培養工学

科目基礎情報

学校 沼津工業高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 培養工学
科目番号 0015 科目区分 専門 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 物質工学科 対象学年 5
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 バイオテクノロジー 基礎原理から工業生産の実際まで、久保他著、大学教育出版、第2版
担当教員 (C科 非常勤講師),小川 直人

到達目標

本授業では、以下のような項目について学び、それらを理解、説明できることを目標とする。
1. 発酵による食品等の具体的な製造プロセス。
2. 微生物の機能を発酵に生かすための育種等の微生物学の方法、技術。
3. 発酵に関わる微生物の機能とその発現調節のための機構。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
発酵による食品等の具体的な製造プロセスを理解する発酵による食品等の具体的な製造プロセスについて,幾つか例を挙げて,それぞれについて詳しく説明できる。発酵による食品等の具体的な製造プロセスについて,幾つか例を挙げて,それぞれについて簡単な説明ができる。発酵による食品等の具体的な製造プロセスについて,例を挙げて,説明ができない。
微生物の機能を発酵に生かすための育種等の微生物学の方法、技術を理解する微生物の機能を発酵に生かすための育種等の微生物学の方法、技術について,幾つか例を上げて詳しく説明できる。微生物の機能を発酵に生かすための育種等の微生物学の方法、技術について,例を上げて大まかに説明できる。微生物の機能を発酵に生かすための育種等の微生物学の方法、技術について,例を上げて説明できない。
発酵に関わる微生物の機能とその発現調節のための機構を理解する発酵に関わる微生物の機能とその発現調節のための機構について,幾つか例を挙げて詳しく説明できる。発酵に関わる微生物の機能とその発現調節のための機構について,幾つか例を挙げて大まかに説明できる。発酵に関わる微生物の機能とその発現調節のための機構について,例を挙げて明できない。

学科の到達目標項目との関係

【本校学習・教育目標(本科のみ)】 2 説明 閉じる

教育方法等

概要:
微生物の物質変換能を生かした物質生産等のプロセスは発酵と呼ばれ、食品や医薬品の製造に広く使われている。本授業では、発酵食品の製造過程など微生物の機能を生かした工業レベルのプロセスを紹介するとともに、発酵に関わる微生物の機能の基礎を解説する。
授業の進め方・方法:
講義形式の授業を行い、以下の割合で知識の定着度を評価する。
中間試験 40%、期末試験 50%、授業態度等10%
注意点:
1.試験や課題レポート等は、JABEE 、大学評価・学位授与機構、文部科学省の教育実施検査に使用することがあります。
2.授業参観される教員は当該授業が行われる少なくとも1週間前に教科目担当教員へ連絡してください。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス、総論 本授業の内容と進め方の説明を理解する。
2週 微生物学と発酵の歴史 発酵の意味、及び、それに関連する微生物学の歴史と方法の発展を理解する。
3週 アルコール飲料の製造 ビール、日本酒、ワイン等のアルコール飲料の製造過程を理解する。
4週 発酵食品の製造 醤油、味噌、ヨーグルト等の発酵食品の製造過程を理解する。
5週 微生物の代謝様式 微生物の代謝様式を理解する。
6週 微生物の育種 変異株の取得等による微生物の育種法を理解する。
7週 アミノ酸発酵 微生物によるアミノ酸製造方法を理解する。
8週 前期中間試験 授業の第1回~第7回の内容に関する試験を受ける。
2ndQ
9週 抗生物質 抗生物質の種類と作用機構、微生物による製造法を理解する。
10週 環境問題解決への利用 環境汚染除去、廃水処理等における微生物の利用について理解する。
11週 微生物の酵素の構造と機能 微生物の酵素の構造と機能の関係に関する研究を理解する。
12週 微生物の遺伝子発現調節機構 微生物の有用遺伝子の発現調節機構を理解する。
13週 微生物の遺伝子発現ネットワーク 微生物が複数の遺伝子群の発現調節を行う機構を理解する。
14週 ゲノム解析とオミクス解析 微生物のゲノム解析と網羅的遺伝子発現の解析等の方法を理解する。
15週 前期末試験 授業の第9回~第14回の内容に関する試験を受ける。
16週 試験の解説 試験の答案の返却,試験の解説を受け、授業アンケートに回答する。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

中間試験期末試験授業態度合計
総合評価割合405010100
学習姿勢001010
基礎知識4050090