到達目標
以下に示す4項目について修得する.(1)熱交換装置の設計ができる(C1-2), (2)蒸発缶の設計ができる(C1-2), (3)ろ過装置の設計ができる(C1-2), (4)抽出操作を理論的に説明できる(C1-2).
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
1. 熱交換装置の設計ができる(C1-2) | □熱交換装置の設計ができ,得られた結果を考察できる. | □熱交換装置の設計ができる. | □熱交換装置の設計ができない. |
2. 蒸発缶の設計ができる(C1-2) | □蒸発缶の設計ができ,得られた結果を考察できる. | □蒸発缶の設計ができる. | □蒸発缶の設計ができない. |
4. ろ過装置の設計ができる(C1-2) | □ろ過装置の設計ができ,得られた結果を考察できる. | □ろ過装置の設計ができる. | □ろ過装置の設計ができない. |
4. 抽出操作を理論的に説明できる(C1-2) | □抽出操作を理論的に説明でき,得られた結果を考察できる. | □抽出操作を理論的に説明できる. | □抽出操作を理論的に説明できない. |
学科の到達目標項目との関係
【本校学習・教育目標(本科のみ)】 3
説明
閉じる
教育方法等
概要:
化学工学を学ぶ目的は実験室で得た発見・発明を工業化することにある.具体的には,化学反応,分離・精製等のステップからなるプロセスを集約し,安全に運転させるための設計をおこなうものである.特に化学工学Ⅰではヒーターや熱媒体を用いた熱交換器の設計,抽出操作およびろ過分離操作について学ぶ.
授業の進め方・方法:
授業は講義を中心に適宜学習内容について議論を行なう.講義中は集中して聴講すると共に,積極的に議論に参加すること.適宜,レポート・演習課題を課すので,翌週の授業開始時までに週番が回収し,番号順に並び替えて提出すること.
注意点:
1.試験や課題レポート等は、JABEE 、大学評価・学位授与機構、文部科学省の教育実施検査に使用することがあります。
2.授業参観される教員は当該授業が行われる少なくとも1週間前に教科目担当教員へ連絡してください。
授業計画
|
|
週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
後期 |
3rdQ |
1週 |
シラバスの説明:本講義の概要, 熱伝導の復習 |
・伝熱工学の必要性について説明できる. ・熱伝導に係る計算ができる.
|
2週 |
二重管式熱交換器の設計 |
・二重管式熱交換器に係るエネルギー収支計算ができる. ・並流型・向流型二重管式熱交換器の設計ができる.
|
3週 |
多管式熱交換器の設計 |
・NTU法またはExcelを用いて多管式熱交換器の設計ができる.
|
4週 |
蒸発操作 |
・非理想溶液における沸点を求めることができる.
|
5週 |
蒸発缶の設計 |
・定常状態における蒸発缶の物質収支とエネルギー収支が理解でき,それに係る計算ができる. ・単一蒸発缶の設計ができる.
|
6週 |
多重効用缶の設計 |
・定常状態における多重効用缶の物質収支とエネルギー収支が理解でき,それに係る計算ができる. ・多重効用缶の設計ができる.
|
7週 |
試験 |
・これまでの講義内容について筆記試験を通して確認する.
|
8週 |
試験解説,ろ過装置とろ過速度式 |
・これまでの講義内容について概要を説明できる. ・ろ過装置について説明できる. ・ろ過速度式について説明ができる.
|
4thQ |
9週 |
フィルタープレスとオリバーフィルタの設計 |
・定圧ろ過について説明ができる.. ・フィルタープレスの設計ができる. ・オリバーフィルタの設計ができる.
|
10週 |
抽出平衡と溶解度曲線 |
・3成分系の平衡関係について説明ができる. ・溶解度曲線を作成できる.
|
11週 |
てこの原理と単抽出 |
・てこの原理について説明できる. ・単抽出操作を溶解度曲線上で説明できる.
|
12週 |
並流多段抽出 |
・並流多段抽出装置を設計できる.
|
13週 |
向流多段抽出 |
・向流多段抽出装置を設計できる.
|
14週 |
演習 |
・本講義で行なった装置設計について,実際のデータを用いて計算できる.
|
15週 |
試験 |
・第8週以降の内容について筆記試験を通して確認する.
|
16週 |
試験解説 |
・試験の解説を通してろ過と抽出の取扱いを確認する.
|
モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
評価割合
| 定期試験 | 課題レポート | 合計 |
総合評価割合 | 75 | 25 | 100 |
化学工学Ⅲの基礎理解力 | 75 | 25 | 100 |