現代社会B

科目基礎情報

学校 豊田工業高等専門学校 開講年度 令和02年度 (2020年度)
授業科目 現代社会B
科目番号 01235 科目区分 一般 / 必履修,選択必修(社)
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 機械工学科 対象学年 1
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 「最新 現代社会」(教育出版)/「最新図説 現社」(浜島書店)
担当教員 加藤 健

到達目標

(ア)近代の思想において、好ましい社会と人間の関係が、法を介して捉えられてきたことを理解できる。
(イ)民主政治の基本的原理、日本国憲法の成り立ちやその特性について理解できる。
(ウ)資本主義経済の特性、財政・金融の機能、経済に対する政府の役割について理解できる。
(エ)現代社会における諸課題と、公正な社会の実現に向けた取り組みについて理解できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目(ア)近代の思想において、好ましい社会と人間の関係が、法を介して捉えられてきたことを理解し,他者に適切に説明できる.近代の思想において、好ましい社会と人間の関係が、法を介して捉えられてきたことを理解できる.近代の思想において、好ましい社会と人間の関係が、法を介して捉えられてきたことを理解できない.
評価項目(イ)民主政治の基本的原理、日本国憲法の成り立ちやその特性について理解し,他者に適切に説明できる.民主政治の基本的原理、日本国憲法の成り立ちやその特性について理解できる.民主政治の基本的原理、日本国憲法の成り立ちやその特性について理解できない.
評価項目(ウ)資本主義経済の特性、財政・金融の機能、経済に対する政府の役割について理解し,他者に適切に説明できる.資本主義経済の特性、財政・金融の機能、経済に対する政府の役割について理解できる.資本主義経済の特性、財政・金融の機能、経済に対する政府の役割について理解できない.

学科の到達目標項目との関係

本校教育目標 ⑤ 技術者倫理

教育方法等

概要:
現代社会の中で自己の能力を十分に発揮しつつ生きていくためには、私たちが暮らしている社会のしくみを深く理解しておくことが重要である。また、各自が社会の一員であることを自覚しつつ、この社会が抱えている課題を客観的に考察し、問題の解決を目指していくことも必要である。この授業では、刻々と変化し続ける現代の政治・経済に焦点を当てつつ、公平なものの見方・考え方を養っていく。そして、現代社会に関する政治的、経済的認識を高め、社会問題を主体的に考えることができるようになることを目標とする。
授業の進め方・方法:
基本的に講義形式ですすめていく。
いくつかのテーマについては,小グループに分かれてグループワークに取り組みながら理解を深めてもらう。
授業の理解度の確認のため、授業中に確認プリントを実施し,まとまりごとに小テストを実施する。
注意点:
適宜時事問題を取り上げていくので、新聞やテレビのニュースに関心を払い、興味深い話題については自分なりの考えを持つようにすること。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 個人の尊重と法の支配 日本国憲法の基本的枠組みについて理解できる.
2週 日本国憲法の人権保障(1):人権の考え方、平等権、自由権 人権保障について理解できる.
3週 日本国憲法の人権保障(2):社会権、新たな人権、憲法の原理 人権保障について理解できる.
4週 選挙と政治過程 選挙制度について理解できる.
5週 現代日本政治の仕組み(1):国会 国会の仕組みについて理解できる.
6週 現代日本政治の仕組み(2):内閣 内閣の仕組みについて理解できる.
7週 現代日本政治の仕組み(3):裁判所 裁判所の仕組みについて理解できる.
8週 地方自治:二元代表制と直接民主主義 地方自治の基本的な考え方について理解できる.
4thQ
9週 現代経済の仕組み(1):市場経済vs政治主導型経済 現代経済の仕組みについて理解できる.
10週 現代経済の仕組み(2):市場機構の働きとその限界 現代経済の仕組みについて理解できる.
11週 マクロ経済政策:財政政策と金融政策 財政政策と金融政策について理解できる.
12週 現代経済史:戦後復興から高度経済成長、そして新たな経済体制の模索へ 戦後以降の日本経済の大きな流れについて理解できる.
13週 福祉国家の実現を目指して(1):憲法に支えられた労働と雇用の安定 労働や雇用の問題について理解できる.
14週 福祉国家の実現を目指して(2):進展する高齢社会と社会保障 高齢社会における問題について考えることができる.
15週 後学期の総復習 現代社会の特質や課題に関する適切な主題を設定させ、資料を活用して探究し、その成果を論述したり討論したりするなどの活動を通して、世界の人々が協調し共存できる持続可能な社会の実現について人文・社会科学の観点から展望できる。
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学社会地理歴史的分野世界の資源、産業の分布や動向の概要を説明できる。3
民族、宗教、生活文化の多様性を理解し、異なる文化・社会が共存することの重要性について考察できる。3
第二次世界大戦後の冷戦の展開からその終結に至る日本を含む世界の動向の概要を説明し、そこで生じた諸問題を歴史的に考察できる。3
公民的分野自己が主体的に参画していく社会について、基本的人権や民主主義などの基本原理を理解し、基礎的な政治・法・経済のしくみを説明できる。3後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14
現代社会の考察現代社会の特質や課題に関する適切な主題を設定させ、資料を活用して探究し、その成果を論述したり討論したりするなどの活動を通して、世界の人々が協調し共存できる持続可能な社会の実現について人文・社会科学の観点から展望できる。3後15
分野横断的能力汎用的技能汎用的技能汎用的技能書籍、インターネット、アンケート等により必要な情報を適切に収集することができる。3
収集した情報の取捨選択・整理・分類などにより、活用すべき情報を選択できる。3
収集した情報源や引用元などの信頼性・正確性に配慮する必要があることを知っている。3
情報発信にあたっては、発信する内容及びその影響範囲について自己責任が発生することを知っている。3
情報発信にあたっては、個人情報および著作権への配慮が必要であることを知っている。3
あるべき姿と現状との差異(課題)を認識するための情報収集ができる3
複数の情報を整理・構造化できる。3
どのような過程で結論を導いたか思考の過程を他者に説明できる。3
適切な範囲やレベルで解決策を提案できる。3
事実をもとに論理や考察を展開できる。3
結論への過程の論理性を言葉、文章、図表などを用いて表現できる。3

評価割合

定期試験小テスト課題合計
総合評価割合602020100
基礎的能力602020100