科目基礎情報

学校 沼津工業高等専門学校 開講年度 平成29年度 (2017年度)
授業科目 製図
科目番号 0004 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 制御情報工学科 対象学年 2
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 「製図」実教出版(製図道具一式も利用する)
担当教員 藤尾 三紀夫

到達目標

1.製図の基礎を学習し、簡単な部品について等角投影や、斜投影および3面図で書くことができる。
2.はめあいについて計算することができる。
3.ミニジャッキを例に、各部品を測定し部品図を描くことができると同時に、これらを組み合わせて組立図を描くことができる。
4.ミニジャッキを例に、3次元CADを用いて各部品の作成および組立図(アセンブリ)を作成できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1 製図の基礎を学習し、簡単な部品について等角投影や、斜投影および3面図で描くことができる。□簡単な部品について等角投影や斜投影および3面図で正確に、そして丁寧に描くことができる□簡単な部品について等角投影や斜投影および3面図で描くことができる□簡単な部品について等角投影や斜投影および3面図で描くことができない
評価項目2 はめあいについて計算することができる。□はめあい記号の理解と隙間について正しく説明できると共に、正しく計算することができる□はめあい記号の理解と隙間について概ね説明でき、計算することができる□はめあい記号の理解と隙間について計算することができない
評価項目3 ミニジャッキを例に、各部品を測定し部品図を描くことができると同時に、これらを組み合わせて組立図を描くことができる。□ミニジャッキを例に、各部品を測定し部品図を正確・丁寧に描くことができると同時に、これらを組み合わせて組立図を正確・丁寧に描くことができる□ミニジャッキを例に、各部品を測定し部品図を描くことができると同時に、これらを組み合わせて組立図を描くことができる□ミニジャッキを例に、各部品を測定し部品図や組立図を描くことができるない

学科の到達目標項目との関係

【本校学習・教育目標(本科のみ)】 3 説明 閉じる

教育方法等

概要:
製図とは図面を製作することで、ものづくりの基本的な流れ「構想-設計-製図-製作」の全ての過程で必要となる技術である。特に設計から製作への情報伝達の場面では、図面は必要十分な情報を一意的に伝えられることが必要である。本演習では投影法(三角法や軸側投影、等角投影)および寸法や精度の記入方法について学習すると同時に、はめあいや表面性状について学ぶ。併せてミニジャッキを題材としてスケッチから、部品図、組立図までを各自で作成する。最後にこれらの部品を3次元CADで設計し、アセンブリにより3次元でのミニジャッキを完成させる。
授業の進め方・方法:
前期の授業では講義により製図の手法や部品について説明した後、製図課題を与え、各自で図面を製作する。そして教員のチェックを経て提出する。後期は、ミニジャッキを分解し、各自で分担して部品図を製作し、最後に組立図を完成させ提出する。またミニジャッキの部品を3次元CAD(SolidWorks)で製図し、最後にアセンブルによりミニジャッキを3次元データとして完成させ提出する。
注意点:
1.試験や課題レポート等は、JABEE 、大学評価・学位授与機構、文部科学省の教育実施検査に使用することがあります。
2.授業参観される教員は当該授業が行われる少なくとも1週間前に教科目担当教員へ連絡してください。
3.前後期末試験の評価を60%、製図課題を40%とする。ただし受講態度が悪い場合は製図課題から減点する。また課題が全て提出されない場合は製図課題は0%とする。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス 製図の必要性,演習の進め方を理解する
2週 文字と線 ドラフタの使い方を理解する
3週 文字の書き方と線の書き方を理解する
4週 投影法 等角投影表現・軸側投影表現について説明できる
5週 第一,第三角法について説明できる
6週 演習 等角図を書くことができる
7週 キャビネット図を書くことができる
8週 三面図を書くことができる
2ndQ
9週 寸法の記入 三面図への寸法記入について説明できる
10週 断面図 断面図の書き方について説明できる
11週 部品図,組み立て図 部品図と組立図および表題欄,部品欄について説明できる
12週 演習 部品図や断面図を書くことができる
13週 寸法や部品欄を書くことができる
14週 表面性状(答案解説) 表面粗さ,うねりについて説明できる
15週 前期末試験
16週 答案解説
後期
3rdQ
1週 はめあい方式 許容寸法,はめあい方式,寸法許容誤差について説明できる
2週 幾何公差 形状公差,姿勢公差,位置公差,振れ公差について説明できる
3週 幾何公差演習により幾何公差を計算できる
4週 ねじ ネジの種類と製図について説明できる
5週 六角ボルト,六角ナットを書くことができる
6週 ミニジャッキのスケッチ ラフスケッチができる
7週 ラフスケッチした部品を三面図に書くことができる
8週 部品図を完成させることができる
4thQ
9週 組み立て図を完成させることができる
10週 ミニジャッキのCAD 3次元CADの使い方を理解する
11週 スケッチから部品を作成することができる
12週 フィレットや押し出しを利用して部品を完成することができる
13週 組み立て図を完成させることができる
14週 製図のまとめ 全ての課題を完成させ、図面をとりまとめることができる
15週 学年末試験
16週 答案解説

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験図面提出相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合60400000100
基礎的能力0000000
専門的能力60400000100
分野横断的能力0000000