線形代数Ⅱ

科目基礎情報

学校 沼津工業高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 線形代数Ⅱ
科目番号 0016 科目区分 一般 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 制御情報工学科 対象学年 3
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材
担当教員 澤井 洋

到達目標

行列や行列式の基本的な計算ができる. 線形変換では, 線形性を理解し行列との関係を理解することができる. 固有値問題を理解し, 行列の標準化などができる.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1消去法や逆行列を用いて連立方程式を解くことができる。行列の階数を計算することができる。行列式の定義と性質がわかりそれを用いて計算することができる。余因子を用いて逆行列を求めることができる。線形変換の定義がわかり、簡単な線形変換を行列で表すことができ、図形の問題へ応用することができる。固有値と固有ベクトルの定義を述べられ、計算で求めることができ、応用することができる。消去法や逆行列を用いて連立方程式を解くことができる。行列の階数を計算することができる。行列式の定義と性質がわかりそれを用いて計算することができる。余因子を用いて逆行列を求めることができる。線形変換の定義がわかり、簡単な線形変換を行列で表すことができる。固有値と固有ベクトルの定義を述べられ、計算で求めることができる。消去法や逆行列を用いて連立方程式を解くことができない。行列の階数を計算することができない。行列式の定義と性質がわからない。余因子を用いて逆行列を求めることができない。線形変換の定義がわからない。固有値と固有ベクトルの定義を述べられない。
評価項目2
評価項目3

学科の到達目標項目との関係

【本校学習・教育目標(本科のみ)】 2 説明 閉じる

教育方法等

概要:
科学技術の基礎として数学は欠かせない学問である. 本校で開講する数学は微積分, 及び線形代数に当てられる. 本科目は, 線形代数の基本事項を解説する科目として位置づけられる. 本科目は, 1, 2年次で学んだ数学の基礎の上に, 行列と行列式, 線形変換, 固有値などについて教授する.
授業の進め方・方法:
講義形式で行う.
注意点:

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス             連立1次行列式と行列① 連立方程式を, 消去法を用いて解く.
2週 連立1次行列式と行列② 行列の逆行列を, 消去法を用いて求める.
3週 行列の階数 行列の階数を, 行の基本変形を用いて求める.
4週 行列式① 置換の定義とその積を理解し, さらにその符号を求める.
5週 行列式② 行列式の定義と, その基本的な性質を理解する.
6週 行列式③ 基本的な性質を用いて, 行列式を求める.
7週 前期中間試験
8週 行列式の応用① 行列式を行, または, 列で展開することが出来る.
2ndQ
9週 行列式の応用② 余因子行列を定義し, その基本的な性質を理解する.
10週 連立1次方程式と行列式 クラーメルの公式を用いて, 連立1次方程式を解く.
11週 行列式の図形的意味 行列式の図形的意味を理解する.
12週 線形変換① 線形変換の定義と, その基本的な性質を理解する.
13週 線形変換② 表現行列の定義を理解し, 線形変換に対して, これを求める.
14週 線形変換③ 線形変換の合成と逆変換を求める.
15週 線形変換④ 直交行列の定義と, これを表現行列とする線形変換の基本的な性質を理解する.
16週 前期末試験
後期
3rdQ
1週 固有値① 行列の固有値・固有ベクトルを定義し, 固有ベクトルの基本的な性質を理解する.
2週 固有値② 行列の固有値・固有ベクトルを求める.
3週 固有値③ 行列の対角化を求める.
4週 固有値④ 行列の対角化可能・不可能な条件を求める.
5週 対称行列① 対称行列の固有ベクトルの基本的な性質を用いて, これが対角化可能であることを理解する.
6週 対称行列② 対称行列の対角化を求める.
7週 対称行列③ 2次形式の標準形を求める.
8週 後期中間試験
4thQ
9週 べき零行列① べき零行列を定義し, その標準形を理解する.
10週 べき零行列② べき零行列の標準形を求める.
11週 固有値問題① 一般の固有空間を定義し, その基本的な性質を理解する.
12週 固有値問題② 一般の固有空間を求める.
13週 固有値問題③ 行列のジョルダンの標準形を求める.
14週 固有値問題④ ジョルダンの標準形を用いた応用例を理解する.
15週 学年末試験
16週 まとめ

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験課題相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合702000010100
基礎的能力702000010100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000