材料無機化学

科目基礎情報

学校 沼津工業高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 材料無機化学
科目番号 0006 科目区分 専門 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 新機能材料工学コース 対象学年 専2
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 Mark T. Weller, Inorganic Materials Chemistry, Oxford university press (1994),
担当教員 大川 政志

到達目標

(C1) 機械工学、電気電子工学、情報工学、応用化学、生物工学、材料工学などの専門的技術を身につけ、これらの技術を複合的に活用して、環境エネルギー工学、新機能材料工学、医療福祉機器開発工学等の分野に創造的に応用することができる。
(C1-4)修得した専門知識を、環境エネルギー工学、新機能材料工学、医療福祉機器開発工学などの複合・融合領域の課題に応用できる。1. 酸化物材料の合成、構造解析に関わる基礎的な専門知識を習得できる。
2. 酸化物材料の特性評価に関わる基礎的な専門知識を習得できる。       
3. 習得した知識を応用して無機化合物関連の新機能材料に関わる学術論文を理解することができる。(C1-4)

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
1. 酸化物材料の合成、構造解析に関わる基礎的な専門知識を習得できる。 ⬜︎酸化物材料の合成法の区別ができ問題解決に必要な合成法を説明できる               ⬜︎酸化物材料の構造解析する方法を電磁波と構造との関係を関連付けて説明できる⬜︎酸化物材料の合成法の区別ができる              ⬜︎酸化物材料の構造解析する方法を電磁波ごとに説明できる⬜︎酸化物材料の合成法の区別ができない               ⬜︎酸化物材料の構造解析する方法を電磁波ごとに説明できない
2. 酸化物材料の特性評価に関わる基礎的な専門知識を習得できる。⬜︎酸化物材料の原理を含めた電気的性質を説明できる               ⬜︎酸化物材料の原理を含めた磁気的性質を説明できる ⬜︎酸化物材料の原理を含めた光学的性質を説明できる⬜︎酸化物材料の電気的性質を説明できる               ⬜︎酸化物材料の磁気的性質を説明できる      ⬜︎酸化物材料の光学的性質を説明できる⬜︎酸化物材料の電気的性質を説明できない               ⬜︎酸化物材料の磁気的性質を説明できない     ⬜︎酸化物材料の光学的性質を説明できない
3. 習得した知識を応用して無機化合物関連の新機能材料に関わる学術論文を理解することができる。(C1-4)⬜︎専門的項目が︎学術論文でなぜ用いられ、どのように応用されているか説明できる。⬜︎専門的項目が︎学術論文でどのように応用されているか説明できる。⬜︎専門的項目が︎学術論文でどのように応用されているか説明できない。

学科の到達目標項目との関係

【プログラム学習・教育目標 】  C 説明 閉じる
実践指針 (C1) 説明 閉じる
実践指針のレベル (C1-4) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
材料化学の一分野である無機固体材料の基礎を酸化物を題材に解説する。「固体の構造とX線回折による評価」、「無機固体材料の製法」、「固体核磁気共鳴,Raman分光,X線吸収分光法や 走査プローブ顕微鏡などの新しい分析手段の無機固体への適用」、「無機固体材料の分子シミュレーション」、「固体の電子物性」の概論と、「ゼオライト」、「層状化合物」などの各論を講義する。
授業の進め方・方法:
授業は英語の教科書を学生が翻訳しながら読み進める輪行形式とする。教科書に記載されていない項目については教員が学術論文を引用し講義形式で授業を行う。
評価方法は以下に従う。期末試験(テキストの要約と問題)20%, 課題レポートI(材料のキャラクタリゼーションに関するレポート)30%,課題レポートII(無機材料関連物質に関する学術論文の要約)50% とする。
注意点:
1.試験や課題レポート等は、JABEE 、大学評価・学位授与機構、文部科学省の教育実施検査に使用することがあります。
2.授業参観される教員は当該授業が行われる少なくとも1週間前に教科目担当教員へ連絡してください。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス 本科目の位置づけ、教育目標、評価方法のを理解する。
2週 固体の構造I 結晶構造を記述するに関する用語がわかる
3週 固体の構造II 固体の構造とX線回折による評価方法がわかる
4週 材料の製法I 無機固体材料の固相合成法がわかる
5週 材料の製法II 無機固体材料の液相及び気相合成法がわかる
6週 局所構造解析I X線吸収分光法及びRaman法による無機材料のキャラクタリゼーション方法がわかる
7週 局所構造解析II 固体NMRによる無機材料のキャラクタリゼーション方法がわかる
8週 遷移金属酸化物 ペロブスカイト型構造とスピネル構造がわかる
2ndQ
9週 無機材料物性I 無機材料の電気的性質がわかる
10週 無機材料物性II 無機材料の磁気的性質がわかる
11週 無機材料物性II 無機材料の光学的性質がわかる
12週 分子シミュレーション手法 分子シミュレーションの無機固体材料への適用法がわかる
13週 無機材料各論I ゼオライトの構造と性質が理解できる
14週 無機材料各論II 層状化合物材料の構造と性質が理解できる
15週
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験レポート合計
総合評価割合2080100
テキストの内容に関わる基礎的能力20020
材料のキャラクタリゼーションに関わる基礎的能力03030
無機材料に関する応用的能力05050