情報倫理

科目基礎情報

学校 豊田工業高等専門学校 開講年度 平成31年度 (2019年度)
授業科目 情報倫理
科目番号 31212 科目区分 専門 / 必履修,選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 情報工学科 対象学年 1
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 インターネット社会を生きるための情報倫理 改訂版,実教出版 ISBN:978-4-407-34621-3
担当教員 稲垣 宏

到達目標

(ア)高度情報通信ネットワーク社会の中核にある情報通信技術と倫理との関わりを理解できる。
(イ)情報伝達システムの考え方,および情報の意味と情報を適切に収集・処理・発信するための基礎的な知識を理解し,活用できる。
(ウ)情報技術の進展が社会に及ぼす影響,および個人情報保護法や著作権法などの法律との関連について理解できる。
(エ)インターネットの仕組みを理解し,実践的に使用できる。
(オ)メールツールとウェブブラウザを使って,メールの送受信とウェブブラウジングを行うことができる。
(カ)情報セキュリティの必要性や,コンピュータを扱っている際に遭遇しうる様々な脅威の実態とその対策について理解できる。
(キ)インターネットを用いた犯罪例などを知り,それに対する正しい対処法を実践できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
利用者モラル・法律・技術による問題の解決情報技術の進展が社会に及ぼす影響と、利用者モラル・法律・技術との関連を理解し、実践できる。情報技術の進展が社会に及ぼす影響と、利用者モラル・法律・技術との関連を理解している。情報技術の進展が社会に及ぼす影響と、利用者モラル・法律・技術との関連を理解していない。
情報ネットワーク・リテラシインターネットの仕組みを理解し,実践的に使用できる。インターネットの仕組みを理解している。インターネットの仕組みを理解していない。
情報セキュリティ技術情報セキュリティ技術について,概要を説明できるとともに,その必要性を説くことができる。情報セキュリティ技術について,概要を説明できる。情報セキュリティ技術について,概要を説明できない。

学科の到達目標項目との関係

本校教育目標 ⑤ 技術者倫理

教育方法等

概要:
コンピュータおよびインターネットに対する付き合い方について,「技術」だけではなく,「法律」や「モラル」といった観点から学ぶ科目である。
授業の進め方・方法:
教員が一方的に講義するのではなく,インターネット社会で日々生きている学生諸君自らが主体的に学ぶ姿勢を大事にすべく,アクティブ・ラーニングの手法を取り入れた授業を行う。情報工学科棟1階の計算機工学実験室(パソコン室)にて,コンピュータを用いた演習を行うことがある。
注意点:

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 情報倫理とは(シラバスの説明)、私たちの身近にある情報社会その1 (インターネット社会の良し悪し,情報の性質) 高度情報通信ネットワーク社会の中核にある情報通信技術と倫理との関わりを理解できる。
2週 情報の受信者・発信者としての責任(情報の信頼性) 情報伝達システムの考え方,および情報の意味と情報を適切に収集・処理・発信するための基礎的な知識を理解し,活用できる。
3週 個人情報の取り扱い(個人情報の流出と保護) 情報技術の進展が社会に及ぼす影響,および個人情報保護法や著作権法などの法律との関連について理解できる。
4週 インターネットにおける知的財産(著作権) 情報技術の進展が社会に及ぼす影響,および個人情報保護法や著作権法などの法律との関連について理解できる。
5週 インターネット・コミュニケーション1 (電子メールの活用とマナー,インターネットの仕組み) メールツールとウェブブラウザを使って,メールの送受信とウェブブラウジングを行うことができる。
6週 インターネット・コミュニケーション2 (WWWおよびSNSによるネット上のコミュニケーション,受信者への配慮) メールツールとウェブブラウザを使って,メールの送受信とウェブブラウジングを行うことができる。
7週 情報システムによる社会の変化(文化面,学習面,医療・福祉・公共サービス面、ビジネス面) 高度情報通信ネットワーク社会の中核にある情報通信技術と倫理との関わりを理解できる。
8週 インターネット上でのトラブルと犯罪(有害情報,違法行為) インターネットを用いた犯罪例などを知り,それに対する正しい対処法を実践できる。
4thQ
9週 情報セキュリティ技術(パスワード,暗号化,ファイアウォール,電子署名) 情報セキュリティの必要性や,コンピュータを扱っている際に遭遇しうる様々な脅威の実態とその対策について理解できる。
10週 ネット被害(コンピュータへの脅威,インターネットを用いた犯罪例) インターネットを用いた犯罪例などを知り,それに対する正しい対処法を実践できる。
11週 情報倫理に関する調査,まとめ,およびプレゼンテーション インターネットの仕組みを理解し,実践的に使用できる。
12週 情報倫理に関する調査,まとめ,およびプレゼンテーション インターネットの仕組みを理解し,実践的に使用できる。
13週 情報倫理に関する調査,まとめ,およびプレゼンテーション インターネットの仕組みを理解し,実践的に使用できる。
14週 情報倫理に関する調査,まとめ,およびプレゼンテーション インターネットの仕組みを理解し,実践的に使用できる。
15週 私たちの身近にある情報社会その2 (スマートフォン利用による生活スタイルの変化,健康面への影響) 高度情報通信ネットワーク社会の中核にある情報通信技術と倫理との関わりを理解できる。
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力工学基礎技術者倫理(知的財産、法令順守、持続可能性を含む)および技術史技術者倫理(知的財産、法令順守、持続可能性を含む)および技術史情報技術の進展が社会に及ぼす影響、個人情報保護法、著作権などの法律について説明できる。3後3,後4
高度情報通信ネットワーク社会の中核にある情報通信技術と倫理との関わりを説明できる。3後1,後7,後15
情報リテラシー情報リテラシー情報セキュリティの必要性および守るべき情報を認識している。4後9
個人情報とプライバシー保護の考え方についての基本的な配慮ができる。4後3
インターネット(SNSを含む)やコンピュータの利用における様々な脅威を認識している4後6,後8,後10
インターネット(SNSを含む)やコンピュータの利用における様々な脅威に対して実践すべき対策を説明できる。4後6,後8,後10
専門的能力分野別の専門工学情報系分野その他の学習内容少なくとも一つのメールツールとWebブラウザを使って、メールの送受信とWebブラウジングを行うことができる。4後5
コンピュータウィルスやフィッシングなど、コンピュータを扱っている際に遭遇しうる代表的な脅威について説明できる。4後10
コンピュータを扱っている際に遭遇しうる脅威に対する対策例について説明できる。4後10
基本的な暗号化技術について説明できる。4後9
基本的なアクセス制御技術について説明できる。4後9
マルウェアやフィッシングなど、コンピュータを扱っている際に遭遇しうる代表的な脅威について説明できる。4後10

評価割合

定期試験小テスト課題合計
総合評価割合404020100
基礎的能力404020100