技術英語Ⅰ

科目基礎情報

学校 沼津工業高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 技術英語Ⅰ
科目番号 0005 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 1
開設学科 制御情報工学科 対象学年 4
開設期 後期 週時間数 1
教科書/教材 自作の講義ノートを配布
担当教員 宮下 真信

到達目標

1.論文全体の構成、パラグラフ、センテンスにおいて、正確に、明確に、簡潔に記述するための基本事項を習得する。
2.論理的な文章を書くために必要な英文法や数式、数の表現などの基本事項を習得する。                                                  
3.英文abstractが書けること、英文でのプレゼンテーション方法を習得する(D2-2)。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
論文の構成、パラグラフ、センテンスが正確、明確、簡潔に記述できる。与えられた日本語文書資料の内容について小論文を課したときに、適格なタイトルをつける、自身の結論に向けて論理展開をすることができ、論理的飛躍がなく、さらに論理に基づいて適切な段落分けを設定できる(試験の点が32点以上に相当)。与えられた日本語文書資料の内容について小論文を課したときに、適格なタイトルをつける、自身の結論に向けて論理展開をすることができ、論理的飛躍がない(試験の点が24~32点未満に相当)。与えられた日本語文書資料の内容について小論文を課したときに、適格なタイトルをつける、自身の結論に向けて論理展開をすることができない。(試験の点が24点未満に相当)。
英文abstractにおける論理構成の習得英文abstractでの論理構成に基づいて典型的な英文での表現が、明確、簡潔にできる(試験の点が32点以上に相当)。 英文abstractでの論理構成に基づいて典型的な英文での表現ができる(試験の点が24~32点に相当)。 英文abstractでの論理構成に基づいて典型的な英文での表現ができない(試験の点が24点未満に相当)。
プレゼンテーションの手順の習得。プレゼンテーション用の英文abstractで文法的な誤りがなく正確、明確、簡潔な文書が作成できる(レポートで16点以上に相当)。プレゼンテーション用の英文abstractで文法的な誤りが少なく正確な文書が作成できる(レポートで12~15点未満に相当)。プレゼンテーション用の英文abstractで文法的な誤りが頻繁にある文書しか作成できない(レポートで12点未満に相当)。

学科の到達目標項目との関係

実践指針 (D2) 説明 閉じる
実践指針のレベル (D2-2) 説明 閉じる
【本校学習・教育目標(本科のみ)】 4 説明 閉じる
【プログラム学習・教育目標 】 D 説明 閉じる

教育方法等

概要:
科学技術の世界では、英文による論文、仕様書、マニュアルを書くことや読むことは必須である。学術論文では、正確に(Correct)、明確に(Clear)、簡潔に(Concise)表現することが必要となる。ここでは、学術論文の構成や典型的な論理展開について講義すると共に、これらの3つの要素を満たすための英文での表現方法について講義する。
授業の進め方・方法:
本授業は、論文構成の基本事項についての講義と、具体的な英文の書き方について講義する。論文構成の基本では、数式表現、位置・時間・方向・距離などの基本的な表現について座学で講義する。また、具体的な英文の書き方では、名詞と冠詞、時制、助動詞、to不定詞と動名詞、短文を関係詞や接続詞で結方法などについて、英語でのニュアンスを中心とした講義を行う。
注意点:
レポート(英語と日本語)
1.将来の携帯電話、車、ロボット、エネルギー、環境について議論したレポート、または
2、日本の文化(温泉と銭湯、夏祭り、お茶、和菓子)を海外に紹介するレポート

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 ガイダンス 技術英文とは?学術論文の構成。Correct(正確), Clear(明確), Concise(簡潔)に書くとは?どのようなことかを理解する。
2週 技術英語の基礎1 アブストラクトを中心に、論文全体の構成方法、センテンスとパラグラフの構成について理解する。
3週 技術英語の基礎2 文書のきまりの理解、ピリオド、コンマ、コロン、セミコロンの使い方を理解する。
4週 文法1 名詞の取り扱いと冠詞について理解する。
5週 文法2 主語と動詞、5文型(技術英語で好まれる文型)について理解する。
6週 文法3 時制(過去形、現在形、現在完了形の使い方)について理解する。
7週 文法4 受動態と能動態(受動態で表現する場合)を適宜に使う方法について理解する。
8週 文法5 著者の気持ちを伝える助動詞のニュアンス、前置詞のニュアンスを理解する。
4thQ
9週 文法6 未来のことを述べるto不定詞と現状を述べる動名詞のニュアンスの違いを理解する。
10週 文法7 現在分詞と過去分詞(格調高い表現としての分詞構文)のニュアンスを理解する。
11週 文法8 比較の表現、数式や数の表現について理解する。
12週 文法9 関係代名詞と関係副詞のニュアンスを理解する。
13週 文法10 英文の書き方、短文を関係詞、接続詞でつなぐ方法について理解する。
14週 ショートプレゼンテーション あらかじめ課したレポート内容について、パワーポイントを使ったプレゼンテーションを行い、プレゼンターション方法について理解する。
15週 まとめ 科学技術英語の読み方を理解する。アブストラクトでの論理展開について理解する。
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合80200000100
基礎的能力80200000100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000