総合理科

科目基礎情報

学校 豊田工業高等専門学校 開講年度 令和06年度 (2024年度)
授業科目 総合理科
科目番号 01234 科目区分 一般 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 情報工学科 対象学年 1
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 「高等学校 改訂地学基礎」 西村祐二郎ら(第一学習社), 「高等学校 改訂新生物基礎,吉里勝利ら(第一学習社)
担当教員 山上 博信

到達目標

(ア)生命が誕生した起源および多様性について説明できる。また,生物の共通性と進化について説明できる。
(イ)生態系の構成要素(生産者・消費者・分解者)について理解し,生命活動にエネルギーが必要なことおよび人間生活との関りを説明できる。
(ウ)植生の遷移およびバイオームについて理解し、その仕組みや分布を説明できる。
(エ)天体の運動と周期性について説明できる。
(オ)大気の大循環を理解し,大気中の風の流れなどの気象現象を説明できる。
(カ)地球温暖化を太陽の放射エネルギーおよび大気・海洋による熱輸送と関連付けて説明できる。
(キ)原始地球の変遷について説明できる。
(ク)マグマの生成や火山活動を理解し,人間生活に与える影響を説明できる。
(ケ)人間活動による熱帯林の減少と生物多様性の喪失について説明できる。
(コ)有害物質の生物濃縮について理解し,生物濃縮における公害について説明できる。
(サ)地球温暖化の問題点と対策について理解できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1生命の共通性と多様性について説明できる生命の共通性と多様性について理解できる生命の共通性と多様性について理解できない
評価項目2太陽系の構成や地球の構造及び地震や気象の機構について説明できる太陽系の構成や地球の構造及び地震や気象の機構について理解できる太陽系の構成や地球の構造及び地震や気象の機構について理解できない
評価項目3人間生活と環境との関わりについて説明できる人間生活と環境との関わりについて理解できる人間生活と環境との関わりについて理解できない

学科の到達目標項目との関係

本校教育目標 ② 基礎学力

教育方法等

概要:
自然科学の諸主題のうち、生物分野から「生命」「生態系」、地学分野から「宇宙」「地球」を選び、基礎知識を身につけ、基本的な考え方ができるようになることを目的とする。「宇宙の起源と太陽系の構成に関する考え方」「地球の構造と地震や気象の機構」「生命の基本原理と生物の基本構造」「生物と環境との関わり」等を学ぶことにより、人間活動と地球環境の関りや問題点などを考えることができるようにする。また,自然科学の一般的素養を高め、科学や科学技術を総合的に捉えることができるようにする。
授業の進め方・方法:
前半に生物分野,後半に地学分野を行う。
注意点:

選択必修の種別・旧カリ科目名

選択必修(理)

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業
必履修

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 生物の多様性 生物の進化を理解し,脊椎動物などの系統を説明することができる。
2週 生物の共通性1(細胞) 生物に共通する特徴を指摘できる。細胞の基本構造について説明できる。
3週 生物の共通性2(エネルギーと代謝) 生物に共通する特徴を指摘できる。代謝のしくみを理解し,細胞の活動とエネルギーの関係について説明できる。
4週 植生と遷移 植生の成り立ちや遷移のしくみについて説明できる。
5週 植生分布とバイオーム 世界と日本の気候とバイオームの関係について理解し、その分布を指摘できる。
6週 生態系1(生態系の構造と食物連鎖) 生態系の構造および生物どうしのつながりを説明できる。
7週 生態系2(生態系のバランスと復元力) 生態系のバランスの保たれやその復元力について理解することができる。
8週 生態系3(生態系の保全) 生態系のバランスと復元力を理解し,人間活動が生態系に与える影響について考えることができる。
4thQ
9週 太陽と太陽系の構成 太陽系の誕生の過程を理解し、太陽および惑星の特徴を指摘できる。
10週 地球の構造 原始地球の変遷を理解し,地球の内部構造を説明することができる。
11週 火山活動と地震1(プレートテクトニクス) プレートの運動と境界の関係および地殻変動のしくみについて理解することができる。
12週 火山活動と地震2(地震) 地震発生のしくみについて理解することができる。
13週 火山活動と地震3(火山) 火山が噴火するしくみについて理解することができる。人間生活に与える影響を説明できる。
14週 大気と海洋1(大気の熱収支) 大気の組成と熱収支について理解することができる。
15週 大気と海洋2(大気と海水の運動) 大気の大循環と海水の運動を理解し,気象現象を説明することができる。
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力自然科学ライフサイエンス・アースサイエンスライフサイエンス・アースサイエンス地球上における生物の多様性について説明できる。3後1
生物に共通する特徴について理解し、生物の共通性と進化の関係について説明できる。3後2
地球に生命が誕生した起源を説明できる。3後1,後2
生命活動にエネルギーが必要であることを説明できる。3後3
生態系の構成要素(生産者、消費者、分解者) について理解し、生態系における分解者が人間生活と深く関わっていることを説明できる。3後6,後7,後8
植生の遷移、バイオームについて理解し、その仕組みや分布について説明できる。3後4,後5
太陽系を構成する惑星の中に地球があることを理解し、天体の運動と周期性について説明できる。3後9
大気の大循環を理解し、大気中の風の流れなどの気象現象を説明できる。3後14
地球温暖化を太陽の放射エネルギー及び大気・海洋による熱輸送と関連付けて説明できる。 3後15
原始地球の変遷について説明できる。3後10
地球におけるマグマの生成や火山活動を理解して、人間生活に与える影響を説明できる。3後11,後12
地震の発生と断層運動を理解して、地震活動をプレートの運動と関連付けて説明できる。3後12
人間活動による熱帯林の減少と生物多様性の喪失について説明できる。3後8
有害物質の生物濃縮について理解し、 生物濃縮における公害問題について説明できる。3後6
地球温暖化の問題点と対策について説明できる。3後15

評価割合

中間試験定期試験課題合計
総合評価割合305020100
基礎的能力305020100