到達目標
(ア)制御構造の概念を理解し、C言語で利用できる様々な制御構造を利用することができる。
(イ)代入や演算子の概念を理解し、式を記述できる。初歩的な演算の仕組みを理解できる。C言語特有の演算子を使うことができる。
(ウ)変数とデータ型の概念を説明できる。構造体を自分で定義し、それを操作することができる。
(エ)関数の概念を理解し、それを利用できる。文字列処理関数を利用することができる。数値計算の基礎が理解できる。
(オ)基本的なファイル入出力処理を実現できる。
(カ)X-Windowシステム上で、基本図形(直線、矩形、円弧、点)を描画するプログラムを作成することができる。
(キ)X-Windowシステム上で、簡単なイベント駆動プログラムを作ることができる。
(ク)与えられた簡単な問題を解決するためのソースプログラムを机上で記述できる。さらに、標準的な開発環境上で記述できる。
(ケ)ソフトウェア生成に必要なツールを使い、ソースプログラムを実行形式に変換できる。さらにそれを実行し、動作を確認できる。
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
| 変数・データ型・代入・演算子・制御構造・関数の概念を説明でき、応用課題レベルのプログラムを記述することができる。 | 変数・データ型・代入・演算子・制御構造・関数の概念を説明でき、例題レベルのプログラムを記述することができる。 | 変数・データ型・代入・演算子・制御構造・関数の概念を説明できない。例題レベルのプログラムを記述できない。 |
| 与えられた応用課題レベルの問題に対して、それを解決するためのソースコードを記述することができるとともに、プログラムの動作を理論に基づいて予測できる。 | 与えられた基本レベルの問題に対して、それを解決するためのソースコードを記述することができるとともに、プログラムの動作を予測できる。 | 与えられた基本レベルの問題に対して、それを解決するためのソースコードを記述することができない。また、プログラムの動作を予測することができない。 |
| ソフトウェア開発環境の提供する機能を使いこなし、実行形式のファイルを効率よく生成し、実行できる。 | ソフトウェア開発環境を利用して、実行形式のファイルを生成し、実行できる。 | ソフトウェア開発環境を利用して、実行形式のファイルを生成し、実行することができない。 |
学科の到達目標項目との関係
教育方法等
概要:
「プログラミングII A」に引き続き、より実用的なプログラミング技術を習得するために、C言語を利用したプログラミング教育を行なう。そこでは、「プログラミングII A」で紹介できなかった制御構造や演算子を取り上げた後、構造体やファイル操作等までをカバーし、これでC言語の文法事項は一通りマスターしたことになる。さらに、GUI(Graphical User Interface)プログラミングの手法も取り上げ、X-Window システム上で動くウィンドウプログラムの作成を行なう。
授業の進め方・方法:
プログラミング実習用機器の台数が限られているため、他学科他学年の履修を制限する場合がある。
注意点:
プログラミング実習用機器の台数が限られているため、他学科他学年の履修を制限する場合がある。
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
後期 |
3rdQ |
1週 |
シラバスを用いたガイダンス、 関数プロトタイプ、その他の制御構造:do while 文、switch case 文 |
各種の制御構造を理解し、ソースコードを記述することができる。
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2週 |
その他の制御構造:else if 文の構造と使い方、C特有の演算子:ビット演算子 |
各種の制御構造を理解し、記述することができる。また、ビット演算子を使ったソースコードを記述することができる。
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3週 |
C特有の演算子:条件演算子、sizeof演算子、構造体:構造体の概念と定義方法 |
条件演算子を使ったソースコードを記述することができる。また、構造体の概念を説明できる。
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4週 |
構造体:構造体配列、ポインタ参照の使い方、データ型と記憶クラス:列挙型の使い方 |
構造体を使ったソースコードを記述することができる。
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5週 |
データ型と記憶クラス:静的変数と外部変数の意味、プリプロセッサ:簡単なマクロおよび引数付きマクロの作り方 |
プリプロセッサの概念を理解し、#define 文を使ったソースコードを記述することができる。
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6週 |
標準ライブラリ関数:乱数関数の使い方、文字列処理関数の使い方 |
乱数関数および文字列処理関数を使ったソースコードを記述することができる。
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7週 |
ファイル操作:ファイル入出力の概念、ファイル入出力関数の使い方 |
ファイル入出力の概念を説明することができる。
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8週 |
書式つきファイル入出力関数の使い方、C言語文法事項の総まとめ |
各種のファイル入出力関数を使ったソースコードを記述することができる。
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4thQ |
9週 |
再帰呼び出し、モンテカルロ法 |
再帰呼び出しの概念を説明することができる。また、モンテカルロ法を実装したプログラムを作成することができる。
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10週 |
X-Windowプログラミングの特長と基礎、色の選択 |
ウィンドウ作成プログラムを作成できる。
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11週 |
図形描画のしくみ:直線、円弧 |
直線・円弧を描画するプログラムを作成することができる。
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12週 |
図形描画のしくみ:長方形の塗りつぶし、円弧の塗りつぶし |
図形の塗りつぶしを使ったプログラムを作成することができる。
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13週 |
図形描画のしくみ:点(白黒)の描画、点の描画(カラー) |
簡単な画像ビューワを作成することができる。
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14週 |
文字列の表示、イベント処理の概念 |
イベント処理の概念を説明することができる。
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15週 |
イベント処理の実装、1年間に作成したプログラムの整理 |
簡単なペイントソフトを完成させる。
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16週 |
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モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
評価割合
| 定期試験 | 課題 | 合計 |
総合評価割合 | 50 | 50 | 100 |
基礎的能力 | 50 | 50 | 100 |