物質工学基礎

科目基礎情報

学校 沼津工業高等専門学校 開講年度 平成30年度 (2018年度)
授業科目 物質工学基礎
科目番号 2018-662 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 物質工学科 対象学年 1
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 ゼロからはじめる 化学計算問題の解き方(松浦克行, KADOKAWA)、レッツトライノート化学基礎 vol. 3
担当教員 大川 政志

到達目標

1. 物質量を利用して濃度の計算ができるようになる
2. 溶液の酸性・塩基性がわかり、pHの計算ができるようになる
3. 酸塩基反応及び酸化還元反応の反応式が立てられるようになる

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1物質量を利用して濃度の応用的な計算ができる物質量を利用して濃度の計算ができる物質量を利用して濃度の計算ができない
評価項目2溶液の酸性・塩基性がわかり、混合溶液についてもpHの計算ができる溶液の酸性・塩基性がわかり、単純な溶液のpHの計算ができる溶液の酸性・塩基性がわからず、pHの計算ができない
評価項目3 複雑な酸塩基と酸化還元の反応式が立てられ濃度計算ができる 酸塩基と酸化還元の反応式が立てられる 酸塩基と酸化還元の反応式が立てられない
評価項目4複雑な化学式から物質の名称を言える簡単な化学式から物質の名称を言える簡単な化学式から物質の名称を言えない

学科の到達目標項目との関係

【本校学習・教育目標(本科のみ)】 2 説明 閉じる

教育方法等

概要:
物質工学とは,物質の組成,構造,性質を探求して,新しい素材や利用方法を提案する学問である。沼津高専の物質工学科では,5カ年間で材料化学と生物工学の領域を学習する。本授業では材料化学の基礎として重要な物質の名称、溶液における濃度の算出法、酸塩基反応、酸化還元反応の基礎をまなぶ。
授業の進め方・方法:
講義と演習を同程度に行う。
評価は中間試験40% 期末試験40%,レポート課題20%とする
注意点:
1.試験や課題レポート等は、JABEE 、大学評価・学位授与機構、文部科学省の教育実施検査に使用することがあります
2.授業参観される教員は当該授業が行われる少なくとも1週間前に教科目担当教員へ連絡してください

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 オリエンテーション 物質工学基礎で行う内容を説明できる
2週 溶液の濃度に関する解説 溶液の濃度の計算法を説明できる
3週 溶液の濃度に関する演習I 簡単な溶液の濃度を計算できる
4週 溶液の濃度に関する演習II 簡単な溶液の濃度を計算できる
5週 酸塩基、pH、中和反応に関する解説 溶液の水素イオン濃度、pHの計算法、と中和反応を説明できる
6週 酸塩基とpHに関する演習I 溶液の水素イオン濃度とpHの計算ができる
7週 pHと中和反応に関する演習II 溶液の水素イオン濃度とpHの計算ができる
8週 溶液の濃度, 酸塩基とpHに関する演習 溶液の濃度と溶液の水素イオン濃度とpHの計算ができる
4thQ
9週 無機化合物の命名 簡単な化学式から無機化合物の名称をいうことができる
10週 有機化合物の命名I 簡単な化学式から有機化合物の名称をいうことができる
11週 有機化合物の命名II 複雑な化学式から有機化合物の名称をいうことができる
12週 酸化還元反応に関する解説I 酸化反応と還元反応を説明できる
13週 酸化還元反応に関する演習I 酸化還元反応の反応式を立てられる
14週 酸化還元反応に関する演習II 酸化還元の反応式から反応する物質量が計算できる
15週 復習 溶液の濃度、化学物質の名称、pH計算、酸化還元反応に関わる基礎的課題を解くことができる
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学化学・生物系分野分析化学強酸、強塩基および弱酸、弱塩基についての各種平衡について説明できる。1後5,後6,後7,後8
強酸、強塩基、弱酸、弱塩基、弱酸の塩、弱塩基の塩のpHの計算ができる。1後5,後6,後7,後8
中和滴定についての原理を理解し、酸及び塩基濃度の計算ができる。1後5,後7,後8
酸化還元滴定についての原理を理解し、酸化剤及び還元剤の濃度計算ができる。1後14
物理化学電池反応と電気分解を理解し、実用例を説明できる。1後9,後10,後11,後15
分野別の工学実験・実習能力化学・生物系分野【実験・実習能力】分析化学実験中和滴定法を理解し、酸あるいは塩基の濃度計算ができる。1後7
酸化還元滴定法を理解し、酸化剤あるいは還元剤の濃度計算ができる。1後14
物理化学実験温度、圧力、容積、質量等を例にとり、測定誤差(個人差・器差)、実験精度、再現性、信頼性、有効数字の概念を説明できる。1後9,後15

評価割合

試験レポート合計
総合評価割合8020100
基礎的な化学の能力8020100