哲学Ⅱ

科目基礎情報

学校 豊田工業高等専門学校 開講年度 令和04年度 (2022年度)
授業科目 哲学Ⅱ
科目番号 04208 科目区分 一般 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 環境都市工学科 対象学年 4
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 特に指定しない/プリント等
担当教員 森永 駿

到達目標

(ア)これまでの哲学者や先人の考え方を手掛かりにして、そこでの議論を概念的に分析しつつ理解し、的確な表現を用いて説明することができる。
(イ)資料を活用して現代社会の諸問題を探究し、その成果を論述したり討論したりすることができる。
(ウ)様々な価値観を理解し、それぞれの問題について多面的に論じつつ、哲学的思考を活用して自分の考えを論理的に表現することができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目(ア)これまでの哲学者や先人の考え方を手掛かりにして、そこでの議論を概念的に分析しつつ理解し、主体的に考察することができる。これまでの哲学者や先人の考え方を手掛かりにして、そこでの議論を概念的に分析しつつ理解することができる。これまでの哲学者や先人の考え方を手掛かりにして、そこでの議論を概念的に分析しつつ理解することができない。
評価項目(イ)資料を活用して現代社会の諸問題を探究し、その成果を論述したり討論したりすることができる。資料を活用して現代社会の諸問題を探究し、その成果を論述したり討論したりしようとしているが、不十分な部分がある。資料を活用して現代社会の諸問題を探究し、その成果を論述したり討論したりすることができない。
評価項目(ウ)様々な価値観を理解し、それぞれの問題について多面的に論じつつ、哲学的思考を活用して自分の考えを論理的に表現することができる。様々な価値観を理解し、それぞれの問題について多面的に論じることができる。様々な価値観を理解し、それぞれの問題について多面的に論じることができない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 E2 自らにも社会にも誠実であり、技術者としての誇りと責任感を身につける
JABEE b 技術が社会や自然に及ぼす影響や効果、及び技術者が社会に対して負っている責任
本校教育目標 ⑤ 技術者倫理

教育方法等

概要:
科学技術が飛躍的に進歩し、複雑化した現代において、これからの技術者には物事を多面的に捉える広い視野と、問題を的確に分析し判断する能力が要求される。この授業では、様々な思想に触れることを通して、多様な価値観を学ぶ。そして、現代社会に生きる私たちが直面している諸問題について主体的に考え、哲学的思考を活用して自分なりの結論を導き出すとともに、それについて論理的に表現する能力を身につけることを目指す。
授業の進め方・方法:
それぞれの授業内容に関する資料の説明をレジュメに基づき行うとともに、関連するさまざまな問題について討論する。
注意点:
「倫理」の授業で使用した教科書・用語集を持ってくることが望ましい。あらかじめ資料が提示された場合には、授業前に読んでおくこと。また、継続的に授業内容の復習を行うこと。

選択必修の種別・旧カリ科目名

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 授業へのイントロダクション(予習:配布資料) (ア)これまでの哲学者や先人の考え方を手掛かりにして、そこでの議論を概念的に分析しつつ理解し、的確な表現を用いて説明することができる。
2週 知識とは何か―相対主義の問題(予習:配布資料) (ア)これまでの哲学者や先人の考え方を手掛かりにして、そこでの議論を概念的に分析しつつ理解し、的確な表現を用いて説明することができる。
3週 本質はどこにあるのか―理想主義と現実主義(予習:配布資料) (ア)これまでの哲学者や先人の考え方を手掛かりにして、そこでの議論を概念的に分析しつつ理解し、的確な表現を用いて説明することができる。
4週 知るとはどういうことか―経験論と合理論(予習:配布資料) (ア)これまでの哲学者や先人の考え方を手掛かりにして、そこでの議論を概念的に分析しつつ理解し、的確な表現を用いて説明することができる。
5週 私とは何か―「われ思う、ゆえにわれあり」(予習:配布資料) (ア)これまでの哲学者や先人の考え方を手掛かりにして、そこでの議論を概念的に分析しつつ理解し、的確な表現を用いて説明することができる。
6週 身体は物体と同じか―人体機械論(予習:配布資料) (ア)これまでの哲学者や先人の考え方を手掛かりにして、そこでの議論を概念的に分析しつつ理解し、的確な表現を用いて説明することができる。
7週 自然とは何か―伝統的自然観と機械論的自然観(予習:配布資料) (ア)これまでの哲学者や先人の考え方を手掛かりにして、そこでの議論を概念的に分析しつつ理解し、的確な表現を用いて説明することができる。
8週 環境問題とは―人間中心主義と環境倫理(予習:配布資料) (イ)資料を活用して現代社会の諸問題を探究し、その成果を論述したり討論したりすることができる。
4thQ
9週 キリスト教の生命観と仏教の生命観(予習:配布資料) (ア)これまでの哲学者や先人の考え方を手掛かりにして、そこでの議論を概念的に分析しつつ理解し、的確な表現を用いて説明することができる。
10週 われわれの死生観―安楽死と尊厳死(予習:配布資料) (イ)資料を活用して現代社会の諸問題を探究し、その成果を論述したり討論したりすることができる。
11週 人間の本性とは―性善説と性悪説(予習:配布資料) (ア)これまでの哲学者や先人の考え方を手掛かりにして、そこでの議論を概念的に分析しつつ理解し、的確な表現を用いて説明することができる。
12週 人は運命に逆らえるか―運命と自由(予習:配布資料) (ア)これまでの哲学者や先人の考え方を手掛かりにして、そこでの議論を概念的に分析しつつ理解し、的確な表現を用いて説明することができる。
13週 自由とは―自律と共同性(予習:配布資料,課題:レポートの完成) (ア)これまでの哲学者や先人の考え方を手掛かりにして、そこでの議論を概念的に分析しつつ理解し、的確な表現を用いて説明することができる。
14週 私たちはともに自由に生きられるのか―個人と社会(予習:配布資料) (ア)これまでの哲学者や先人の考え方を手掛かりにして、そこでの議論を概念的に分析しつつ理解し、的確な表現を用いて説明することができる。
15週 授業のまとめ (ウ)様々な価値観を理解し、それぞれの問題について多面的に論じつつ、哲学的思考を活用して自分の考えを論理的に表現することができる。
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力自然科学物理実験物理実験測定機器などの取り扱い方を理解し、基本的な操作を行うことができる。4
安全を確保して、実験を行うことができる。4
実験報告書を決められた形式で作成できる。4
有効数字を考慮して、データを集計することができる。4
化学実験化学実験実験の基礎知識(安全防具の使用法、薬品、火気の取り扱い、整理整頓)を持っている。4
事故への対処の方法(薬品の付着、引火、火傷、切り傷)を理解し、対応ができる。4
測定と測定値の取り扱いができる。4
有効数字の概念・測定器具の精度が説明できる。4
レポート作成の手順を理解し、レポートを作成できる。4
基本的な実験器具に関して、目的に応じて選択し正しく使うことができる。4
工学基礎工学実験技術(各種測定方法、データ処理、考察方法)工学実験技術(各種測定方法、データ処理、考察方法)物理、化学、情報、工学における基礎的な原理や現象を明らかにするための実験手法、実験手順について説明できる。4
実験装置や測定器の操作、及び実験器具・試薬・材料の正しい取扱を身に付け、安全に実験できる。4
実験データの分析、誤差解析、有効桁数の評価、整理の仕方、考察の論理性に配慮して実践できる。4
実験テーマの目的に沿って実験・測定結果の妥当性など実験データについて論理的な考察ができる。4
実験ノートや実験レポートの記載方法に沿ってレポート作成を実践できる。4
実験データを適切なグラフや図、表など用いて表現できる。4
実験の考察などに必要な文献、参考資料などを収集できる。4
実験・実習を安全性や禁止事項など配慮して実践できる。4
個人・複数名での実験・実習であっても役割を意識して主体的に取り組むことができる。4
共同実験における基本的ルールを把握し、実践できる。4
レポートを期限内に提出できるように計画を立て、それを実践できる。4
専門的能力分野別の工学実験・実習能力建設系分野【実験・実習能力】建設系【実験実習】骨材のふるい分け試験について理解し、器具を使って実験できる。4
骨材の密度、吸水率試験について理解し、器具を使って実験できる。4
コンクリートのスランプ試験について理解し、器具を使って実験できる。4
コンクリートの空気量試験について理解し、器具を使って実験できる。4
コンクリートの強度試験について理解し、器具を使って実験できる。4
各種構造形式(コンクリート、金属などによる)による試験体を用いた載荷実験を行い、変形の性状などを力学的な視点で観察することができる。4
土粒子の密度試験について理解し、器具を使って実験できる。4
液性限界・塑性限界試験について理解し、器具を使って実験できる。4
粒度試験について理解し、器具を使って実験できる。4

評価割合

定期試験課題合計
総合評価割合5050100
基礎的能力5050100