到達目標
以下に示す4項目について修得する.(1) 拡散理論の基礎を理解し,拡散方程式を解くことができる(C1-3). (2) ガス吸収を理解し,吸収装置を設計できる(C1-3). (3) 吸着機構を理解し,吸着装置を設計できる(C1-3). (4) 蒸留操作を理解し,蒸留塔を設計できる(C1-3).
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
1. 拡散理論の基礎を理解し,拡散方程式を解くことができる(C1-3) | □拡散理論の基礎を理解し,拡散方程式を解くことができ,得られた結果を考察できる. | □拡散理論の基礎を理解し,拡散方程式を解くことができる. | □拡散理論の基礎を理解し,拡散方程式を解くことができない. |
2. ガス吸収を理解し,吸収装置を設計できる(C1-3) | □ガス吸収を理解し,吸収装置を設計でき,得られた結果を考察できる. | □ガス吸収を理解し,吸収装置を設計できる. | □ガス吸収を理解し,吸収装置を設計できない. |
4. 吸着機構を理解し,吸着装置を設計できる(C1-3) | □吸着機構を理解し,吸着装置を設計でき,得られた結果を考察できる. | □吸着機構を理解し,吸着装置を設計できる. | □吸着機構を理解し,吸着装置を設計できない. |
4. 蒸留操作を理解し,蒸留塔を設計できる(C1-3) | □蒸留操作を理解し,蒸留塔を設計でき,得られた結果を考察できる. | □蒸留操作を理解し,蒸留塔を設計できる. | □蒸留操作を理解し,蒸留塔を設計できない. |
学科の到達目標項目との関係
実践指針 (C1)
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実践指針のレベル (C1-3)
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【本校学習・教育目標(本科のみ)】 2
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【プログラム学習・教育目標 】 C
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教育方法等
概要:
化学工学は,実験室で得た発見・発明を工業化するために,輸送・熱交換・反応装置の設計を的確に行えるように,単位操作の設計法を習得する学問である.化学工学の単位操作は流動・伝熱をはじめ,拡散分離・機械的,化学的分離があり,化学工学I,II,IIIでその幾つかはすでに学んでいる.分離操作は化学プロセスに必須の単位操作であり,種々の分離操作やその原理を学修することは重要である.分離工学Iでは分離操作の基礎となる移動現象論を,ガス吸収や吸着操作を通して学び,また重要な分離操作である蒸留を学修する.
授業の進め方・方法:
授業は講義を中心に適宜学習内容について議論を行なう.講義中は集中して聴講すると共に,積極的に議論に参加すること.適宜,レポート・演習課題を課すので,翌週の授業開始時までに週番が回収し,番号順に並び替えて提出すること.
注意点:
1.試験や課題レポート等は、JABEE 、大学評価・学位授与機構、文部科学省の教育実施検査に使用することがあります。
2.授業参観される教員は当該授業が行われる少なくとも1週間前に教科目担当教員へ連絡してください。
3.定期試験を75%、課題レポート25%の重みとして評価する。授業目標(C1-3)が標準基準(6割)以上で、かつ科目全体で60点以上の場合に合格とする。評価基準については、成績評価基準表(ルーブリック)による。
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
授業概要・目標,スケジュール,評価方法と基準等の説明,物質分離の原理と方法 |
・物質分離の原理と方法について説明ができる.
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2週 |
Fickの拡散の法則 ガス吸収 |
・Fickの拡散の法則について説明ができる ・ガスの溶解度について説明ができる.
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3週 |
物理吸収速度と物質移動係数 |
・境膜物質移動係数について説明ができる. ・総括物質移動係数について説明ができ,境膜物質移動係数を用いて導出できる.
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4週 |
反応吸収速度 |
・反応を伴う物質移動について説明ができる.
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5週 |
ガス吸収装置の設計 |
・ガス吸収装置について説明ができる. ・充填塔の所要高さの計算ができる. ・段塔の所要理論段数の計算ができる.
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6週 |
吸着平衡と吸着速度 |
・代表的な吸着等温式について説明ができる. ・多孔性吸着剤粒子での吸着拡散過程について説明できる.
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7週 |
回分吸着と固定層吸着 |
・回分吸着について説明できる. ・固定層吸着について説明ができ,固定層吸着装置を設計できる.
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8週 |
試験 |
・これまでの講義内容について筆記試験を通して確認する.
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2ndQ |
9週 |
試験解説 蒸留の概要 |
・これまでの講義内容について概要を説明できる. ・蒸留操作について説明できる.
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10週 |
気液平衡 |
・気液平衡について説明ができる.
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11週 |
単蒸留 |
・単蒸留操作について説明ができ,単蒸留装置を設計できる.
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12週 |
フラッシュ蒸留(連続単蒸留) |
・連続単蒸留操作について説明ができ,フラッシュ蒸留装置を設計できる.
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13週 |
連続蒸留における物質収支と走査線 |
・連続蒸留装置における物質収支式から操作線を導出できる.
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14週 |
連続蒸留の設計 |
・連続蒸留装置を設計できる.
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15週 |
試験 |
・第9週以降の内容について筆記試験を通して確認する.
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16週 |
試験解説 |
・試験の解説を通して蒸留の取扱いを確認する.
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モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
評価割合
| 定期試験 | 課題レポート | 合計 |
総合評価割合 | 75 | 25 | 100 |
分離工学Ⅰの基礎理解力 | 75 | 25 | 100 |