人文科学特論Ⅰ

科目基礎情報

学校 豊田工業高等専門学校 開講年度 平成30年度 (2018年度)
授業科目 人文科学特論Ⅰ
科目番号 05109 科目区分 一般 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 電気・電子システム工学科 対象学年 5
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 特に指定しない/新詳高等地図、新編地理資料を必ず持参する事。(※いずれも1年次地理A・Bにて使用したもの)
担当教員 田中 健作

到達目標

(ア)日本の自然の特徴について理解できる。
(イ)日本の農山漁村の歴史的変遷を理解できる。
(ウ)日本の高度経済成長期以降における農山漁村の変動を理解できる。
(エ)まちおこしにおける多様な主体の関わりの重要性について理解できる。
(オ)人口減少地域における生活関連サービスの運営方法の工夫について理解できる
(カ)地域資源を活用した環境負荷を軽減する地域づくりのしくみを理解できる。

ルーブリック

到達レベルの目安(優)到達レベルの目安(良)到達レベルの目安(不可)
農山村における自然環境の成り立ちを理解する。日本農山村の地形の成因を、具体例を示して体系的に説明することができる。一般的な地形形成メカニズムを把握することができる。日本の地形の特徴、地名を紹介することができない。
農山村における自然と人間とのかかわりを理解する。日本農山村の自然と人間のかかわりを、具体例を示して体系的に説明することができる。農山村における人間活動の歴史を把握することができる。日本農山村の自然と文化を紹介することができない。
高度経済成長期以降の日本農山村の変動を理解する。日本の高度経済成長期以降における農山漁村の変動、具体例を示して体系的に説明することができる。高度経済成長における空間構造の変化を把握することができる。高度経済成長期以降の日本農山村の変化を紹介することができない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
日本の農山漁村は高度経済成長期以降、人口減少や老人社会化にいち早く直面してきた。それは、公共サービスの維持や里山管理、伝統文化の継承などを困難にもさせてきた。しかしそのような中で、困難を乗り越えようと、地域の多様な主体が関わる内発的/外発的なまちおこしや農業振興の新展開もみられるようになった。このような日本の農山漁村における地域的問題の構造、また、その下での課題解決策を理解していくことは、人口減少社会にある日本の将来を見据えていく思考力を養うことに結びつくと考えられる。これらを踏まえ本科目では、主に地理学の視点から日本の農山漁村の歴史的展開、社会経済的動向の基礎を理解することを目的とする。
授業の進め方・方法:
講義、ディスカッション、発表等。
注意点:
授業内容に該当する項目について、科目担当教員の薦める文献等で予め調べてくること。また、継続的に授業内容の復習を行うこと。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 イントロダクション グループ内で意見を出し合えるようにする。
2週 日本の自然 日本列島の自然的特徴を把握することができる。
3週 日本の自然 日本列島の形成メカニズムを理解することができる。
4週 日本の農山漁村の歴史的展開と伝統文化 日本農山漁村の様々な文化を把握することができる。
5週 日本の農山漁村の歴史的展開と伝統文化 日本農山漁村の様々な文化の持つ歴史を理解することができる。
6週 高度経済成長期以降における日本の農山漁村の変動―中心周辺論、空間的分業論との関連から― 高度経済成長期における日本の空間変動の基礎を理解することができる。
7週 高度経済成長期以降における日本の農山漁村の変動―中心周辺論、空間的分業論との関連から― 高度経済成長期における日本の空間変動の基礎を理解することができる。
8週 高度経済成長期以降における日本の農山漁村の変動―中心周辺論、空間的分業論との関連から― 高度経済成長期における日本の空間変動の基礎を理解することができる。
2ndQ
9週 行財政改革の農山村への影響 行財政改革の背景を把握することができる。
10週 行財政改革の農山村への影響 行財政改革による日本農山漁村への影響について理解することができる。
11週 農山漁村の生活関連サービスの運営 現代日本の農山漁村における生活関連サービスの運営方法の工夫点を理解することができる。
12週 農山漁村のまちおこしとコミュニティの維持 まちおこしにおける多様な主体の関わりの重要性について、具体例から理解することができる。
13週 農山漁村のまちおこしとコミュニティの維持 まちおこしにおける多様な主体の関わりの重要性について、具体例から理解することができる。
14週 農山漁村の地域資源を活用したエネルギー生産、循環型社会の形成 地域資源を活用した環境負荷を軽減する地域の仕組みを、具体例から理解することができる。
15週 まとめ これまでの内容を整理し、理解を深める。
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

定期試験課題合計
総合評価割合8020100
基礎的能力8020100