概要:
21世紀の技術者に求められるのは,高い専門性と同時に,幅広い知識と視野である。1年生では、それらを習得するために必要な基本姿勢と安全確保のためのルールを学ぶ。座学では工学基礎Ⅰ、実験では工学基礎Ⅱとして「機械」,「電気」,「情報」,「化学」,「もの作り」の5つの分野から選ばれた基礎的な10の実験をとおして共通の工学における基本姿勢(安全・整理・整頓・しつけ・清潔・時間厳守・工学的なものの見方)を学んだ学生が、自らの専門分野である物質工学科の基礎実験で実践する。
実験を安全かつ正確に行うために,実験書を読み,概要を理解しておくことが必要である。よって、学生は事前に予習ノートを作成し、教員が準備を確認したうえで実験を行う。実験を行ったのちは報告書を作成し、どのような事柄が報告に必要な事項であるかも学び、作成方法を身につける。
授業の進め方・方法:
6つの実験実習を行う。下記の項目の順は、カレンダーにより入れ替わることがある。
実験1. ビュレットを用いたビタミンCの定量(分析化学)
実験2. ヨウ素デンプン反応を利用したアミラーゼ活性の観察(生物化学)
実験3. 光学顕微鏡を用いた微生物の観察(微生物工学)
実験4. ヘスの法則(総熱量保存の法則)(物理化学)
実験5. 化学電池の作成(物理化学)
実験6. 石けんの合成(有機化学)
進め方は、⓪予習ノートの作成、①解説、②実験、③報告書作成の順に行う。
実験中は各実験班において、グループ内で協力し合って安全に実験を遂行するように意識すること。
注意点:
評価については、評価割合に従って行います。ただし、適宜再試や追加課題を課し、加点することがあります。
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
基礎的能力 | 工学基礎 | 工学実験技術(各種測定方法、データ処理、考察方法) | 工学実験技術(各種測定方法、データ処理、考察方法) | レポートを期限内に提出できるように計画を立て、それを実践できる。 | 2 | 後2,後3,後4,後5,後6,後7,後9,後10,後11,後12,後13,後14 |
分野横断的能力 | 汎用的技能 | 汎用的技能 | 汎用的技能 | 日本語と特定の外国語の文章を読み、その内容を把握できる。 | 2 | 後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15 |
他者とコミュニケーションをとるために日本語や特定の外国語で正しい文章を記述できる。 | 1 | 後3,後5,後7,後9,後11,後13 |
他者が話す日本語や特定の外国語の内容を把握できる。 | 1 | 後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15 |
日本語や特定の外国語で、会話の目標を理解して会話を成立させることができる。 | 2 | 後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15 |
円滑なコミュニケーションのために図表を用意できる。 | 2 | 後3,後5,後7,後9,後11,後13 |
円滑なコミュニケーションのための態度をとることができる(相づち、繰り返し、ボディーランゲージなど)。 | 2 | 後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15 |
他者の意見を聞き合意形成することができる。 | 2 | 後2,後4,後6,後9,後11,後13 |
合意形成のために会話を成立させることができる。 | 2 | 後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15 |