情報技術概論

科目基礎情報

学校 豊田工業高等専門学校 開講年度 令和04年度 (2022年度)
授業科目 情報技術概論
科目番号 31112 科目区分 専門 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 情報工学科 対象学年 1
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 青木征男「情報の表現とコンピュータの仕組み(第5版)」ムイスリ出版, ISBN:978-4-89641-230-7
担当教員 早坂 太一

到達目標

(ア)進数変換の仕組みを理解し、演算できる。
(イ)整数・小数をコンピュータのメモリー上でディジタル表現する方法を理解している。
(ウ)コンピュータのハードウェアについて、基礎的な知識を理解し活用できる。
(エ)メディア情報の主要な表現形式や処理技法について説明できる。
(オ)ローカルエリアネットワークとインターネットの概念を説明できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
コンピュータの仕組みコンピュータのハードウェアおよびネットワークについて、基礎的な知識を理解し、活用できる。コンピュータのハードウェアおよびネットワークについて、基礎的な知識を理解している。コンピュータのハードウェアおよびネットワークについて、基礎的な知識を理解していない。
情報の表現整数・小数をコンピュータのメモリー上でディジタル表現する方法を理解し、演算できる。整数・小数をコンピュータのメモリー上でディジタル表現する方法を理解している。整数・小数をコンピュータのメモリー上でディジタル表現する方法を理解していない。

学科の到達目標項目との関係

本校教育目標 ① ものづくり能力

教育方法等

概要:
多種多様な周辺装置や通信ネットワークとの融合、そして高度なソフトウエア群の駆使により、ICTの中核になっているコンピュータ技術を概説する。具体的には、コンピュータの内部におけるデータの表現方法と、情報がどのように加工・蓄積・伝達されるかの過程について学ぶ。
授業の進め方・方法:
講義形式で行う。毎週課題を出すので次回までに提出すること。
注意点:

選択必修の種別・旧カリ科目名

選択必修2

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業
必履修

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 シラバスを用いた授業の説明、コンピュータシステムと日常生活 情報の意味と情報を適切に収集・処理・発信するための基礎的な知識を理解し活用できる。
2週 コンピュータと2進数 進数変換の仕組みを理解し、演算できる。
3週 10進数⇔2進数の変換 進数変換の仕組みを理解し、演算できる。
4週 10進数⇔2進数⇔16進数の変換 進数変換の仕組みを理解し、演算できる。
5週 2進数・16進数の小数表現 整数・小数をコンピュータのメモリー上でディジタル表現する方法を理解している。
6週 文字コード(1バイトコードと2バイトコード、パリティ) メディア情報の主要な表現形式や処理技法について説明できる。
7週 負数表現(2の補数) 整数・小数をコンピュータのメモリー上でディジタル表現する方法を理解している。
8週 固定小数点数・浮動小数点数 整数・小数をコンピュータのメモリー上でディジタル表現する方法を理解している。
2ndQ
9週 中間試験
10週 ハードウェア(ハードウェアの5大装置、CPUの構成要素、プログラム内蔵方式、アセンブリ言語)その1 プロセッサを実現するために考案された主要な技術を説明できる。
11週 ハードウェア(ハードウェアの5大装置、CPUの構成要素、プログラム内蔵方式、アセンブリ言語)その2 プロセッサを実現するために考案された主要な技術を説明できる。
12週 記憶装置(主記憶装置、補助記憶装置、RAMとROM、半導体メモリ)その1 メモリシステムを実現するために考案された主要な技術を説明できる。
13週 記憶装置(主記憶装置、補助記憶装置、RAMとROM、半導体メモリ)その2 メモリシステムを実現するために考案された主要な技術を説明できる。
14週 マルチメディアデータの表現(画像・音声の形式、アナログ・ディジタル変換) メディア情報の主要な表現形式や処理技法について説明できる。
15週 インターネット(データ通信技術と接続サービス、LANの方式、無線LAN、インターネットとは、TCP/IP、DNS) 情報伝達システムやインターネットの基本的な仕組みを把握している。
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力工学基礎情報リテラシー情報リテラシー情報を適切に収集・処理・発信するための基礎的な知識を活用できる。4前1
論理演算と進数変換の仕組みを用いて基本的な演算ができる。4前2,前3,前4
コンピュータのハードウェアに関する基礎的な知識を活用できる。4前10,前11,前12
情報伝達システムやインターネットの基本的な仕組みを把握している。4前15
専門的能力分野別の専門工学情報系分野計算機工学整数・小数をコンピュータのメモリ上でディジタル表現する方法を説明できる。4前5,前7,前8
基数が異なる数の間で相互に変換できる。4前3,前4
整数を2進数、10進数、16進数で表現できる。4前3,前4
小数を2進数、10進数、16進数で表現できる。4前5
コンピュータを構成する基本的な要素の役割とこれらの間でのデータの流れを説明できる。4前10,前11,前12
プロセッサを実現するために考案された主要な技術を説明できる。4前10,前11,前12
メモリシステムを実現するために考案された主要な技術を説明できる。4前12
入出力を実現するために考案された主要な技術を説明できる。4前14
システムプログラムコンピュータシステムにおけるオペレーティングシステムの位置づけを説明できる。3
その他の学習内容メディア情報の主要な表現形式や処理技法について説明できる。4前14
ディジタル信号とアナログ信号の特性について説明できる。4前14
情報を離散化する際に必要な技術ならびに生じる現象について説明できる。4前14

評価割合

中間試験定期試験課題合計
総合評価割合254035100
基礎的能力254035100