物質工学演習

科目基礎情報

学校 沼津工業高等専門学校 開講年度 令和04年度 (2022年度)
授業科目 物質工学演習
科目番号 2022-662 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 物質工学科 対象学年 2
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 東京書籍「化学基礎」「化学」
担当教員 青山 陽子

到達目標

「化学基礎」と「化学B」で学んだ事項のうち、特に以下について問題演習を通して理解を確実なものとする。

1. 有機化合物について、問題演習を通して理解を確実なものとする。
2. 気体の性質について、問題演習を通して理解を確実なものとする。
3. 固体の構造について、演習を通して理解を確実なものとする。
4. 化学平衡について、問題演習を通して理解を確実なものとする。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
有機化合物について、問題演習を通して理解する。□有機化合物の種類や性質、反応について構造や官能基と関連付けて総合的に理解できる。□代表的な有機化合物の種類や性質、反応について理解できる。□代表的な有機化合物の種類や性質、反応について理解できない。
気体の体積と、圧力、温度との関係が理解できる。□気体の体積と、圧力、温度との関係が数式を使って理解できる。□気体の体積と、圧力、温度との関係が理解できる。□気体の体積と、圧力、温度との関係が理解できない。
固体の構造について、演習を通して理解する。□結晶格子の概念及び様々な結晶の構造を理解できる。□結晶格子の概念及び結晶の構造を理解できる。□結晶格子の概念及び結晶の構造を理解できない。
化学平衡について、問題演習を通して理解を確実なものとする。□可逆反応,化学平衡及び化学平衡の移動を数式を使って理解できる。□可逆反応,化学平衡及び化学平衡の移動を理解できる。□可逆反応,化学平衡及び化学平衡の移動を理解できない。

学科の到達目標項目との関係

【本校学習・教育目標(本科のみ)】 2 説明 閉じる

教育方法等

概要:
物質工学科本科課程の目標には,化学と生物の基礎を理解し,基本的な計算ができるようになることがある。本科目では,高等学校(中等教育)履修内容と本学科課程(高等教育)の学習内容の差異を認識し,演習を通して専門科目の十分な修得に備えるべく化学への理解を深めることを目標とする。
授業の進め方・方法:
授業は講義形式での授業ののちに演習を行う形式を基本とする.授業中には適宜演習を行う.
注意点:
評価については、評価割合に従って行います。ただし、適宜再試や追加課題を課し、加点することがあります。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 ガイダンス
・本授業の目標と学習方法を理解する.
2週 有機化合物の復習・演習 ・有機化合物の組成式・構造式についての演習問題を解くことが出来る。
3週 有機化合物の復習・演習 ・炭化水素の演習問題を解くことが出来る。
4週 有機化合物の復習・演習 ・アルコールと関連化合物の演習問題を解くことが出来る。
5週 有機化合物の復習・演習 ・芳香族化合物の演習問題を解くことが出来る。
6週 気体の性質の復習・演習 ・気体の状態方程式を使った演習問題を解くことが出来る。
7週 気体の性質の復習・演習 ・気体の溶解度の演習問題を解くことが出来る。
8週 結晶の種類の復習・演習 ・結晶構造の演習問題を解くことが出来る。
4thQ
9週 結晶の種類の復習・演習 ・結晶構造の演習問題を解くことが出来る。
10週 化学反応の速さの復習・演習 ・化学反応速度の演習問題を解くことが出来る。
11週 化学平衡の復習・演習 ・化学平衡の演習問題を解くことが出来る。
12週 塩の加水分解の復習・演習 ・化学平衡の演習問題を解くことが出来る。
13週 複合問題の演習 ・複合問題を解くことが出来る。
14週 複合問題の演習 ・複合問題を解くことが出来る。
15週 まとめ まとめ
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力自然科学化学(一般)化学(一般)物質を構成する分子・原子が常に運動していることが説明できる。3後6,後10
水の状態変化が説明できる。3後6
物質の三態とその状態変化を説明できる。3後6
ボイルの法則、シャルルの法則、ボイル-シャルルの法則を説明でき、必要な計算ができる。3後6,後7
気体の状態方程式を説明でき、気体の状態方程式を使った計算ができる。3後6,後7
アボガドロ定数を理解し、物質量(mol)を用い物質の量を表すことができる。3後6,後7
分子量・式量がどのような意味をもつか説明できる。3後2,後10,後13,後14
気体の体積と物質量の関係を説明できる。3後6,後7
化学反応を反応物、生成物、係数を理解して組み立てることができる。3後2,後7,後10,後11,後13,後14
化学反応を用いて化学量論的な計算ができる。3後7,後10,後11,後12,後13,後14
質量パーセント濃度の説明ができ、質量パーセント濃度の計算ができる。3後7
モル濃度の説明ができ、モル濃度の計算ができる。3後11
専門的能力分野別の専門工学化学・生物系分野分析化学溶解度・溶解度積について理解し必要な計算ができる。3後11,後12
緩衝溶液とpHの関係について説明できる。3後11
陽イオンや陰イオンの関係した化学反応について理解し、溶液中の物質の濃度計算(定量計算)ができる。3後11
無機および有機物に関する代表的な構造分析、定性、定量分析法等を理解している。3後2,後4,後9,後10,後12,後13,後14,後15

評価割合

試験演習・発表・課題相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合60400000100
基礎的能力60400000100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000