プログラミング演習Ⅱ

科目基礎情報

学校 沼津工業高等専門学校 開講年度 平成29年度 (2017年度)
授業科目 プログラミング演習Ⅱ
科目番号 0007 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 制御情報工学科 対象学年 3
開設期 後期 週時間数 4
教科書/教材 高橋、安藤著、改定新版C++ポケットリファレンス、技術評論社
担当教員 鈴木 康人

到達目標

C++言語によるプログラムをオブジェクト指向プログラミングの観点から作成できることを到達目標とする。具体的には以下の通り。
1.ファイル分割をコンパイルも含めて適切に行うことが出来る
2.オブジェクトやクラスに対して適切な名称をつけることが出来る
3.インデントを正しく行える
4.クラスをきちんと宣言することが出来、publicやprivateを適切に使い分けられる
5.アクセサを正しく定義し利用できる
6.コンストラクタやデストラクタを利用できる
7.参照を理解し利用できる
8.クラス継承を行うことが出来る、protectedを利用できる、virtual宣言を行うことが出来る
9.コピーコンストラクタを正しく利用できる
10.STLを利用することができる
11.単体テストを利用できる

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1クラスをきちんと宣言でき,publicとprivateを使い分けられるクラスを正しく宣言できるクラスを正しく宣言できない
評価項目2コンストラクタやデストラクタを利用できるコンストラクタかデストラクタを利用できるコンストラクタもデストラクタも利用できない
評価項目3STLを利用することが出来るSTLを利用することが出来ない

学科の到達目標項目との関係

【本校学習・教育目標(本科のみ)】 3 説明 閉じる

教育方法等

概要:
C++によるオブジェクト指向プログラミングとグループによるプログラミングを通じてC++の機能と文法を習得する。
授業の進め方・方法:
演習形式とする。毎回、eLearningシステム上で教材を公開しその内容に応じて問題を解いていく。最後の方では統合開発環境を導入し、グループ別に課題を実施する。バーンダウンチャートにより進捗を把握し版管理システムによって開発を統合する。
注意点:
1.試験や課題レポート等は、JABEE 、大学評価・学位授与機構、文部科学省の教育実施検査に使用することがあります。
2.授業参観される教員は当該授業が行われる少なくとも1週間前に教科目担当教員へ連絡してください。
3.授業計画は学生の理解度に応じて進捗が前後することがあります。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 C言語の復習 ファイル分割を適切に行うことが出来る、構造体を利用したプログラミングが出来る、単体テストを利用できる
2週 C++の導入、クラスの設計と宣言、情報隠蔽 C++のヘッダファイルでクラスを定義できる、UMLを使用してクラスを表現できる、privateやpublicを適切に利用できる
3週 コンストラクタとデストラクタ、関数のオーバーロード コンストラクタとデストラクタを適切に利用できる、関数のオーバーロードを理解できる、アクセサを適切に利用できる
4週 確認課題(1) これまでの内容を利用したソースコードを開発できる
5週 ポインタ変数とその利用の仕方 オブジェクト指向プログラミングにおいてポインタ変数をコンストラクタとデストラクタ内で使用できる
6週 関連 クラスを他のクラス内のポインタメンバとして利用できる、vectorテンプレートを利用できる
7週 継承 クラスを他のクラスに拡張できる
8週 多態性 virtual演算子を利用できる、virtualデストラクタを定義できる
4thQ
9週 単体テスト 単体テストを定義できる
10週 統合開発環境 統合開発環境を利用できる
11週 確認課題(2) これまでの内容を利用したソースコードを開発できる
12週 グループ別課題(1) 設計、担当決定
13週 グループ別課題(2) 開発
14週 グループ別課題(3) 単体テスト、結合テスト
15週 グループ別課題(4)/アンケート 発表
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

個別演習班別演習その他合計
総合評価割合70300100
基礎的能力0000
専門的能力70300100
分野横断的能力0000