人文科学特論Ⅰ

科目基礎情報

学校 豊田工業高等専門学校 開講年度 令和03年度 (2021年度)
授業科目 人文科学特論Ⅰ
科目番号 05109 科目区分 一般 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 情報工学科 対象学年 5
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 特に指定しない。予め作成したプリントを使用する。
担当教員 林 泰正

目的・到達目標

(ア)制度や信念といった制度論における基礎的な概念について理解できる。
(イ)所有権・財産権の歴史について理解できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
「制度」という概念について理解できる。制度論的な意味での「制度」を理解でき、信念との相互関係について説明できる。制度論的な意味での「制度」についておおまかに理解できる。「制度」や「信念」といった基礎的な概念について理解できない。
所有権について理解できる。所有権制度の確立過程や、日本における所有権制度の歴史などについて適切に説明できる。所有権の成立過程についておおまかに説明できる。所有権について説明できない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 C2 世界の文化・歴史を理解し,人間に対する配慮を怠らない.
JABEE a 地球的視点から多面的に物事を考える能力とその素養
JABEE b 技術が社会や自然に及ぼす影響や効果、及び技術者が社会に対して負っている責任
本校教育目標 ① ものづくり能力

教育方法等

概要:
人類は、この世の中を理解するために、様々な概念や枠組み、思想などを「発明」し、自身の思考の土台として利用してきた。本講義は、現実世界を捉える枠組みとして制度論、ことにダグラス・ノースによる一連の諸理論を取り上げる。本講義は、制度論的な枠組みによって人文的な諸現象がどのように説明できるかを理解するとともに、かかる説明にあたって利用されるところの概念や思想など自体がどのような性質を有しているか、どのような危険性があるかについて議論してゆく。
授業の進め方と授業内容・方法:
講義、ディスカッション等。
注意点:
講義中、可能な限り受講者に発言を求め、その発言・議論をふまえて講義を展開していきたい。議論に参加できるよう、継続的に授業内容の予習復習を行うことを期待する。必要に応じて、講義の終わりに予習に関する指針を提示するので参考にして欲しい。
なお、本講義のうちとくに後半は、主として、ダグラス・ノースの各著書に沿って行う。そのため、ダグラス・ノースの著書(とくに『西欧諸国の勃興』や『ダグラス・ノース 制度原論』)、また制度派経済学(新制度論)に関する入門書などを講義に先んじて(ないし併行して)読んでおくと理解が促進される可能性がある。

ダグラス・ノース(速水融・穐本洋哉訳)(1980)『西欧諸国の勃興』ミネルヴァ書房。
ダグラス・ノース(瀧澤弘和・中林真幸監訳)(2016)『ダグラス・ノース 制度原論』東洋経済新報社。

選択必修の種別・旧カリ科目名

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容・方法 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 人文科学とは何か?
(自学自習内容)講義の振り返りと次回の予習
人文科学とは何かについて議論できる。
2週 マルクスとルイセンコ(1)
(自学自習内容)講義の振り返りと次回の予習
唯物史論の基礎的な概念について理解できる。
3週 マルクスとルイセンコ(2)
(自学自習内容)講義の振り返りと次回の予習
ルイセンコ学説とヤロビ農法がもたらした結果について理解できる。
4週 制度と信念(1)
(自学自習内容)講義の振り返りと次回の予習
制度派経済学の基礎的な概念について理解できる。
5週 制度と信念(2)
(自学自習内容)講義の振り返りと次回の予習
制度派経済学の基礎的な概念について理解できる。
6週 制度と信念(3)
(自学自習内容)講義の振り返りと次回の予習
制度派経済学の基礎的な概念について理解できる。
7週 所有権の歴史(1)
(自学自習内容)講義の振り返りと次回の予習
近代ヨーロッパの勃興の要因となった所有権制度の成り立ちについて理解できる。
8週 所有権の歴史(2)
(自学自習内容)講義の振り返りと次回の予習
近代ヨーロッパの勃興の要因となった所有権制度の成り立ちについて理解できる。
2ndQ
9週 所有権の歴史(3)
(自学自習内容)講義の振り返りと次回の予習
近代ヨーロッパの勃興の要因となった所有権制度の成り立ちについて理解できる。
10週 所有権の歴史(4)
(自学自習内容)講義の振り返りと次回の予習
近代ヨーロッパの勃興の要因となった所有権制度の成り立ちについて理解できる。
11週 ソ連の成立と崩壊(1)
(自学自習内容)講義の振り返りと次回の予習
ネップ期を中心とするソ連の試行錯誤について理解できる。
適応効率性について理解できる。
12週 ソ連の成立と崩壊(2)
(自学自習内容)講義の振り返りと次回の予習
末期のソ連の諸問題について理解できる。
適応効率性について理解できる。
13週 身近な制度と信念(1)
(自学自習内容)講義の振り返りと次回の予習
日常生活を取り巻く人工物的構造について認識できる。
14週 身近な制度と信念(2)
(自学自習内容)講義の振り返りと次回の予習
日常生活を取り巻く人工物的構造について認識できる。
15週 総括
(自学自習内容)これまでの講義や議論の内容を適切に復習する
これまでの内容を整理し、理解を深める。
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学社会現代社会の考察現代社会の特質や課題に関する適切な主題を設定させ、資料を活用して探究し、その成果を論述したり討論したりするなどの活動を通して、世界の人々が協調し共存できる持続可能な社会の実現について人文・社会科学の観点から展望できる。3前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14
分野横断的能力汎用的技能汎用的技能汎用的技能書籍、インターネット、アンケート等により必要な情報を適切に収集することができる。3
収集した情報の取捨選択・整理・分類などにより、活用すべき情報を選択できる。3
収集した情報源や引用元などの信頼性・正確性に配慮する必要があることを知っている。3
情報発信にあたっては、発信する内容及びその影響範囲について自己責任が発生することを知っている。3
情報発信にあたっては、個人情報および著作権への配慮が必要であることを知っている。3
目的や対象者に応じて適切なツールや手法を用いて正しく情報発信(プレゼンテーション)できる。3
複数の情報を整理・構造化できる。3
課題の解決は直感や常識にとらわれず、論理的な手順で考えなければならないことを知っている。3
どのような過程で結論を導いたか思考の過程を他者に説明できる。3
適切な範囲やレベルで解決策を提案できる。3
事実をもとに論理や考察を展開できる。3
結論への過程の論理性を言葉、文章、図表などを用いて表現できる。3

評価割合

定期試験課題合計
総合評価割合8020100
基礎的能力8020100