情報数学ⅠA

科目基礎情報

学校 豊田工業高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 情報数学ⅠA
科目番号 33123 科目区分 専門 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 情報工学科 対象学年 3
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 「線形代数がわかる」中村厚、戸田晃一著(技術評論社)ISBN:978-4774143460/「プログラミングのための線形代数」平岡和幸、堀玄著(オーム社)ISBN:978-4274065781
担当教員 江﨑 信行

到達目標

(ア)ベクトルの概念を理解し、かつ、ベクトルとスカラーの差異を明確に理解する。
(イ)ベクトルの内積と外積の定義を修得し、幾何学的な意味を理解できる。
(ウ)行列とベクトルの演算を理解し、連立一次方程式の解法に利用できる。
(エ)ガウスの消去法を理解し、プログラムとして記述できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1ベクトルの概念、および、内積・外積を理解し、かつ、ベクトルとスカラーの差異を明確に理解でき、n次元への拡張ができる。ベクトルの概念、および、内積・外積を理解し、かつ、ベクトルとスカラーの差異を明確に理解する。ベクトルの概念、および、内積・外積を理解できず、かつ、ベクトルとスカラーの差異を明確に理解できない。
評価項目2行列とベクトルの演算を理解し、連立一次方程式の解法に利用できる。行列とベクトルの演算を理解できる。行列とベクトルの演算を理解できない。
評価項目3連立一次方程式の解法であるガウスの消去法を理解でき、n次元の問題についてプログラムとして記述できる。連立一次方程式の解法であるガウスの消去法を理解できる。連立一次方程式の解法であるガウスの消去法を理解できない。

学科の到達目標項目との関係

本校教育目標 ② 基礎学力

教育方法等

概要:
現代の科学技術や社会・経済分析に必要な数学の大きな柱の一つである線形代数について、「線形数学I,II」で2,3次元という特定の次元に関して習ったベクトル、行列の基本的事項を復習し、より一般的なn次元の場合までを学習する。特に、幾何学的な表現を用いて、基礎概念の定着を図ること、そして、n次元までの次元の拡張を通して、より抽象的なものの考え方を身につけることを目指す。また、情報工学における線形代数の必要性を理解するために、プログラミング演習を行う。
授業の進め方・方法:
注意点:
演習のため、適宜ノートパソコンを持参すること。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 シラバスを用いた授業内容の説明、線形数学の理解度確認 線形数学の復習ができる。
2週 ベクトルとスカラー、ベクトル空間 ベクトル空間を理解できる。
3週 ベクトルの線形結合 ベクトルの線形結合を理解できる。
4週 一次独立と基底、ベクトルのノルム 空間における基底を理解できる。
5週 ベクトルのなす角、内積 ベクトルの内積を計算できる。
6週 3次元ベクトルの外積とモーメント ベクトルの外積を計算できる。
7週 ベクトルのプログラミング演習 n次元ベクトルの各種演算をプログラミングできる。
8週 行列と線形変換 線形変換を理解できる。
2ndQ
9週 行列と線形変換 連立一次方程式の解法における線形変換を理解できる。
10週 行列とその演算 行列の各種演算を理解できる。
11週 行列とその演算 連立一次方程式の解法における行列の各種演算を理解できる。
12週 連立一次方程式と行列形式 連立一次方程式を行列形式で記述できる。
13週 ガウスの消去法とLU分解 ガウスの消去法を理解できる。
14週 ガウスの消去法とLU分解 ガウスの消去法を行列の積で説明できる。
15週 ピボッティング、行列のプログラミング演習 ピボッティングを理解できる。n次元行列の各種演算をプログラミングできる。
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

中間試験定期試験合計
総合評価割合4060100
専門的能力4060100