情報工学Ⅱ

科目基礎情報

学校 豊田工業高等専門学校 開講年度 令和07年度 (2025年度)
授業科目 情報工学Ⅱ
科目番号 13201 科目区分 専門 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 機械工学科 対象学年 3
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 「やさしいC」高橋麻奈 著(SBクリエイティブ)
担当教員 土井 克則

到達目標

(ア) C言語の基本的な文法を理解し,それを用いたプログラムを作成できる.
(イ) 比較的簡単なタスクに対して,それを実行するC言語のプログラムを作成できる.
(ウ) C言語による具体的なプログラムコードを解読し,その内容を変更・改善できる.
(エ) パソコンを差し支えなく使用できる程度の速度でキーボードのタイピングができる.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目(ア)C言語の文法を理解し,それを適切に用いたプログラムを作成できる.C言語の基本的な文法を理解し,それを用いたプログラムを作成できる.C言語の基本的な文法を理解しておらず,それを用いたプログラムを作成できない.
評価項目(イ)比較的簡単なタスクに対して,それを実行する適切な手法を用いたC言語のプログラムを作成できる.比較的簡単なタスクに対して,それを実行するC言語のプログラムを作成できる.比較的簡単なタスクに対して,それを実行するC言語のプログラムを作成できない.
評価項目(ウ)C言語による具体的なプログラムコードを十分に解読し,その内容を大幅に変更・改善できる.C言語による具体的なプログラムコードを解読し,その内容を変更・改善できる.C言語による具体的なプログラムコードを解読できず,その内容を変更・改善できない.
評価項目(エ)パソコンを差し支えなく使用するのに十分な速度以上でキーボードのタイピングができる.パソコンを差し支えなく使用できる程度の速度でキーボードのタイピングができる.パソコンを差し支えなく使用するには不十分な速度でしかキーボードのタイピングができない.

学科の到達目標項目との関係

本校教育目標 ② 基礎学力

教育方法等

概要:
現代の工学,例えば機械システムの制御や情報処理に不可欠なコンピュータを操るのに必要な「プログラミング」を実践的に学び,実用可能な段階まで修得することを目的とする.
なお,本講義で使用するプログラミング言語として,基本的かつ汎用的な言語である「C言語」でプログラミングを学ぶ.
(本講義を担当する教員は,民間企業でCAEに関するプログラムの作成・改善を担当した経験を有する)
授業の進め方・方法:
教科書等を参考にして具体的な演習問題・課題に取り組む.
注意点:
学生のみなさんが所持しているノートパソコンを使って授業を行います.毎回の授業で必ず持ってきてください.
なお,到達目標を達成するためには,半年かけて修得内容を積み上げていく必要があります.

選択必修の種別・旧カリ科目名

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業
必履修

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 開発環境(Visual Studio) の構築と使用方法
入出力処理(スクリーン,キーボード,ファイル)
開発環境を使って,プログラミングと実行ファイルの作成ができる.
基本的な入出力処理のプログラムを作成できる.
2週 基本演算,変数と型,配列 基本演算を用いた基本的なプログラムを作成できる.
変数の型を理解し,変数の基本演算のプログラムを作成できる.
配列を用いたプログラムを作成できる.
3週 条件分岐処理(if文,switch文) if文やswitch文を用いた基本的なプログラムを作成できる.
4週 繰り返し処理(for文,while文) for文やwhile文を用いた基本的なプログラムを作成できる.
5週 関数の定義と呼び出し 関数の定義と呼び出しを用いた基本的なプログラムを作成できる.
6週 プログラミング実践演習①:統計
(平均・標準偏差の算出,度数分布の作成)
統計処理を行うプログラムを作成できる.
7週 プログラミング実践演習②:数値計算
(ニュートン法による方程式の数値解法,数値積分)
数値計算を行うプログラムを作成できる.
8週 プログラミング実践演習③:ソート
(バブルソート,選択ソート,マージソート)
ソートを行うプログラムを作成できる.
4thQ
9週 プログラミング実践演習④:疑似乱数
(さいころ,ビンゴマシン,円周率の算出,中心極限定理)
疑似乱数を使ったプログラムを作成できる.
10週 タイピングコンテスト
パソコンを差し支えなく使用できる程度の速度でキーボードのタイピングができる.
11週 C言語によるゲームのプログラミング
(サンプルコードの解読とオリジナルゲームの作成)
既存のプログラムコードを解読し,所望の仕様に変更・改善できる.
12週 C言語によるゲームのプログラミング
(サンプルコードの解読とオリジナルゲームの作成)
既存のプログラムコードを解読し,所望の仕様に変更・改善できる.
13週 C言語によるゲームのプログラミング
(サンプルコードの解読とオリジナルゲームの作成)
既存のプログラムコードを解読し,所望の仕様に変更・改善できる.
14週 C言語によるゲームのプログラミング
(サンプルコードの解読とオリジナルゲームの作成)
既存のプログラムコードを解読し,所望の仕様に変更・改善できる.
15週 C言語によるゲームのプログラミング
(サンプルコードの解読とオリジナルゲームの作成)
既存のプログラムコードを解読し,所望の仕様に変更・改善できる.
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学機械系分野情報処理プログラムを実行するための手順を理解し、操作できる。4後1
定数と変数を説明できる。4後2
整数型、実数型、文字型などのデータ型を説明できる。4後2
演算子の種類と優先順位を理解し、適用できる。4後2
算術演算および比較演算のプログラムを作成できる。4後2,後5,後6,後7,後8,後9,後11,後12,後13,後14,後15
データを入力し、結果を出力するプログラムを作成できる。4後1,後5,後6,後7,後8,後9,後11,後12,後13,後14,後15
条件判断プログラムを作成できる。4後3,後5,後6,後7,後8,後9,後11,後12,後13,後14,後15
繰り返し処理プログラムを作成できる。4後4,後5,後6,後7,後8,後9,後11,後12,後13,後14,後15
一次元配列を使ったプログラムを作成できる。4後2,後5,後6,後7,後8,後9,後11,後12,後13,後14,後15

評価割合

定期試験課題合計
総合評価割合5050100
専門的能力5050100