基礎電気工学B

科目基礎情報

学校 豊田工業高等専門学校 開講年度 令和03年度 (2021年度)
授業科目 基礎電気工学B
科目番号 71244 科目区分 専門 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 電気・電子システム工学科 対象学年 1
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 「電気の基本としくみがよくわかる本」:福田務 監修(ナツメ社)ISBN:978-4-8163-5101-3/創造電気実験指導書,ビデオ教材,教材用プリント
担当教員 塚本 武彦

到達目標

(ア)電気の技術史の概略を説明できる。
(イ)放電現象,放射線,超伝導現象の基本的な内容を説明できる。
(ウ)オームの法則を説明し,簡単な電気回路の電圧・電流・抵抗・電力の値を導出できる。
(エ)通信と電波の基本的な内容を説明できる。
(オ)クーロンの法則から電荷に働く力を導出できる。
(カ)代表的な家庭電化製品の簡単な原理を理解する。
(キ)科学技術が社会に与えた影響や電気の技術史を理解する。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安最低限の到達レベルの目安(可)未到達レベルの目安
評価項目(ア)オームの法則を説明し,直並列接続回路の電圧・電流・抵抗・電力の値を導出できる。オームの法則を説明し,直並列接続回路の電圧・電流・抵抗・電力の値を導出できる。オームの法則を説明し,直並列接続回路の電圧・電流・抵抗・電力の値を導出できない。
評価項目(イ)放電現象,放射線,超伝導現象および電気の技術史を説明できる。放電現象,放射線,超伝導現象および電気の技術史を説明できる。放電現象,放射線,超伝導現象および電気の技術史を説明できない。
評価項目(ウ)クーロンの法則を説明し,電荷間に働く力を導出できる。クーロンの法則を説明し,電荷間に働く力を導出できる。クーロンの法則を説明し,電荷間に働く力を導出できない。

学科の到達目標項目との関係

本校教育目標 ② 基礎学力

教育方法等

概要:
本講義では,電気・電子システム工学とはいかなる学問で,将来電気技術者を目指すためには何を学べばよいか,電気・電子工学が実社会でどのように生かされているかの実例および先端技術の紹介や解説を行う。
授業の進め方・方法:
電気・電子システム工学の基礎として簡単な電気回路および電気磁気学を解説し,電気・電子専門科目への下準備を行う。
注意点:

選択必修の種別・旧カリ科目名

旧カリ科目名:基礎工学ゼミ

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業
必履修

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 電気の技術史1:科学技術 電気の技術史の概略を説明できる。
2週 放電現象の基礎 放電現象の基本的な内容を説明できる。
3週 放射線の基礎 放射性物質と放射線の基本的な内容を説明できる。
4週 超伝導現象の基礎 超伝導現象の基本的な内容を説明できる。
5週 電気回路(合成抵抗,分圧則,分流則) 直並列接続回路における合成抵抗,電圧,電流,電力の値を導出できる。
6週 電気回路(合成抵抗,分圧則,分流則) 直並列接続回路における合成抵抗,電圧,電流,電力の値を導出できる。
7週 通信と電波 通信と電波の基本的な内容を説明できる。
8週 電気の技術史2:科学技術と社会 科学技術が社会に与えた影響や電気の技術史を理解する。
4thQ
9週 電荷間に働く静電力:点電荷に働く力 クーロンの法則を理解する。
10週 電荷間に働く静電力:点電荷に働く力 クーロンの法則から電荷に働く力を導出できる。
11週 電荷間に働く静電力:点電荷に働く力 クーロンの法則から電荷に働く力を導出できる。
12週 電荷間に働く静電力:点電荷に働く力,等電位面と電気力線 クーロンの法則から電荷に働く力を導出できる。
13週 家庭の中の電気:電熱器具,電磁調理器,電子レンジ 代表的な家庭電化製品の簡単な原理を理解する。
14週 家庭の中の電気:冷蔵庫とエアコン,ディスプレイ他 代表的な家庭電化製品の簡単な原理を理解する。
15週 電気の技術史3:科学技術と社会 科学技術が社会に与えた影響や電気の技術史を理解する。
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力自然科学物理電気クーロンの法則が説明できる。1後9
工学基礎技術者倫理(知的財産、法令順守、持続可能性を含む)および技術史技術者倫理(知的財産、法令順守、持続可能性を含む)および技術史科学技術が社会に与えてきた影響をもとに、技術者の役割や責任を説明できる。1後8,後15
専門的能力分野別の専門工学電気・電子系分野電気回路電荷と電流、電圧を説明できる。2後5,後6
オームの法則を説明し、電流・電圧・抵抗の計算ができる。2後5,後6
合成抵抗や分圧・分流の考え方を用いて、直流回路の計算ができる。2後5,後6
電力量と電力を説明し、これらを計算できる。2後5,後6
電磁気電荷及びクーロンの法則を説明でき、点電荷に働く力等を計算できる。1後10,後11,後12
導体の性質を説明でき、導体表面の電荷密度や電界などを計算できる。1後9

評価割合

中間試験定期試験課題合計
総合評価割合305020100
基礎的能力305020100