塑性加工学

科目基礎情報

学校 豊田工業高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 塑性加工学
科目番号 15204 科目区分 専門 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 機械工学科 対象学年 5
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 「基礎塑性加工学」川並、関口、斉藤、廣井 編著(森北出版)
担当教員 林 伸和

到達目標

(ア)塑性変形の基礎的な考え方を説明できる。
(イ)塑性加工法を分類し、その特徴を説明できる。
(ウ)応力の定義、公称応力、真応力について説明できる。
(エ)ひずみの定義、公称ひずみ、対数ひずみについて説明できる。
(オ)静水応力と偏差応力の定義およびその考え方について説明できる。
(カ)材料が塑性変形するための条件である降伏条件の考え方について説明できる。
(キ)相当応力、相当ひずみ、応力とひずみの関係について説明できる。
(ク)加工問題をモデル化し、解法を示すことができる。
(ケ)初等解法を理解し、簡単な問題を解くことができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
塑性加工法を分類し、その特徴を説明できる。塑性加工法を分類し、基本的な特徴を説明できる。塑性加工法を分類し、基本的な特徴を説明できない。
応力、ひずみ、静水圧応力、偏差応力、相当応力、相当ひずみについて説明できる。応力、ひずみ、静水圧応力、偏差応力、相当応力、相当ひずみについて基礎的内容について説明できる。応力、ひずみ、静水圧応力、偏差応力、相当応力、相当ひずみについて基礎的内容について説明できない。
降伏条件を理解し、加工問題を解くことができる。降伏条件を理解し、簡単な加工問題を解くことができる。降伏条件を理解し、簡単な加工問題を解くことができない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
金属材料を所要の形状に成形する場合、素材を切削することなく、伸ばしたり曲げたりすることによって加工する方法が塑性加工である。はじめに、塑性加工の概況を知る。つぎに塑性変形を金属結晶学的な観点から理解する。そして、その理解から出発し、体系化した塑性力学の基礎について学ぶ。その後、その知識を活用して代表的な加工法について解析を行う。
授業の進め方・方法:
注意点:

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 塑性加工の基本 降伏点、耐力、公称応力、真応力、ひずみ、最大荷重点、永久伸びが理解できる。
2週 塑性加工の基本 降伏点、耐力、公称応力、真応力、ひずみ、最大荷重点、永久伸びが理解できる。
3週 塑性加工法のいろいろ 圧延、せん断、曲げ、深絞り、引抜き、押出し、鍛造が理解できる。
4週 なぜ塑性変形は起こるか 金属の結晶構造、臨界せん断応力、転位が理解できる。
5週 材料の塑性変形特性 加工硬化、再結晶、結晶粒、熱処理、加工硬化指数、ひずみ速度が理解できる。
6週 材料内部の応力状態をどのように表すか 引張応力、圧縮応力、垂直応力、せん断応力が理解できる。
7週 材料内部の応力状態をどのように表すか 引張応力、圧縮応力、垂直応力、せん断応力が理解できる。
8週 「応力状態」の重要な事柄 主応力、静水応力と偏差応力、内部に蓄えられるエネルギー、応力の不変量が理解できる。
4thQ
9週 「応力状態」の重要な事柄 主応力、静水応力と偏差応力、内部に蓄えられるエネルギー、応力の不変量が理解できる。
10週 材料が塑性変形するための条件 トレスカの降伏条件、ミーゼスの降伏条件が理解できる。
11週 変形の程度を表す量 公称ひずみ、対数ひずみ、ひずみ増分が理解できる。
12週 応力、ひずみの換算 相当応力、相当ひずみが理解できる。
13週 応力とひずみの関係 ヘンキーの式、全ひずみ理論、ひずみ増分理論が理解できる。
14週 加工および解析の実際 加工のモデル化、加工硬化モデル、引張加工、塑性不安定が理解できる。
15週 初等解法 スラブ法で、ブロックの平面ひずみ圧縮加工問題が理解できる。
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

中間試験定期試験課題合計
総合評価割合305020100
専門的能力305020100