工学基礎Ⅱ

科目基礎情報

学校 沼津工業高等専門学校 開講年度 令和05年度 (2023年度)
授業科目 工学基礎Ⅱ
科目番号 2023-648 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 物質工学科 対象学年 1
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 工学基礎II実験書,実験実習安全必携
担当教員 青木 悠祐,永禮 哲生,前田 篤志,大津 孝佳,西村 賢治,大澤 友克,小村 元憲,大久保 進也,藁科 知之,金子 裕哉,伊藤 拓哉,新井 貴司,香川 真人

到達目標

(1)予習のためにあらかじめ実験書を読み,概要をつかむことができる
(2)必要な道具を持参して実験に取り組むことができる
(3)指示された時間に作業を開始できるように集まることができる
(4)実験に必要な安全な身なりを整えることができ
(5)必要に応じてメモをとりながら指示を聞き,指示内容を的確に把握することができる
(6)指示に従い,安全に作業を行なうことができる
(7)計画的に時間を使い,時間内に作業を終えることができる
(8)チームで協力して作業をすることができる
(9)整理整頓を意識しながら,作業と片付けを行なうことができる
(10)必要な事項を時間内に簡単な報告書にまとめ,提出することができる
(11)工学には幅広い知識と視野が必要なことを理解し,その姿勢を もって物事に取り組むことができる

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
予習のためにあらかじめ実験書を読み,概要をつかむことができる実験書を読み,概要を簡潔にまとめることができる実験書を読み,概要をつかむことができる実験書を読み,概要をつかむことができない
実験に必要な安全な身なりを整え、必要な道具を持参して実験に取り組むことができる実験に必要な安全な身なりを整え、必要な道具を忘れ物なく持参して実験に取り組むことができる実験に必要な安全な身なりを整え、必要な道具をほぼ持参して実験に取り組むことができる必要な道具を持参して実験に取り組むことができない
指示された時間に作業を開始できるように集まることができ、指示に従い,安全に作業を行なうことができる5分前行動を旨とし、指示された時間に作業を開始でき、安全に作業を行なうことができる指示された時間に作業を開始でき、安全に作業を行なうことができる指示された時間に作業を開始できるように集まることができず、安全に作業を行なうことができない
必要な事項を時間内に簡単な報告書にまとめ,提出することができる必要な事項を時間内に簡単な報告書にまとめ,提出することができる必要な事項を簡単な報告書にまとめ,提出することができる必要な事項を時間内に簡単な報告書にまとめ,提出することができない

学科の到達目標項目との関係

【本校学習・教育目標(本科のみ)】 2 説明 閉じる

教育方法等

概要:
21世紀の技術者に求められるのは,高い専門性と同時に,幅広い知識と視野である。この科目では,まだ専門分野の学習が進んでいない1年生を対象に,「機械」,「電気」,「情報」,「化学」,「もの作り」の5つの分野から選ばれた基礎的な5つの実験と,知財教育を行う。これらの作業を通して特定の専門分野に偏らない幅広い視野と,工学全般に共通する基本的な学習姿勢と基礎的な能力を身につける。各実験に参加する前に,実験書を読み,概要を理解しておくことが必要である。
授業の進め方・方法:
I. 2週間毎に1つの分野に関する実験とまとめを行う。実験を行う分野は大きく分けて5つとなっている。
(1)機械系分野:担当者:前田・永禮
(2)電気系分野:担当者:大澤・西村
(3)情報系分野:担当者:大久保・金子
(4)化学系分野:担当者:藁科・伊藤
(5)ものづくり分野:担当者:青木・香川
授業の実施にあたっては,技術室の支援を受ける。
II. 知的財産教育は5学科合同で,3週間行う:担当者:大津
注意点:

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス (1) 科目説明,諸注意,安全教育(1) を理解することができる。
2週 ガイダンス (2) 安全教育(2) について理解し実験に臨む知識を理解することができる。
3週 機械分野 — 第1週 実験1 正しいねじの使い方を理解することができる。
4週 機械分野 — 第2週 実験1 正しいねじの使い方について報告書を書くことができる。
5週 電気分野 — 第1週 実験2 モータの分解を理解することができる。
(直流モータの原理の理解、テスタの使い方、定格電圧の理解)
6週 電気分野 — 第2週 実験2 モータの分解について報告書を書くことができる。
(部品管理、整理整頓、工具の扱い方)
7週 情報分野 — 第1週 実験3 情報処理について理解することができる。
(データの生成、ヒストグラムの作成、平均値と標準偏差の計算)
8週 情報分野 — 第2週 実験3 情報処理について報告書を書くことができる。
(統計処理のプログラム作成、プログラムの有効性の理解)
2ndQ
9週 化学分野 — 第1週 実験4 食品成分の検出について理解することができる。
10週 化学分野 — 第2週 実験4 食品成分の検出について報告書を書くことができる。
11週 もの作り分野 — 第1週 実験5 レゴによるロボット制御について理解することができる。
(パーツ管理,整理整頓,歯車の仕組み,ロボット制御,ロボット用ソフトウェア)
12週 もの作り分野 — 第2週 実験5 レゴによるロボット制御について報告書を書くことができる。
(パーツ管理,整理整頓,歯車の仕組み,ロボット制御,ロボット用ソフトウェア)
13週 知財に関するワークショップ 知財とは何かについて理解することができる。
14週 知財に関するワークショップ 知財に関する制度と適用の範囲について理解することができる。
15週 知財に関するワークショップ 課題解決の視点から既存の知財を評価し、そこから新しい課題解決方法について検討することができる。
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学国語国語論理的な文章(論説や評論)の構成や展開を的確にとらえ、要約できる。1
論理的な文章(論説や評論)に表された考えに対して、その論拠の妥当性の判断を踏まえて自分の意見を述べることができる。1
常用漢字の音訓を正しく使える。主な常用漢字が書ける。1
類義語・対義語を思考や表現に活用できる。1
社会生活で使われている故事成語・慣用句の意味や内容を説明できる。1
専門の分野に関する用語を思考や表現に活用できる。1
実用的な文章(手紙・メール)を、相手や目的に応じた体裁や語句を用いて作成できる。1
報告・論文の目的に応じて、印刷物、インターネットから適切な情報を収集できる。1
収集した情報を分析し、目的に応じて整理できる。1
報告・論文を、整理した情報を基にして、主張が効果的に伝わるように論理の構成や展開を工夫し、作成することができる。1
作成した報告・論文の内容および自分の思いや考えを、的確に口頭発表することができる。1
課題に応じ、根拠に基づいて議論できる。1
相手の立場や考えを尊重しつつ、議論を通して集団としての思いや考えをまとめることができる。1
新たな発想や他者の視点の理解に努め、自分の思いや考えを整理するための手法を実践できる。1
分野横断的能力汎用的技能汎用的技能汎用的技能日本語と特定の外国語の文章を読み、その内容を把握できる。2前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15
他者とコミュニケーションをとるために日本語や特定の外国語で正しい文章を記述できる。2前1,前2,前4,前5,前6,前7
他者が話す日本語や特定の外国語の内容を把握できる。2前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15
日本語や特定の外国語で、会話の目標を理解して会話を成立させることができる。2前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15
他者の意見を聞き合意形成することができる。1前1,前2,前9,前11
合意形成のために会話を成立させることができる。1前9,前11
あるべき姿と現状との差異(課題)を認識するための情報収集ができる1前13,前14
課題の解決は直感や常識にとらわれず、論理的な手順で考えなければならないことを知っている。2
どのような過程で結論を導いたか思考の過程を他者に説明できる。2
事実をもとに論理や考察を展開できる。1
結論への過程の論理性を言葉、文章、図表などを用いて表現できる。1

評価割合

前期合計
総合評価割合100100
取組み姿勢(準備・安全)6060
レポート評価4040
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