環境安全工学

科目基礎情報

学校 沼津工業高等専門学校 開講年度 令和04年度 (2022年度)
授業科目 環境安全工学
科目番号 2022-714 科目区分 専門 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 環境エネルギー工学コース 対象学年 専2
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 教科書は用意していません。授業の事前に資料を配布します。
担当教員 (専攻科 非常勤講師),佐竹 哲郎

到達目標

1.我が国が1970年代から取り組んできた大気汚染、水質汚濁などの環境問題を理解できる。
2.地球温暖化、オゾン層の破壊、酸性雨などの地球規模の環境問題について理解できる。
3.安全工学面から、確率論的安全評価を理解し、分析できる。
4.社会・企業活動で取り組んでいる労働安全衛生活動、環境保全活動、省エネルギー活動を理解できる。
5.環境に関し獲得した知識を社会・事業活動に利・活用し貢献できる。
 【目標1~4を理解し各問題に対応・活動でき、目標5(A2-4)】 

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1□我が国が1970年代から取り組んできた大気汚染、水質汚濁などの環境問題を理解でき、問題対応、法対応ができる。□水質汚濁の原因、対策技術、法規制が理解できる。  □大気汚染の原因、対策技術、法規制が理解できる。  □その他の公害の原因、対策技術、法規制が理解できる。 □廃棄物・化学物質汚染問題の原因、対策技術、法規制が理解できる。□水質汚濁の原因、対策技術、法規制が理解できない。 □大気汚染の原因、対策技術、法規制が理解できない。 □その他の公害の原因、対策技術、法規制が理解できない。 □廃棄物・化学物質汚染問題の原因、対策技術、法規制が理解できない。
評価項目2□地球温暖化、オゾン層の破壊、酸性雨などの地球規模の環境問題について理解でき、問題対応、法対応、自主的活動ができる。□地球温暖化、オゾン層の破壊、酸性雨などの地球規模の環境問題について理解できる。□地球温暖化、オゾン層の破壊、酸性雨などの地球規模の環境問題について理解できない。
評価項目3□確率論的リスク管理(PSA)を含めたリスク管理について、企業に求められているコンプライアンス(CSR、製造物責任、リスクマネジメント)について理解でき、問題に対応できる。□確率論的リスク管理(PSA)を含めたリスク管理について、企業に求められているコンプライアンス(CSR、製造物責任、リスクマネジメント)について理解できる。□確率論的リスク管理(PSA)を含めたリスク管理について、企業に求められているコンプライアンス(CSR、製造物責任、リスクマネジメント)について理解できない。
評価項目4□社会・企業が取り組んでいる労働安全衛生活動、環境保全活動、省エネルギー活動を理解し活用できる。□事業活動における労働事故・疾病防止、有害物対策(有機則、特化則等)、リスクアセスメントが理解できる。 □エネルギーの現状、エネルギー管理について理解できる。 □ ISO14001、ライフサイクルアセスメント等の環境保全活動が理解できる。□事業活動における労働事故・疾病防止、有害物対策(有機則、特化則等)、リスクアセスメントが理解できない。 □エネルギーの現状、エネルギー管理について理解できない。 □ ISO14001、ライフサイクルアセスメント等の環境保全活動が理解できない。
評価項目5(A2-4)□.環境に関し獲得した知識を社会・事業活動に利・活用でき、社会に貢献できる。□.環境に関し獲得した知識を社会・事業活動に利・活用できる。□.環境に関し獲得した知識を社会・事業活動に利・活用できない。

学科の到達目標項目との関係

実践指針 (A2) 説明 閉じる
実践指針のレベル (A2-4) 説明 閉じる
【プログラム学習・教育目標 】 A 説明 閉じる

教育方法等

概要:
 近年の爆発的な人口の増加、新興国の生活水準の高度化は、莫大なエネルギー消費を必要とし、石油、天然ガス、食料などの資源の枯渇、地球温暖化に代表される地球規模の環境問題を引き起こしている。授業では地球温暖化、オゾン層破壊、酸性雨など地球規模の環境問題および、我が国が1970年代から取り組んできた大気汚染、水質汚濁などの環境に関する取組みについて理解する。加えて安全工学面からは確率論的安全評価(PSA)について理解し、安全への取り組みおよび事故を未然防止する知識を身につける。
授業の進め方・方法:
講義を主体とした授業を行う。
注意点:
1.評価については、評価割合に従って行います。ただし、適宜再試や追加課題を課し、加点することがあります。
2.中間試験を授業時間内に実施することがあります。
3.この科目は学修単位科目であり、1単位あたり15時間の対面授業を実施します。併せて1単位あたり30時間の事前学習・事後学習が必要となります。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス 教育目標・授業概要・評価方法等の説明
2週 環境問題の歴史 近代産業勃興から現代までの環境問題、対策、法整備の歴史
3週 水質汚濁 水質汚濁の原因、排水処理技術などの対策、環境水及び事業場排水にかかる法規制
4週 水質汚濁 水質汚濁の原因、排水処理技術などの対策、環境水及び事業場排水にかかる法規制
5週 大気汚染 大気汚染の原因、集じん・脱硫・脱窒等大気汚染の対策、一般大気及び事業場ばい煙に対する法規制
6週 大気汚染 大気汚染の原因、集じん・脱硫・脱窒等大気汚染の対策、一般大気及び事業場ばい煙に対する法規制
7週 騒音、振動、悪臭、環境アセスメント、工場立地 騒音・振動・悪臭の原因、騒音・振動・悪臭防止対策、騒音・振動・悪臭に対する法規制、環境アセスメント及び工場立地
8週 廃棄物、リサイクル 廃棄物・リサイクルの現状、マテリアルフロー、廃棄物・リサイクルに関する法規制
2ndQ
9週 化学物質 化学物質と産業・生活との係わり、化学物質規制(PRTR、VOC、POPs、RoHS、REACH)
10週 気候変動、地球環境問題 IPCC報告書の内容、パリ協定以降の世界の動きを紹介し、気候変動の現状と対策(緩和・適応)、その他の地球環境問題
11週 気候変動、地球環境問題 IPCC報告書の内容、パリ協定以降の世界の動きを紹介し、気候変動の現状と対策(緩和・適応)、その他の地球環境問題
12週 エネルギー問題、省エネルギー エネルギーの現状、エネルギー管理、エネルギー使用合理化法(省エネ法)、温暖化対策推進法
13週 環境規格(ISO14001、LCA等) ISO14001の概要、ライフサイクルアセスメント、エコロジカルフットプリント、環境会計
14週 労働安全衛生、リスクアセスメント 事業活動における労働事故・疾病防止、有害物対策(有機則、特化則等)、リスクアセスメント
15週 原子力とリスク、リスクマネジメント 確率論的リスク管理(PSA)を含めたリスク管理について、企業に求められているコンプライアンス(CSR、製造物責任、リスクマネジメント)
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

定期試験課題レポート相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合60400000100
基礎的能力0000000
専門的能力60400000100
分野横断的能力0000000