科目基礎情報

学校 豊田工業高等専門学校 開講年度 平成30年度 (2018年度)
授業科目 倫理
科目番号 03229 科目区分 一般 / 選択必修(社)
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 機械工学科 対象学年 3
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 「高校倫理」(実教出版)/「倫理用語集」(山川出版社)
担当教員 北野 孝志

到達目標

(ア)哲学者の思想に触れ、人間とはどのような存在と考えられてきたかについて理解できる。
(イ)古代ギリシアの思想の特徴を理解し、説明することができる。
(ウ)様々な宗教とそれを背景にした思想との関係を理解し、説明することができる。
(エ)仏教や儒教が日本でどのように受容され展開していったのかを理解し、説明することができる。
(オ)西洋近代の知が世界をいかに変えたのかを理解し、説明することができる。
(カ)日本における西洋思想の受容とその後の展開を理解し、説明することができる。
(キ)「よく生きる」ということについて主体的に考え、発表することができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目(ア)これまでの哲学者や先人の考え方を理解し、それをきっかけにして自分なりの考えを持つことができる。これまでの哲学者や先人の考え方を理解し、説明することができる。これまでの哲学者や先人の考え方を理解し、説明することができない。
評価項目(イ)様々な宗教とそれを背景にした思想、さらにはそれらの日本での受容について理解し、それをきっかけにして自分なりの考えを持つことができる。様々な宗教とそれを背景にした思想、さらにはそれらの日本での受容について理解し、説明することができる。様々な宗教とそれを背景にした思想、さらにはそれらの日本での受容について理解し、説明することができない。
評価項目(ウ)西洋近代の知とその現代への影響について理解し、それをきっかけにして「よく生きる」ということについて自分なりの意見を持つことができる。西洋近代の知とその現代への影響、特に日本における西洋思想の受容について理解し、説明することができる。西洋近代の知とその現代への影響、特に日本における西洋思想の受容について理解し、説明することができない。

学科の到達目標項目との関係

本校教育目標 ⑤ 技術者倫理

教育方法等

概要:
「人間とは何か」「いかに生きるべきか」などの問いは、私たちが生きていく中で突き当たる根本的な問いである。このような問いは、時代や洋の東西を問わず常に問われ続けてきた。そこで、この授業では先人たちの思想を包括的に扱い、その中で様々に捉えられている人間観・世界観を理解し、現代に生きる私たちを見つめ直すきっかけとする。それによって、「よく生きる」ということはどのようなことなのかについて主体的に考え、自分なりの意見を持つことができるようにする。
授業の進め方・方法:
それぞれの授業内容についてパワー・ポイントを使って説明し、次の回において担当になったグループが復習のための発表(5~10分)を行う。質問・講評を通して、授業内容の理解度の確認やプレゼンのやり方に関する反省を行い、次の回の授業内容に入る。また、理解度の確認のため、まとまりごとに小テストを行う。
注意点:
継続的に授業内容の復習を行うこと。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 人間とは何か(授業へのイントロダクション、二面性を持った人間) (ア)哲学者の思想に触れ、人間とはどのような存在と考えられてきたかについて理解できる。
2週 古代ギリシアの思想:神話から哲学へ、ソフィストとソクラテス (イ)古代ギリシアの思想の特徴を理解し、説明することができる。
3週 古代ギリシアの思想:プラトンとアリストテレス (イ)古代ギリシアの思想の特徴を理解し、説明することができる。
4週 ユダヤ教・キリスト教・イスラーム:ユダヤ教とイエス (ウ)様々な宗教とそれを背景にした思想との関係を理解し、説明することができる。
5週 ユダヤ教・キリスト教・イスラーム:キリスト教の発展、イスラーム (ウ)様々な宗教とそれを背景にした思想との関係を理解し、説明することができる。
6週 仏教思想:仏教の根本思想(古代インドの思想とブッダ) (ウ)様々な宗教とそれを背景にした思想との関係を理解し、説明することができる。
7週 仏教思想:日本での受容・発展(仏教の伝来と平安仏教・鎌倉仏教) (エ)仏教が日本でどのように受容され展開していったのかを理解し、説明することができる。
8週 中国思想(儒家・道家の教え) (ウ)様々な宗教とそれを背景にした思想との関係を理解し、説明することができる。
4thQ
9週 日本における儒教の受容(朱子学と陽明学、古学)と国学 (エ)儒教が日本でどのように受容され展開していったのかを理解し、説明することができる。
10週 西洋近代思想:ルネサンス・宗教改革・科学革命、近代的理性(ベーコンとデカルト) (オ)西洋近代の知が世界をいかに変えたのかを理解し、説明することができる。
11週 西洋近代思想:社会契約説(ホッブズ・ロック・ルソー) (オ)西洋近代の知が世界をいかに変えたのかを理解し、説明することができる。
12週 西洋近代思想:ドイツ理想主義(カントとヘーゲル) (オ)西洋近代の知が世界をいかに変えたのかを理解し、説明することができる。
13週 近代以降の日本思想:西洋思想の受容と展開(蘭学と「和魂洋才」、明治維新と文明開化、大正デモクラシー) (カ)日本における西洋思想の受容とその後の展開を理解し、説明することができる。
14週 近代以降の日本思想:日本独自の思想(西田幾多郎と和辻哲郎、柳田国男) (カ)日本における西洋思想の受容とその後の展開を理解し、説明することができる。
15週 授業のまとめ (キ)「よく生きる」ということについて主体的に考え、発表することができる。
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学社会公民的分野人間の生涯における青年期の意義と自己形成の課題を理解し、これまでの哲学者や先人の考え方を手掛かりにして、自己の生き方および他者と共に生きていくことの重要性について考察できる。3後1,後15
自己が主体的に参画していく社会について、基本的人権や民主主義などの基本原理を理解し、基礎的な政治・法・経済のしくみを説明できる。3後11
分野横断的能力汎用的技能汎用的技能汎用的技能書籍、インターネット、アンケート等により必要な情報を適切に収集することができる。3後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15
収集した情報の取捨選択・整理・分類などにより、活用すべき情報を選択できる。3後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15
収集した情報源や引用元などの信頼性・正確性に配慮する必要があることを知っている。3後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15
情報発信にあたっては、発信する内容及びその影響範囲について自己責任が発生することを知っている。3後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15
情報発信にあたっては、個人情報および著作権への配慮が必要であることを知っている。3後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15
目的や対象者に応じて適切なツールや手法を用いて正しく情報発信(プレゼンテーション)できる。3後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15
複数の情報を整理・構造化できる。3後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15
結論への過程の論理性を言葉、文章、図表などを用いて表現できる。3後15

評価割合

定期試験小テスト課題合計
総合評価割合503020100
基礎的能力503020100