(学際科目)基礎生理学

科目基礎情報

学校 沼津工業高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 (学際科目)基礎生理学
科目番号 0027 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 制御情報工学科 対象学年 3
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 史上最強カラー図解 はじめての生理学 ナツメ社
担当教員 小谷 進

到達目標

次の各項目に関して生理学的に理解して説明できる。
1.ホメオスタシス、2.骨と筋肉、3.循環器、4.呼吸器、5.消化器、6.泌尿器、7.内分泌、8.生殖、9.脳神経系

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
ホメオスタシス生体の恒常性について、具体例を挙げ体内の反応経路を説明できる生体の恒常性について概略を説明できる生体の恒常性について概略を説明できない
細胞間の情報伝達(神経・内分泌)細胞間の情報伝達について、神経・内分泌における具体例を挙げ説明できる細胞間の情報伝達法について説明できる細胞間の情報伝達について説明できない
物質代謝(消化・吸収・排泄)異化作用・同化作用について、臓器や細胞での反応例を挙げながら物質代謝について説明できる物質代謝について説明できる物質代謝について説明できない

学科の到達目標項目との関係

【本校学習・教育目標(本科のみ)】 2 説明 閉じる

教育方法等

概要:
生体で起こっている現象を解明し、理解する学問が生理学である。生体の機能は、動物性機能(運動、神経)と植物性機能(血液循環、呼吸、消化・吸収、代謝、排泄、生殖、内分泌)があり、本講義ではこれら機能を担当臓器の構造とあわせて解説を行う。
授業の進め方・方法:
哺乳動物であるヒトの生理学は他の動物と比べて特殊なものではなく、基本的な仕組みは共通している。その中で哺乳類は常に体温を一定に保ち体内の環境を恒常化することで、様々な外部環境の変化に対応して活動が可能となるよう進化した。本講義では特にヒトの特殊性にこだわらず、動物に共通する体の仕組みを理解し、それをヒトに応用する立場で話を進める。
医用福祉機器を学ぶためには、医用工学基礎Ⅰ・Ⅱ、生体計測学、医用機器学といった専門科目を修める必要がある。そして生体計測、医用機器が対象としているのは、ヒトの身体である。そのため生体がどのような仕組みで機能しているのかを学ぶことは、今後の学習における基礎となる。
注意点:
1.試験や課題レポート等は、JABEE 、大学評価・学位授与機構、文部科学省の教育実施検査に使用することがあります。
2.授業参観される教員は当該授業が行われる少なくとも1週間前に教科目担当教員へ連絡してください。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 授業目標、授業概要、評価方法について、ホメオスタシス ホメオスタシスの概念について、代表例を挙げながら説明できる
2週 生体を構成する要素 生体を構成する要素について説明できる。
3週 筋肉の種類と動作の仕組み、骨の構造と維持 筋肉の種類、動作の仕組みについて簡単に説明できる
骨格筋について、代表例を挙げることができる
4週 血液の働きと血管 血液の構成成分とその働きについて説明できる
5週 心臓の働きと血液循環 心臓の働きと調節機構について説明できる
6週 呼吸器の仕組み 呼吸の種類、呼吸器の構成要素について説明できる
7週 摂取と排泄 物質の体内への取り込みと排出について説明できる
8週 中間試験
2ndQ
9週 中間試験の返却と解説
10週 腎臓・人工血液透析 腎臓の働きと構造について概略を説明できる。
11週 ホルモンによる身体の調節 内分泌系の意義と仕組みにしつて説明できる
12週 生殖の仕組みと月経 生殖器の構造と機能について説明できる
13週 神経細胞と中枢神経系 神経細胞の動作の仕組みと、神経支配について説明できる
14週 感覚器(視覚、聴覚、味覚、触覚、嗅覚) 感覚受容器について説明できる
15週 生体防御の仕組み 生体の異物排除機構(免疫系)について説明できる
16週 期末試験の解説と授業アンケート

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力工学基礎工学実験技術(各種測定方法、データ処理、考察方法)工学実験技術(各種測定方法、データ処理、考察方法)実験ノートや実験レポートの記載方法に沿ってレポート作成を実践できる。3
実験の考察などに必要な文献、参考資料などを収集できる。3
レポートを期限内に提出できるように計画を立て、それを実践できる。3
情報リテラシー情報リテラシー情報を適切に収集・処理・発信するための基礎的な知識を活用できる。3
論理演算と進数変換の仕組みを用いて基本的な演算ができる。3
コンピュータのハードウェアに関する基礎的な知識を活用できる。3
同一の問題に対し、それを解決できる複数のアルゴリズムが存在しうることを知っている。3
与えられた基本的な問題を解くための適切なアルゴリズムを構築することができる。3
任意のプログラミング言語を用いて、構築したアルゴリズムを実装できる。3
専門的能力分野別の専門工学機械系分野情報処理プログラムを実行するための手順を理解し、操作できる。3
定数と変数を説明できる。3
整数型、実数型、文字型などのデータ型を説明できる。3
演算子の種類と優先順位を理解し、適用できる。3
算術演算および比較演算のプログラムを作成できる。3
データを入力し、結果を出力するプログラムを作成できる。3
条件判断プログラムを作成できる。3
繰り返し処理プログラムを作成できる。3
一次元配列を使ったプログラムを作成できる。3
情報系分野プログラミングデータ型の概念を説明できる。3
代入や演算子の概念を理解し、式を記述できる。3
制御構造の概念を理解し、条件分岐を記述できる。3
与えられた問題に対して、それを解決するためのソースプログラムを記述できる。3
与えられたソースプログラムを解析し、プログラムの動作を予測することができる。3
ソフトウェア生成に必要なツールを使い、ソースプログラムをロードモジュールに変換して実行できる。3
ソフトウェア開発に利用する標準的なツールの種類と機能を説明できる。3
ソフトウェア与えられたアルゴリズムが問題を解決していく過程を説明できる。4
同一の問題に対し、それを解決できる複数のアルゴリズムが存在しうることを説明できる。4
コンピュータ内部でデータを表現する方法(データ構造)にはバリエーションがあることを説明できる。3
ソースプログラムを解析することにより、計算量等のさまざまな観点から評価できる。3
同じ問題を解決する複数のプログラムを計算量等の観点から比較できる。3
情報数学・情報理論コンピュータ上での数値の表現方法が誤差に関係することを説明できる。3
コンピュータ上で数値計算を行う際に発生する誤差の影響を説明できる。3
その他の学習内容少なくとも一つの具体的なコンピュータシステムについて、起動・終了やファイル操作など、基本的操作が行える。4
少なくとも一つの具体的なオフィススイート等を使って、文書作成や図表作成ができ、報告書やプレゼンテーション資料を作成できる。4
分野別の工学実験・実習能力機械系分野【実験・実習能力】機械系【実験実習】レポートの作成の仕方を理解し、実践できる。3
情報系分野【実験・実習能力】情報系【実験・実習】与えられた問題に対してそれを解決するためのソースプログラムを、標準的な開発ツールや開発環境を利用して記述できる。3
フローチャートなどを用いて、作成するプログラムの設計図を作成することができる。3
ソフトウェア生成に利用される標準的なツールや環境を使い、ソースプログラムをロードモジュールに変換して実行できる。3
問題を解決するために、与えられたアルゴリズムを用いてソースプログラムを記述し、得られた実行結果を確認できる。3
ソフトウェア開発の現場において標準的とされるツールを使い、生成したロードモジュールの動作を確認できる。3
標準的な開発ツールを用いてプログラミングするための開発環境構築ができる。3
要求仕様にあったソフトウェア(アプリケーション)を構築するために必要なツールや開発環境を構築することができる。3
要求仕様に従って標準的な手法によりプログラムを設計し、適切な実行結果を得ることができる。3
分野横断的能力汎用的技能汎用的技能汎用的技能目的や対象者に応じて適切なツールや手法を用いて正しく情報発信(プレゼンテーション)できる。2
態度・志向性(人間力)態度・志向性態度・志向性周囲の状況と自身の立場に照らし、必要な行動をとることができる。2
自らの考えで責任を持ってものごとに取り組むことができる。2
目標の実現に向けて計画ができる。2
目標の実現に向けて自らを律して行動できる。2
日常の生活における時間管理、健康管理、金銭管理などができる。3
法令やルールを遵守した行動をとれる。3
他者のおかれている状況に配慮した行動がとれる。3

評価割合

試験課題相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合70300000100
基礎的能力0000000
専門的能力70300000100
分野横断的能力0000000