応用情報技術

科目基礎情報

学校 豊田工業高等専門学校 開講年度 令和02年度 (2020年度)
授業科目 応用情報技術
科目番号 75147 科目区分 専門 / 選択必修6
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 電気・電子システム工学科 対象学年 5
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 「電子回路シミュレータLTspice入門編」 神崎康宏 著(CQ出版) ISBN 978-4-7898-3631-9/プリント,「定本トランジスタ回路の設計」鈴木雅臣著(CQ出版), 「なっとくするディジタル電子回路」藤井信生(講談社)
担当教員 吉岡 貴芳

到達目標

(ア)電気電子関連のツールの基本的な操作ができる.
(イ)アナログ回路をCAD機能を用いて適切に構成できる.
(ウ)回路やシステムの特性解析のために,適切なシミュレーション方法を選択できる.
(エ)シミュレーションの解析結果の意味を,既に修得している知識を用いて適切に説明できる.
(オ)情報ツールの機能を用いて,適切な文書を作成することができる.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目(ア)電気電子関連のツールの基本的な操作ができる.さらに情報ツールの機能を用いて,適切な文書を作成することができる.電気電子関連のツールの基本的な操作ができる.電気電子関連のツールの基本的な操作ができない.
評価項目(イ)アナログ回路をCAD機能を用いて適切に構成でき,回路やシステムの特性解析のために,適切なシミュレーション方法を選択できる.アナログ回路をCAD機能を用いて適切に構成でる.アナログ回路をCAD機能を用いて構成できない.
評価項目(ウ)シミュレーションの解析結果の意味を,既に修得している知識を用いて適切に説明できる.シミュレーションの解析結果の意味を,既に修得している知識を用いて説明できる.シミュレーションの解析結果の意味を,既に修得している知識を用いて説明できない.

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 A-4 コンピュータを利用した情報の保持・変換・伝達のための概念を理解し,説明できる.
JABEE d 当該分野において必要とされる専門的知識とそれらを応用する能力
本校教育目標 ② 基礎学力

教育方法等

概要:
社会ではコンピュータは様々な用途で使用されており,現場によって用いられるアプリケーションなども大きく異なる.電子機器の開発の現場では,回路の動作検証のために,Spiceなどを用いた回路シミュレータなどを用いられることが多い.また,制御系の設計においては,Matlabなどが業界の標準として用いられており,ツールボックスを組み合わせることで,効率の良い開発が行われている.本講義では,これまで授業では用いられてこなかった,実用的なアプリケーションを使用することで,実践的な情報技術の習得を目指す.また,有用なフリーソフトや,論文などを書くためのワードプロセッサなどにも焦点を当て,より上級の使用方法について学ぶ.
授業の進め方・方法:
注意点:
アナログ回路シミュレーションのため,電子回路A,回路理論,電気電子工学実験Ⅱ各科目の履修をしていることを前提に講義を進める.また,制御系シミュレーションを行うため,システム制御工学Aを履修していることを前提として講義を進める。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス,およびCADソフトウエアの概要,配線図の作成方法,各種解析方法の解説 ガイダンス,およびCADソフトウエアの概要,配線図の作成方法,各種解析方法が理解できる
2週 LTSpiceの使い方の習得 LTSpiceの使用方法を理解できる
3週 アナログ回路シミュレーション:トランジスタ,OPアンプなどを用いた増幅回路,他 トランジスタを用いた増幅回路をLTSpiceを用いて解析できる
4週 アナログ回路シミュレーション:トランジスタ,OPアンプなどを用いた増幅回路,他 OPアンプを用いた増幅回路をLTSpiceを用いて解析できる
5週 アナログ回路シミュレーション:トランジスタ,OPアンプなどを用いた増幅回路,他 RLC素子や、OPアンプなどを用いたフィルタ回路をLTSpiceを用いて解析できる
6週 論文作成を意識したワードプロセッサの演習 論文作成を意識したワードプロセッサの機能を使用できる
7週 論文作成を意識したワードプロセッサの演習 ワードプロセッサの機能を使用し、論文形式の文書を作成できる
8週 データ処理を意識したした表計算ソフトの演習 表計算ソフトを使用しデータ処理を行うことができる
2ndQ
9週 VBAを用いた表計算ソフトのデータ処理演習 VBAを用いた表計算ソフトのデータ処理の方法を理解できる
10週 VBAを用いた表計算ソフトのデータ処理演習 VBAを用いた表計算ソフトのデータ処理の方法を理解し、簡単なアプリケーションを作成できる
11週 Scilab(Matlab互換アプリケーション)を用いた,簡単なプログラミング Scilabを用いた簡単なプログラミングが理解できる
12週 Scilab(Matlab互換アプリケーション)を用いた,簡単なプログラミング Scilabを用いた簡単なプログラミングを理解し、作成することができる
13週 Scilabを用いた制御系のシミュレーション Scilabを用いた制御系のシミュレーションを理解できる
14週 Scilabを用いた制御系のシミュレーション Scilabを用いた制御系のシミュレーションを理解でき、解析を行うことができる
15週 Pythonを用いたプログラミングの基礎 Pythonを用いた簡単なプログラミングが理解でき,処理結果をグラフ化できる
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

レポート合計
総合評価割合100100
専門的能力100100