社会と文化

科目基礎情報

学校 沼津工業高等専門学校 開講年度 平成31年度 (2019年度)
授業科目 社会と文化
科目番号 2019-605 科目区分 一般 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 物質工学科 対象学年 3
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 全体を通しての教科書はない。『私たちが拓く日本の未来』(後日配付)および『ケーザイへの3つのトビラ』(後日配付)を授業の一部で用いるほか,適宜プリントを配付する。
担当教員 佐藤 崇徳,平田 陽一郎,(社会科 非常勤講師),鈴木 登,稲田 康明

到達目標

世界の諸地域の風土,歴史を理解し,多面的なものの見方ができる。
現代社会の諸問題,地域課題に対して積極的に関心を持つことができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1世界の諸地域の風土,歴史をよく理解し,多面的なものの見方がしっかりできる。世界の諸地域の風土,歴史を理解し,多面的なものの見方ができる。世界の諸地域の風土,歴史を理解しておらず,多面的なものの見方ができない。
評価項目2現代社会の諸問題,地域課題に対して積極的に関心を持つことができる。 現代社会の諸問題,地域課題に対して関心を持つことができる。 現代社会の諸問題,地域課題に対して関心を持つことができない。

学科の到達目標項目との関係

【本校学習・教育目標(本科のみ)】 1 説明 閉じる

教育方法等

概要:
本授業科目は国際社会を生きるにふさわしい教養を培うための総合科目である。我々がおかれている現代社会の風土,コミュニティ,社会構造,思想・文化を,地理,歴史,政治,経済などの視点から論じる。社会の多面的な諸相に触れながら知的好奇心を高めさせることを目的とする。
授業の進め方・方法:
複数の教員が各々の専門分野から題材を選んで7~8講を担当するオムニバス形式の授業科目である。
注意点:
評価については、評価割合に従って行います。ただし、適宜再試や追加課題を課し、加点することがあります。
中間試験を授業時間内に実施することがあります。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 日中交流史(1)始皇帝と方士徐福の渡来伝説 始皇帝を取り巻く宦官や方士、特に日本の各地に残る徐福伝説を知ることを通じて、日本と中国との関係について理解を深めることができる。
2週 日中交流史(2)漢委奴国王と金印 倭国と後漢との交渉のあり方を確認することを通じて、日本と中国との関係の始まりについて理解を深めることができる。
3週 日中交流史(3)「三国志」の世界 日中二千年の交流の歴史を踏まえつつ、日中両国で「三国志」の物語が支持され続けて今日に至った経緯を理解できる。
4週 日中交流史(4)魏志倭人伝と邪馬台国の「女王卑弥呼」 古代日本史上最大の謎である邪馬台国論争の要点を知ることを通じて、日本と中国との関係について理解を深めることができる。
5週 日中交流史(5)遣隋使と「聖徳太子」誕生 聖徳太子の遣隋使派遣といわゆる国書事件の顛末を知ることを通じて、日本と中国との関係について理解を深めることができる。
6週 日中交流史(6)遣唐使と入唐日本人「井真成」 遣唐使の一員として交流を担った人々を知ることを通じて、日本と中国との関係について理解を深めることができる。
7週 日中交流史(7)国号「日本」と日中関係のゆくえ 国号「日本」成立の由来を知ることを通じて、日本と中国との関係について理解を深めることができる。
8週 日中交流史(8)中国語のあらまし・まとめ これまでの学習内容を踏まえつつ、中国文化の核を為す「中国語」の成り立ちについて、理解を深めることができる。
2ndQ
9週 二つの近代憲法(1)太平洋戦争・映像資料をみる 視聴覚を利用し、戦争の悲惨さを実感することができる。
10週 二つの近代憲法(2)近代憲法概説・立憲主義説明 現在の日本の政治における基本的考え方を理解できる。
11週 二つの近代憲法(3)明治憲法の制定と内容 アジア初の本格的憲法である明治憲法の制定目的と主内容が理解できる。
12週 二つの近代憲法(4)日清・日露戦争と韓国併合 韓国併合と両戦争の関係を理解できる。
13週 二つの近代憲法(5)第一次大戦とワシントン体制・大正デモクラシー 協調外交について理解できる。
14週 二つの近代憲法(6)国際情勢と軍部の台頭・太平洋戦争 戦争に至る過程を内外情勢から理解できる。
15週 二つの近代憲法(7)ポツダム宣言受諾と日本国憲法 太平洋戦争とポツダム宣言と現憲法の関係について理解できる。
16週
後期
3rdQ
1週 企業と資本(1)会社って何? 金融とは何か,企業(とくに株式会社)とはどのようなものかについて理解できる。
2週 企業と資本(2)体験学習:チャレンジ!大航海 直接金融・間接金融の仕組みを理解できる。
3週 企業と資本(3)体験学習:ワールドトレジャーランド再生計画 会社の事業活動,利益の成り立ち,会社の意思決定のしくみ,企業の社会的責任について理解できる。
4週 企業と資本(4)株式市場と株価 株式市場における株価形成のしくみについて理解できる。
5週 民主政治のあり方(1)民主政治とは/体験学習:竹富町役場建設地問題 みんなの声が反映される政治を実現する上での課題について理解できる。
6週 民主政治のあり方(2)体験学習:竹富町役場建設地問題 竹富町の役場建設地問題についてロールプレイを通して問題の所在を理解できる。
7週 民主政治のあり方(3)体験学習:竹富町役場建設地問題 竹富町の役場建設地問題を題材に,民主政治のあり方について自分の考えを述べることができる。
8週 企業と資本/民主政治のあり方 まとめ 企業と資本/民主政治のあり方の学習内容を振り返り,学習成果を文章にまとめることができる。
4thQ
9週 地域とまちづくり(1)地方創生と地域学 自分の故郷への愛着を持ち,地域への理解を深めることができる。
10週 地域とまちづくり(2)人口減少社会を考える 日本が抱える人口減少がもたらす少子高齢化の課題を理解できる。
11週 地域とまちづくり(3)持続可能なジオパーク活動 自然の成り立ちと人の営みの仕組みを通じたジオ活動で国連が目指す持続可能な地域づくりを理解できる。
12週 地域とまちづくり(4)産業構造の変化 地域を支える産業構造の変化と今日的な課題について理解できる。
13週 地域とまちづくり(5)観光から見える文化 今日の観光を取り巻く環境の変化は地域づくりや産業につながることを理解できる。
14週 地域とまちづくり(6)地域交通の変遷 生活圏の拡大と移動手段の変化がもたらす課題を理解できる。
15週 地域とまちづくり(7)公共交通を存続させるには? 自動車交通がもたらす地域公共交通問題について、ワークショップを通して自分の考えを述べることができる。
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学社会公民的分野自己が主体的に参画していく社会について、基本的人権や民主主義などの基本原理を理解し、基礎的な政治・法・経済のしくみを説明できる。1前10,後1,後2,後5
現代社会の考察現代社会の特質や課題に関する適切な主題を設定させ、資料を活用して探究し、その成果を論述したり討論したりするなどの活動を通して、世界の人々が協調し共存できる持続可能な社会の実現について人文・社会科学の観点から展望できる。1後3,後5,後6,後7,後15

評価割合

試験態度・姿勢合計
総合評価割合8020100
基礎的能力8020100
専門的能力000
分野横断的能力000