到達目標
(ア)命題論理および述語論理を対象とした,記号論理の基本的な概念について理解する。
(イ)導出原理による証明をコンピュータで実行する方法の一端を理解する。
ルーブリック
| 最低限の到達レベルの目安(可) |
評価項目(ア) | 命題論理および述語論理を対象とした,記号論理の基本的な概念について理解する。 |
評価項目(イ) | 導出原理による証明をコンピュータで実行する方法の一端を理解する。 |
学科の到達目標項目との関係
教育方法等
概要:
人工知能(AI; Artificial Intelligence)という言葉を知らない人はいないだろう。しかしながら,その要素技術については,これまで学んできた情報工学分野の内容では不十分である。本講義では,人工知能研究に必要な基礎的知識の一つとして,「形式論理による問題解決」を取り上げる。まず,知識を形式的に表現する体系の一つで,命題論理や述語論理に代表される「記号論理」についての理解を目標とする。次に,論理型プログラミング言語の代表格であるPrologを例に,「導出原理(融合原理)」による定理証明について学ぶ。本講義を通じて,人間が行っている複雑な思考プロセスをコンピュータ上でシミュレートするために必要な,理論の厳密さの一端を体感してもらいたい。
授業の進め方・方法:
注意点:
1年「情報工学概論」および2年「ディジタル回路」で学んだブール代数の論理演算を理解していることを前提とする。
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
教科書 第1章:人工知能とは(シラバスの説明),人工知能研究におけるアプローチおよび歴史 |
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2週 |
教科書 第4章:命題論理式の構文および解釈,同値関係 |
命題論理および述語論理を対象とした,記号論理の基本的な概念について理解する。
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3週 |
教科書 第4章:命題論理式の標準形,恒真式と恒偽式,決定問題 |
命題論理および述語論理を対象とした,記号論理の基本的な概念について理解する。
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4週 |
教科書 第4章:意味木による決定問題の解法,推論と論理的帰結 |
命題論理および述語論理を対象とした,記号論理の基本的な概念について理解する。
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5週 |
教科書 第5章:一階述語論理式の構文,限量記号の導入,自然言語文の翻訳 |
命題論理および述語論理を対象とした,記号論理の基本的な概念について理解する。
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6週 |
教科書 第5章:述語論理式の解釈,一階述語論理の部分決定可能性 |
命題論理および述語論理を対象とした,記号論理の基本的な概念について理解する。
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7週 |
教科書 第5章:冠頭標準形と節形式への変換 |
命題論理および述語論理を対象とした,記号論理の基本的な概念について理解する。
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8週 |
教科書 第5章:スコーレム標準形と節集合 |
命題論理および述語論理を対象とした,記号論理の基本的な概念について理解する。
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2ndQ |
9週 |
教科書 第6章:最汎単一化置換 |
導出原理による証明をコンピュータで実行する方法の一端を理解する。
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10週 |
教科書 第6章:基礎節に対する導出原理 |
導出原理による証明をコンピュータで実行する方法の一端を理解する。
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11週 |
教科書 第7章:導出反駁木による解の抽出,フレーム問題 |
導出原理による証明をコンピュータで実行する方法の一端を理解する。
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12週 |
教科書 第8章:ホーン節に対する導出戦略 |
導出原理による証明をコンピュータで実行する方法の一端を理解する。
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13週 |
教科書 第8章:Prolog処理系の実行プロセス,バックトラック |
導出原理による証明をコンピュータで実行する方法の一端を理解する。
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14週 |
教科書 第8章:プログラミング言語としてのProlog ― 制御構造と否定表現 |
導出原理による証明をコンピュータで実行する方法の一端を理解する。
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15週 |
総まとめ |
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16週 |
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モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
評価割合
| 中間試験 | 定期試験 | 課題 | 合計 |
総合評価割合 | 30 | 50 | 20 | 100 |
専門的能力 | 30 | 50 | 20 | 100 |