現代地理学

科目基礎情報

学校 沼津工業高等専門学校 開講年度 令和04年度 (2022年度)
授業科目 現代地理学
科目番号 2022-710 科目区分 一般 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 環境エネルギー工学コース 対象学年 専2
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 教科書は使用しない。適宜,プリントを配付する。
担当教員 佐藤 崇徳

到達目標

1.地理的な見方・考え方や地理情報の重要性を理解し、自分なりに考えて説明できる。
2.インドアワークとフィールドワークとによって地域を読み解く地理的手法を修得し,実践できる。
3.地域社会や世界が抱える課題に対して技術がどのように対処していくべきかについて,複数の例を挙げて述べることができる。(A1-4)

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
1.地理的な見方・考え方や地理情報の重要性を理解し、自分なりに考えて説明できる。□地理的な見方・考え方や地理情報の重要性について,授業で提示された事例以外の内容も盛り込んで,自分なりに説明できる。□地理的な見方・考え方や地理情報の重要性について説明できる。□地理的な見方・考え方や地理情報の重要性について説明できない。
2.インドアワークとフィールドワークとによって地域を読み解く地理的手法を修得し,実践できる。□地理的事象についてフィールドワークや室内での調査研究活動を行い,その成果について十分な考察を含めてレポートにまとめることができる。□地理的事象についてフィールドワークや室内での調査研究活動を行い,その成果をレポートにまとめることができる。□地理的事象についてフィールドワークや室内での調査研究活動の成果をレポートにまとめることができない。
3.地域社会や世界が抱える課題に対して技術がどのように対処していくべきかについて,複数の例を挙げて述べることができる。 (A1-4)□地域社会や世界が抱える地理的課題の解決に向けて技術がどのように貢献できるかについて,複数の例を挙げて地理的観点から十分に考察を述べることができる。□地域社会や世界が抱える地理的課題の解決に向けて技術がどのように貢献できるかについて,複数の例を挙げて述べる,または,一つの例を挙げて地理的観点から十分に考察を述べることができる。□地域社会や世界が抱える地理的課題の解決に向けて技術がどのように貢献できるかについて,例を挙げて述べることができない。

学科の到達目標項目との関係

実践指針 (A1) 説明 閉じる
実践指針のレベル (A1-4) 説明 閉じる
【プログラム学習・教育目標 】 A 説明 閉じる

教育方法等

概要:
本授業科目は,社会事象に対する地理的な見方・考え方によるアプローチの重要性・社会的有用性についての認識を深め,グローバル化が進む現代社会について地理的な観点から考察するとともに,それをふまえて身近な地域で実践することができる能力を養うことを目的とする。地理的手法を具現化したものとしての地図を中心に,地理的情報に関する基礎知識および扱い方について解説するほか,授業にフィールドワークを取り入れ,地域の実情を具体的に把握する手法を実践的に修得できるようにする。また,グローバル化が進んでいる現代における地理的課題についての関心を高め,国際社会に生きる人間としての自覚と資質を養うことを目指す。
授業の進め方・方法:
授業は教室での講義および調査・地図作業・議論・発表などの活動と野外での巡検(フィールドワーク)から構成される。
巡検は,まとまった時間が必要となるため,通常の授業時間割の時間内ではなく,授業がない休日を利用して実施する予定である。実施日時については,授業開始後に受講生の都合をふまえて決定する。
注意点:
学生が主体的に参加する授業(発表,議論,共同作業等)を計画しているが,年度による受講者数の変動が著しいため,受講者数・出席者数によっては計画した授業方法の実施が困難な場合もあり,状況に応じて授業内容・方法を計画から大幅に変更する場合がある。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 ガイダンス,地理情報と社会(1)地図にすると分かる 本授業科目の目的・目標を理解できる。
2週 地域を知る/考える(1)地域統計 地域の実態を知る手段として各種の統計資料やウェブ上での統計情報サービス(RESASなど)が利用可能であることを理解できる。
3週 地域を知る/考える(2)発表・議論 ひとつの地方自治体を取り上げ,統計資料をもとにその地域の現状と課題を分析し,発表・議論することができる。
4週 地理情報と社会(2)地域に関する基盤情報としての地図 デジタル化が進む地図への理解を深め,地図をもとに考える地理学的手法の有益性とそれを支える地図や地理情報の重要性を理解できる。
5週 地域景観を読み解く(1)三島巡検事前学習 三島市を事例に,地域景観を形成する自然環境,歴史,人間活動の地域的特徴および相互の関係を知識として理解できる。
6週 地域景観を読み解く(2)三島巡検 三島市内の巡検を通して,地域景観を形成する自然環境,歴史,人間活動の地域的特徴および相互の関係を具体的に理解できる。
7週   〃   〃
8週 地域景観を読み解く(3)三島巡検事後学習 三島市内の巡検での見学内容をふまえて,地域景観を形成する自然環境,歴史,人間活動の地域的特徴および相互の関係を整理することができる。
4thQ
9週 地域の現状と課題をとらえる(1)都市と交通 高度成長期以降の都市の発展と地域交通の変化について理解し,都市の地方都市における現状と課題について考察することができる。
10週 地域の現状と課題をとらえる(2)裾野巡検計画立案 裾野市内で巡検を行うにあたって,何を目的にどこで何を見ればよいか巡検の目的を理解し,事前調査事項の立案が自分たちでできる。
11週 地域の現状と課題をとらえる(3)裾野巡検事前学習 裾野市の現状と課題について理解を深め,現地で何を目的にどこで何を見ればよいかを具体的に意識できる。
12週 地域の現状と課題をとらえる(4)裾野巡検 裾野市内の巡検を通して,地域の現状を具体的に理解し,どのような課題が存在するか気づくことができる。
13週   〃   〃
14週 地域の現状と課題をとらえる(5)裾野巡検事後学習 裾野市内の巡検での見学内容をふまえて,地域の現状と課題を整理して理解し,地域の将来に向けての提言をすることができる。
15週 まとめ 現代社会における地理的な考え方や地理情報の重要性およびそれと技術との関わりについて,自分の考えを発表し,議論することができる。
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験発表・課題合計
総合評価割合0100100
1.地理的な見方・考え方や地理情報の重要性を理解し、自分なりに考えて説明できる。04040
2.インドアワークとフィールドワークとによって地域を読み解く地理的手法を修得し,実践できる。04040
3.地域社会や世界が抱える課題に対して技術がどのように対処していくべきかについて,複数の例を挙げて述べることができる。 (A1-4)02020