到達目標
1.神経細胞の情報伝達メカニズム、脳神経系への感覚器からの入力と出力、感覚領野での外界情報表現に関する知識を習得する。(C1-4)
2.神経細胞活動の機序、学習メカニズム、感覚入力と出力に関する用語を適切に説明できる。
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
神経細胞の情報伝達メカニズム、脳神経系への感覚器からの入力と出力、感覚領野での外界情報表現に関する知識を習得する。(C1-4) | 神経信号の発生伝播の仕組み、視覚・聴覚・体制感覚の脳内情報表現、出力としての運動系の基礎知識を理解し説明でき、疑問に思う事項について独自に調査・報告できる(輪講レポート・発表40点以上)。 | 神経信号の発生伝播の仕組み、視覚・聴覚・体制感覚の脳内情報表現、出力としての運動系の基礎知識を理解して、誤りなく説明ができる(輪講レポート・発表39~30点)。 | 神経信号の発生伝播の仕組み、視覚・聴覚・体制感覚の脳内情報表現、出力としての運動系の基礎知識を教科書の内容を読み取ることができず、重大な誤りやレポートの未提出、遅延がある(輪講レポート・発表30点未満)。 |
神経細胞活動の機序、学習メカニズム、感覚入力と出力に関する用語を適切に説明できる。 | 神経細胞活動、神経伝達物質、感覚入力と受容野、脳・脊椎からの出力系に関する重要な用語を適切なキーワードを使って正確に理解して説明ができる。(期末試験40点以上)。 | 神経細胞活動、神経伝達物質、感覚入力と受容野、脳・脊椎からの出力系に関する重要な用語をある程度正確に理解して説明ができる。(期末試験39~30点)。 | 神経細胞活動、神経伝達物質、感覚入力と受容野、脳・脊椎からの出力系に関する重要な用語をについて設問の意味を正確に読み取ることができない。(期末試験30点未満)。 |
学科の到達目標項目との関係
実践指針 (C1)
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実践指針のレベル (C1-4)
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【プログラム学習・教育目標 】 C
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教育方法等
概要:
医療工学機器を開発するには、生体信号のもつ生理学的知見を知る必要がある。本講座では、主に脳・神経系における感覚情報処理がどのように行われているかについて講義する。神経活動や神経間の結合と活動伝播に関する仕組み、外界情報の脳内表現としての視覚領野、聴覚領野、体性感覚領野での情報処理ならびに出力としての運動領野の神経生理学について講義する。また、脳活動を非侵襲で捉える方法を学ぶために、脳波の発生機序についても触れてゆく。これらの講義内容を基礎として、近年着目されているブレイン-マシンインターフェイス技術を応用した医療器やハビリテーション方法などについても解説する。
授業の進め方・方法:
授業は、教科書の担当箇所についてレポートをする輪講形式で実施する。調べた内容の説明が不十分であったり、教科書に記述の無い内容については、座学講義で補足する。輪講を通して得た知識に基づいて、神経生理学知見を応用した研究、医療機器などについて調査レポートを作成し発表する。または、授業で得た知識に基づいて、新規な医療機器を提案してレポートし発表しても良い。発表した内容について、討論をする。
注意点:
この科目は学修単位科目であり、1単位あたり15時間の対面授業を実施します。併せて1単位あたり30時間の事前学習・事後学習が必要となります。
授業の属性・履修上の区分
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
ガイダンス |
医療工学における「生体情報工学」の位置づけと背景について理解できる。
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2週 |
神経細胞の生理1 |
神経細胞とグリア細胞、神経栄養因子について理解できる。
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3週 |
神経細胞の生理2 |
神経細胞の静止電位、活動電位など、神経細胞の基本事項を理解できる。
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4週 |
神経伝達1 |
シナプスでの情報伝達のメカニズムについて理解できる。
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5週 |
神経伝達2 |
神経伝達物質の種別と生体内で働く場所、伝達物質のアゴニストとアンチアゴニストについて理解できる。
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6週 |
視覚情報処理1 |
網膜・末梢神経系での情報処理について理解できる。
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7週 |
視覚情報処理2 |
大脳の視覚領野・中枢神経系での情報処理について理解できる。
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8週 |
聴覚情報処理 |
蝸牛・抹消神経系~大脳の聴覚野での情報処理について理解できる。
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2ndQ |
9週 |
体性感覚情報処理 |
皮膚感覚器・抹消神経系~体性感覚領野・中枢神経系での情報処理を理解できる。
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10週 |
運動制御と運動出力1 |
感覚器-脊髄-筋肉経路での入力、出力について理解できる。
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11週 |
運動制御と運動出力2 |
大脳の運動野での運動制御、大脳基底核での行動順番の生成について理解できる。
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12週 |
脳のリズム |
脳波の発生機序、脳疾患にていて理解できる。
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13週 |
神経系の学習メカニズム |
発達期で脳・神経系のシナプス学習メカニズム、神経可塑性、機能-構造連関について理解できる。
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14週 |
脳と情報処理機器 |
ブレイン-マシンインターフェイスを使った義肢・義足の制御、神経科学の知見基づいたリハビリテーション方法について理解できる。
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15週 |
まとめ |
各自のレポート内容の発表と、神経科学的知見や技術的知見の討論できる。
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16週 |
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モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
評価割合
| 試験 | 発表 | 相互評価 | 態度 | ポートフォリオ | その他 | 合計 |
総合評価割合 | 90 | 10 | 0 | 0 | 0 | 0 | 100 |
基礎的能力 | 40 | 10 | 0 | 0 | 0 | 0 | 50 |
専門的能力 | 50 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 50 |
分野横断的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |