到達目標
1. ハロゲン化アルキルのSN2反応、SN1反応、E1反応、E2反応の違いを理解し、反応機構が説明できる。
2. アルケン、アルキンの構造、一般的性質、および求電子付加反応が説明できる。
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
評価項目1 | □ハロゲン化アルキルのSN2反応、SN1反応、E1反応、E2反応の違いを理解し、反応機構が説明でき、反応物、反応条件から生成物が推定できる。 | □ハロゲン化アルキルのSN2反応、SN1反応、E1反応、E2反応の違いを理解し、反応機構が説明できる。 | □ハロゲン化アルキルのSN2反応、SN1反応、E1反応、E2反応の違いを理解し、反応機構が説明できない。 |
評価項目2 | □アルケン、アルキンの構造、一般的性質、および求電子付加反応を推定し、説明できる。 | □アルケン、アルキンの構造、一般的性質、および求電子付加反応が説明できる。 | □アルケン、アルキンの構造、一般的性質、および求電子付加反応が説明できない。 |
学科の到達目標項目との関係
【本校学習・教育目標(本科のみ)】 2
説明
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教育方法等
概要:
有機化合物は、身の回りの製品や生体内を構成している重要な物質である。有機化合物の物性・反応・合成および、分子レベルで機能性が異なることの基礎を学習する。本科目は物質工学科2年次に学習済みの有機化学Iより継続する内容であり、置換反応や脱離反応アルケンとアルキンの構造および性質について電子の動きを意識して理解し、以降の有機化学の学習につながる知識・思考力を習得する。
授業の進め方・方法:
授業は講義形式で行う。
課題の内容、提出方法、提出期限はその都度連絡する。
注意点:
評価については、評価割合に従って行います。ただし、 適宜再試や追加課題を課し、加点することがあります。
授業の属性・履修上の区分
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
後期 |
3rdQ |
1週 |
ガイダンス |
置換反応、脱離反応、アルケンおよびアルキンへの付加反応の種類を理解できる。
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2週 |
ハロゲン化アルキル |
ハロゲン化アルキルの構造を説明でき、命名できる。
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3週 |
SN2反応 |
SN2反応機構を説明できる。 SN2反応の立体特異性を説明できる。
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4週 |
SN1反応 |
SN1反応機構を説明できる。
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5週 |
SN2とSN1反応の優先性 |
反応条件からSN2、SN1反応のどちらが優先的におこるか説明できる。
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6週 |
アルケン |
アルケンを命名できる。 アルケンの安定性を説明できる。
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7週 |
E2反応 |
E2反応機構を説明できる。
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8週 |
E1反応 |
E1反応機構を説明できる。
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4thQ |
9週 |
置換反応と脱離反応の競合 |
反応条件から置換反応、脱離反応の生成物を説明できる。
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10週 |
アルケンの付加反応1 |
アルケンへの付加、位置選択性を反応機構を用いて説明できる。
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11週 |
アルケンの付加反応2 |
アルケンへの水和反応を説明できる。
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12週 |
アルキン |
アルキンを命名できる。 アルキンの化学的性質を説明できる。
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13週 |
アルキンの付加反応1 |
アルキンの付加反応、位置選択性を反応機構を用いて説明できる。
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14週 |
アルキンの付加反応2 |
アルキンの水和反応、ハロゲン化反応を反応機構を用いて説明できる。
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15週 |
合成戦略 |
アルケン、アルキンの付加反応の例を用いて、生成物を予測することができる。
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16週 |
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モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
専門的能力 | 分野別の専門工学 | 化学・生物系分野 | 基礎生物 | 原核生物と真核生物の違いについて説明できる。 | 3 | |
核、ミトコンドリア、葉緑体、細胞膜、細胞壁、液胞の構造と働きについて説明できる。 | 2 | |
酵素とは何か説明でき、代謝における酵素の役割を説明できる。 | 3 | |
生物化学 | タンパク質、核酸、多糖がそれぞれモノマーによって構成されていることを説明できる。 | 4 | |
生体物質にとって重要な弱い化学結合(水素結合、イオン結合、疎水性相互作用など)を説明できる。 | 4 | |
単糖と多糖の生物機能を説明できる。 | 4 | |
単糖の化学構造を説明でき、各種の異性体について説明できる。 | 4 | |
グリコシド結合を説明できる。 | 4 | |
多糖の例を説明できる。 | 4 | |
脂質の機能を複数あげることができる。 | 4 | |
トリアシルグリセロールの構造を説明できる。脂肪酸の構造を説明できる。 | 4 | |
リン脂質が作るミセル、脂質二重層について説明でき、生体膜の化学的性質を説明できる。 | 4 | |
タンパク質の機能をあげることができ、タンパク質が生命活動の中心であることを説明できる。 | 3 | |
タンパク質を構成するアミノ酸をあげ、それらの側鎖の特徴を説明できる。 | 3 | |
アミノ酸の構造とペプチド結合の形成について構造式を用いて説明できる。 | 3 | |
タンパク質の高次構造について説明できる。 | 3 | |
評価割合
| 定期試験 | 確認試験 | 課題 | 合計 |
総合評価割合 | 60 | 30 | 10 | 100 |
| 60 | 30 | 10 | 100 |