コンピュータ工学B

科目基礎情報

学校	豊田工業高等専門学校	開講年度	2017
授業科目	コンピュータ工学B
科目番号	33225	科目区分	専門 / 選択
授業形態	講義	単位の種別と単位数	履修単位: 1
開設学科	情報工学科	対象学年	3
開設期	後期	週時間数	2
教科書/教材	「CASLⅡ」福嶋宏訓著（新星出版社）ISBN:978-4-405-04644-3／教材用プリント
担当教員	仲野 巧

到達目標

(ア)コンピュータの構成が理解でき、アセンブル＆リンクとシミュレータについて説明できる。
(イ)アセンブラ命令と擬似命令が理解でき、メモリ、アドレス、ラベル、DC、DSについて説明できる。
(ウ)命令形式とF式表記が理解でき、動作について説明できる。
(エ)基本命令とFRが理解でき、命令の動作とFRの結果について説明できる。
(オ)スタック操作とサブルーチンが理解でき、スタックについて説明できる。
(カ)５大装置の役割とデータの流れが説明できる。

ルーブリック

	最低限の到達レベルの目安(優)	最低限の到達レベルの目安(良)	最低限の到達レベルの目安(不可)
	コンピュータの構成が理解でき、アセンブル＆リンクとシミュレータについて説明できる。	コンピュータの構成が理解できる。	コンピュータの構成が理解できない。
	アセンブラ命令と擬似命令が理解でき、メモリ、アドレス、ラベル、DC、DSについて説明できる。	アセンブラ命令と擬似命令が理解できる。	アセンブラ命令と擬似命令が理解できない。
	命令形式とF式表記が理解でき、動作について説明できる。	命令形式とF式表記が理解できる。	命令形式とF式表記が理解できない。

学科の到達目標項目との関係

本校教育目標 ① ものづくり能力

教育方法等

概要:

情報化社会では、その中枢を担うコンピュータを理解することが必要不可欠である。そこで、マイクロプロセッサを例に、コンピュータの動作原理とハードウェア全般についてを学習する。また、コンピュータを理解するためには、ハードウェアとソフトウェアの知識が必要であるために、教育用マイクロプロセッサとして情報処理技術者試験のCOMETⅡとハードウェアに関連している低水準言語のアセンブラCASLⅡについて理解する。さらに、実際の情報処理技術者試験の問題が解けるぐらいのアルゴリズムについて演習する。

授業の進め方・方法:

講義でノートに書く代わりに、説明した内容を整理してパソコンでテキストにまとめ、電子的に提出する。

注意点:

ディジタル回路AB、プログラミングⅡABの単位を修得していることが望ましい。なお、ノートパソコンを利用した演習、学習レポート・課題の提出、および小テストなどを行う。

授業計画

		週	授業内容	週ごとの到達目標
後期
	3rdQ
		1週	シラバスの説明（評価基準）、COMETⅡとCASLⅡ：コンピュータの構成、５大装置、アドレス、データ	「授業内容」ができる
		2週	シミュレータ：アセンブル入力、アセンブル＆リンク、実行	「授業内容」ができる
		3週	アセンブラ命令と擬似命令：メモリ、アドレス、ラベル、DC、DS	「授業内容」ができる
		4週	命令形式とF式表記：命令形式、実効アドレス、指標レジスタ、F式表記、転送命令、トレース	「授業内容」ができる
		5週	基本命令とFR：算術加減算命令、FR、ゼロフラグ、符号フラグ、オーバーフローフラグ	「授業内容」ができる
		6週	小テスト、まとめ	５回の「授業内容」ができる
		7週	アセンブラと機械語：命令形式と機械語の関係、１ワード命令、２ワード命令、ハンドアセンブル	「授業内容」ができる
		8週	PRと分岐命令：プログラムレジスタ、無条件/条件分岐	「授業内容」ができる
	4thQ
		9週	論理加減算命令と比較命令：FR、論理加減算命令、比較命令、論理１０進数と算術１０進数	「授業内容」ができる
		10週	論理演算命令：論理和(OR)、論理積(AND)、排他的論理和(XOR)、マスク、反転	「授業内容」ができる
		11週	シフト演算命令：算術シフト、論理シフト、オーバーフローフラグ	「授業内容」ができる
		12週	小テスト、まとめ	５回の「授業内容」ができる
		13週	スタック操作とサブルーチン：PUSH、POP、CALL、RET、スタック、キュー	「授業内容」ができる
		14週	文字の定義と入出力命令：文字コード、IN、OUT、マクロ命令	「授業内容」ができる
		15週	その他の命令：定石、アルゴリズム、情報処理技術者試験問題	「授業内容」ができる
		16週

評価割合

	定期試験	課題	小テスト	合計
総合評価割合	40	30	30	100
専門的能力	40	30	30	100