電子回路

科目基礎情報

学校 沼津工業高等専門学校 開講年度 平成29年度 (2017年度)
授業科目 電子回路
科目番号 0005 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 制御情報工学科 対象学年 3
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 現代電子回路学[Ⅰ] 雨宮 好文 著 オーム社
担当教員 川上 誠

到達目標

トランジスタの小信号等価回路を理解し、CR結合増幅回路および直接結合増幅回路の等価回路を描くことができること。
また、負荷線の考え方を理解し、トランジスタの動作を説明することができること。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1トランジスタの小信号等価回路を正しく理解し、CR結合増幅回路および直接結合増幅回路の等価回路を正確に描くことができる。トランジスタの小信号等価回路を理解し、CR結合増幅回路および直接結合増幅回路の等価回路を描くことができる。トランジスタの小信号等価回路を理解し、CR結合増幅回路および直接結合増幅回路の等価回路を描くことができない。
評価項目2負荷線の考え方を正しく理解し、トランジスタの動作を正確に分かりやすく説明することができる。負荷線の考え方を理解し、トランジスタの動作を説明することができる。負荷線の考え方を理解し、トランジスタの動作を説明することができ
評価項目3

学科の到達目標項目との関係

【本校学習・教育目標(本科のみ)】 3 説明 閉じる

教育方法等

概要:
能動素子と受動素子との組み合わせからなる電子回路は、エレクトロニクスの心臓部である。直流理論、交流理論を基として、電子回路の基本である半導体能動素子の特性とその等価回路の扱いについて理解させるとともに、アナログ電子回路について解説する。
授業の進め方・方法:
課題レポートを多く出し、問題解析能力、問題解決能力を育成させる。
注意点:
1.試験や課題レポート等は、JABEE 、大学評価・学位授与機構、文部科学省の教育実施検査に使用することがあります。
2.授業参観される教員は当該授業が行われる少なくとも1週間前に教科目担当教員へ連絡してください。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス、1章 ガイダンス、電子回路とは(エレクトロニクスとその応用,電子デバイス)
2週 ダイオードの動作1(電圧電流特性,直流負荷線)
3週 ダイオードの動作2(交流負荷線,消費電力,応用回路)
4週 半導体の電気伝導の仕組み1(エネルギー準位,導体・絶縁体・半導体)
5週 半導体の電気伝導の仕組み2(真性半導体,外因性半導体,pn接合)
6週 2章 トランジスタによる増幅の原理(トランジスタの動作,増幅回路の形式)
7週 3章 トランジスタの小信号等価回路1(負荷抵抗とコレクタ電流,小信号等価回路)
8週 演習
2ndQ
9週 前期中間試験
10週 試験問題の解説
11週 トランジスタの小信号等価回路2(hパラメータの物理的意味・数値例)
12週 4章 増幅回路の入出力抵抗と増幅度1(各種接地形式の入出力抵抗)
13週 増幅回路の入出力抵抗と増幅度2(電圧・電流・電力増幅度)
14週 増幅回路の入出力抵抗と増幅度3(デシベルと利得)
15週 演習
16週 試験問題の解説
後期
3rdQ
1週 5章 直流バイアス回路と安定指数1(ベース電流の流し方,自己バイアスの効果)
2週 直流バイアス回路と安定指数2(VBEの変化の影響を減らす方法)
3週 8章 CR結合増幅回路1(直流をコンデンサでカットする,CR結合増幅回路の実例)
4週 CR結合増幅回路2(結合コンデンサの影響)
5週 CR結合増幅回路3(バイパスコンデンサの影響)
6週 CR結合増幅回路4(周波数の高いところでの問題1)
7週 演習(しゃ断周波数)
8週 後期中間試験
4thQ
9週 試験問題の解説
10週 CR結合増幅回路5(周波数の高いところでの問題2,増幅帯域幅)
11週 演習(CR結合増幅回路全体)
12週 7章 直接結合増幅回路1(直接増幅回路の例,直接増幅回路の問題点)
13週 直接結合増幅回路2(ドリフトの対策,差動増幅器)
14週 直接結合増幅回路3(トランジスタの複合接続)
15週 演習(直接結合増幅回路)
16週 試験問題の解説

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験発表相互評価課題・積極的姿勢ポートフォリオその他合計
総合評価割合60004000100
基礎的能力0000000
専門的能力60004000100
分野横断的能力0000000