材料力学Ⅲ

科目基礎情報

学校 豊田工業高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 材料力学Ⅲ
科目番号 15101 科目区分 専門 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 機械工学科 対象学年 5
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 「材料力学」 中島正貴 著 (コロナ社) ISBN 4-339-04469-5/プリント等
担当教員 中村 裕紀

到達目標

(ア)異種材料からなるはりやコンクリートはりに生じる応力を計算できる。
(イ)曲げとねじりを受ける軸に生じる応力を計算できる。
(ウ)衝撃の際に発生する応力をひずみエネルギを用いて求めることができる。
(エ)引張・圧縮、曲げおよびねじりにおけるひずみエネルギを求めることができる。
(オ)カスティリアーノの定理を用いて引張・圧縮、曲げおよびねじりにおける変形を求めることができる。
(カ)柱の断面において図心以外の位置に作用する圧縮力によって発生する応力を求めることができる。
(キ)種々の拘束を受ける長柱の座屈応力をオイラーの公式を用いて解くことができる。
(ク)これまでに学んだ材力の知識によって材料の強さと破壊の問題を関連づけることができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目(ア)異種材料からなる複雑なはりやコンクリートはりに生じる応力を計算できる。異種材料からなるはりやコンクリートはりに生じる応力を計算できる。異種材料からなるはりやコンクリートはりに生じる応力を計算できない。
評価項目(イ)カスティリアーノの定理を用いて複雑な引張・圧縮、曲げおよびねじりを受ける材料の変形を求めることができる。カスティリアーノの定理を用いて引張・圧縮、曲げおよびねじりにおける変形を求めることができる。カスティリアーノの定理を用いて引張・圧縮、曲げおよびねじりにおける変形を求めることができない。
評価項目(ウ)種々の拘束を受ける長柱の座屈応力をオイラーの公式を用いて解くことができる。単純な拘束を受ける長柱の座屈応力をオイラーの公式を用いて解くことができる。単純な拘束を受ける長柱の座屈応力をオイラーの公式を用いて解くことができない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
曲げの学習の延長として、異種材料からなるはりおよび曲げとねじりが同時に作用する軸について学ぶ。外力の作用により物体は変形し、力の作用点は移動する。すなわち外力は仕事をする。この仕事をひずみエネルギと呼ぶ。引張・圧縮、曲げおよびねじりにおけるひずみエネルギについて学ぶ。このひずみエネルギの適用例が衝撃応力とカスティリアーノの定理である。また、長い柱に圧縮荷重が作用する場合に生じる座屈について学ぶ。最後に、設計に欠かすことのできない材料の強さと破壊の問題について改めてふれる。
授業の進め方・方法:
注意点:
事前に履修、修得しておくことが望ましい科目:材料力学I、IIA、IIB。授業後に必ず復習し、学習内容の理解を深めること。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 異種材料からなるはりとコンクリートはり 異種材料からなるはりやコンクリートはりに生じる応力を計算できる。
2週 異種材料からなるはりとコンクリートはり 異種材料からなるはりやコンクリートはりに生じる応力を計算できる。
3週 曲げとねじりを受ける軸:曲げモーメント、ねじりモーメント(課題:曲げとねじりを受ける軸に生じる応力) 曲げとねじりを受ける軸に生じる応力を計算できる。
4週 弾性ひずみエネルギ:弾性変形、仕事、ひずみエネルギ 衝撃の際に発生する応力をひずみエネルギを用いて求めることができる。
5週 ひずみエネルギを用いた衝撃応力の解法:衝突、衝撃応力 衝撃の際に発生する応力をひずみエネルギを用いて求めることができる。
6週 ひずみエネルギを用いた衝撃応力の解法:衝突、衝撃応力 衝撃の際に発生する応力をひずみエネルギを用いて求めることができる。
7週 はりのひずみエネルギ:曲げモーメント、衝撃曲げ 引張・圧縮、曲げおよびねじりにおけるひずみエネルギを求めることができる。
8週 せん断とねじりによるひずみエネルギ:せん断力、横弾性係数 引張・圧縮、曲げおよびねじりにおけるひずみエネルギを求めることができる。
2ndQ
9週 カスティリアーノの定理とその応用:ひずみエネルギ、偏微分、負荷方向変位(課題:カスティリアーノの定理) カスティリアーノの定理を用いて引張・圧縮、曲げおよびねじりにおける変形を求めることができる。
10週 カスティリアーノの定理とその応用:ひずみエネルギ、偏微分、負荷方向変位(課題:カスティリアーノの定理) カスティリアーノの定理を用いて引張・圧縮、曲げおよびねじりにおける変形を求めることができる。
11週 偏心荷重の作用する柱:断面二次半径、断面の核 柱の断面において図心以外の位置に作用する圧縮力によって発生する応力を求めることができる。
12週 長柱の座屈応力とオイラーの公式:座屈、長い柱、両端支持条件(課題:種々の拘束を受ける長柱の座屈応力) 種々の拘束を受ける長柱の座屈応力をオイラーの公式を用いて解くことができる。
13週 長柱の座屈応力とオイラーの公式:座屈、長い柱、両端支持条件(課題:種々の拘束を受ける長柱の座屈応力) 種々の拘束を受ける長柱の座屈応力をオイラーの公式を用いて解くことができる。
14週 材料の強さと破壊:使用応力、許容応力、安全設計 これまでに学んだ材力の知識によって材料の強さと破壊の問題を関連づけることができる。
15週 前期のまとめ 定期試験の答案を返却し、理解度を確認する。
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

中間試験定期試験課題合計
総合評価割合304525100
専門的能力304525100