到達目標
1.対象となる人間と人間の営む活動について説明できる。
2.疾病や加齢に伴い、日常生活に不自由を来した者への工学的アプローチが考えられる。(A2-4)
3.介護・福祉の社会背景と諸制度・施策が理解できる。
4.介護を要する人および介護提供者や機関の実態を把握し、介護・福祉の課題について検討できる。
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
1.対象となる人間と人間の営む活動について説明できる。
| □対象となる人間と人間の営む活動について説明でき、活動が制限された対象の生活についても理解できる。 | □対象となる人間と人間の営む活動について説明できる。 | □対象となる人間と人間の営む活動について説明できない。 |
2.疾病や加齢に伴い、日常生活に不自由を来した者への工学的アプローチが考えられる。(A2-4) | □疾病や加齢に伴い、日常生活に不自由を来した者への工学的アプローチが考えられ、具体的なアイデアへと結びつけられる。 | □疾病や加齢に伴い、日常生活に不自由を来した者への工学的アプローチが考えられる。 | □疾病や加齢に伴い、日常生活に不自由を来した者への工学的アプローチが考えられない。 |
3.介護・福祉の社会背景と諸制度・施策が理解できる。 | □介護・福祉の社会背景と諸制度・施策が理解でき、その活用方法についても説明できる。 | □介護・福祉の社会背景と諸制度・施策が理解できる。 | □介護・福祉の社会背景と諸制度・施策が理解できない。 |
4.介護を要する人および介護提供者や機関の実態を把握し、介護・福祉の課題について検討できる。 | □介護を要する人および介護提供者や機関の実態を把握し、介護・福祉の課題について検討でき、医療福祉機器開発工学が果たす役割と必要性についても説明できる。 | □介護を要する人および介護提供者や機関の実態を把握し、介護・福祉の課題について検討できる。 | □介護を要する人および介護提供者や機関の実態を把握し、介護・福祉の課題について検討できない。 |
学科の到達目標項目との関係
実践指針 (A2)
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実践指針のレベル (A2-4)
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【プログラム学習・教育目標 】 A
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教育方法等
概要:
わが国は少子高齢化の社会背景に伴い、社会保障費の高騰という問題から、長期療養を要する者の療養の場が医療機関から在宅や施設等、生活の場へと移行してきている。長期療養を要する障害者や高齢者のニーズに応え、失われたり衰えたりした感覚や機能、手足の運動を機械で補助・支援・介護する工学分野が医療福祉機器開発工学である。本講義では、医療福祉機器開発工学の役割と必要性を理解することを目的に、対象となる人間と人間の営む活動を学び、疾患や加齢に伴う日常生活の不自由さへの工学的アプローチを考察する。また、障害者や高齢者の療養生活や介護の実態を把握するとともに、療養生活を支える社会保障制度や社会資源についても理解する。
授業の進め方・方法:
1. 双方向会議システムZoomを活用したリアルタイム授業をオンラインにて行う。
2. 授業は講義と学生の課題レポートのプレゼンテーションおよびディスカッションにより構成する。
3. 課題レポートの提出やプレゼンテーションにより学修効果の評価を行う。
4. 質問等は授業時間内またはmoodleにより受け付けて回答する。
注意点:
1.課題ワークシートは全て綴じてポートフォリオとして提出する。
2.評価については、評価割合に従って行います。ただし、適宜再試や追加課題を課し、加点することがあります。
3.中間試験を授業時間内に実施することがあります。
4.この科目は学修単位科目であり、1単位あたり15時間の対面授業を実施します。併せて1単位あたり30時間の事前学習・事後学習が必要となります。
授業の属性・履修上の区分
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
ガイダンス及び対象の理解と医療・福祉機器の実際 |
①対象の理解 ②医療・福祉機器の実際
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2週 |
人間の活動 |
①ADLとIADLおよびICF概念 ②運動学習理論
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3週 |
日常生活動作-食事- |
①食事摂食プロセスの理解 ②食事の意義 ③食事摂食困難者への工学的アプローチ
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4週 |
日常生活動作-移動- |
①移動能力の理解 ②歩行困難者への工学的アプローチ ③移動補助具体験
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5週 |
日常生活動作-排泄- |
①排泄メカニズムの理解 ②トイレでの排泄困難者への工学的アプローチ ③排泄用具の紹介
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6週 |
長期療養を要する疾患 |
①先天性疾患 ②進行性神経難病 ③生活習慣病 ④加齢に伴う疾患(認知症含む) ⑤事故
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7週 |
福祉社会を構成する概念 |
①ノーマライゼーション ②バリアフリー ③ユニバーサルデザイン ④リハビリテーション
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8週 |
治療・療養を助ける医療福祉機器 |
治療・療養を支える医療・福祉機器開発プレゼンテーション
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2ndQ |
9週 |
住環境整備 |
①住宅改修 ②福祉用具
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10週 |
社会保障制度Ⅰ |
①介護保険制度
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11週 |
社会保障制度Ⅱ |
②医療保険制度 ③障害者自立支援制度
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12週 |
社会資源の種類と活用 |
介護・福祉を要する人の利用可能な社会資源の種類と活用プロセス
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13週 |
療養者の生活の実態 |
介護・福祉を要する人の生活実態
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14週 |
介護提供者の実態 |
介護・福祉の提供者・提供機関の支援活動の実態
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15週 |
健康寿命と多死時代 |
介護・福祉の課題と展望
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16週 |
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モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
評価割合
| 定期試験 | 課題レポート | 相互評価 | 態度 | ポートフォリオ | プレゼンテーション | 合計 |
総合評価割合 | 0 | 50 | 0 | 0 | 0 | 50 | 100 |
基礎的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
専門的能力 | 0 | 50 | 0 | 0 | 0 | 50 | 100 |
分野横断的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |