現代社会学Ⅱ

科目基礎情報

学校 豊田工業高等専門学校 開講年度 令和02年度 (2020年度)
授業科目 現代社会学Ⅱ
科目番号 04210 科目区分 一般 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 環境都市工学科 対象学年 4
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 教科書は特に指定せず、講義はプリントに沿っておこなう。/地図帳あるいは地図を閲覧できるツール類を持ち込むことを推奨する。
担当教員 林 泰正

到達目標

(ア)近代日本の交通の歴史について理解できる。
(イ)交通がもつ多面的な側面や地域・社会との相互関係について理解できる。
(ウ)史実として起きた現象・結果をもたらしたと思われる諸条件について適切に評価できる。

ルーブリック

到達レベルの目安(優)到達レベルの目安(良)到達レベルの目安(不可)
日本における交通の歴史について理解できる。交通の歴史について、因果関係や前後関係を踏まえて説明できる。近代日本の交通史について、おおまかに理解できる。交通の歴史について理解できない。
交通と地域・社会との関係について理解できる。交通と地域・社会との関係について、多面的に説明できる。交通と地域・社会との関わりについておおまかに理解できる。交通と地域・社会との関係性について理解できない。
ある時点における状況を決定付けるような事件や制度などの背景要因について理解できる。ある時点での状況を決定付けるような背景要因について適切に評価し説明できる。ある状況をもたらすに至った要因についておおまかに説明できる。ある状況をもたらすに至った背景要因を説明できない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 A1 社会の変化と要請を的確に捉え、人の生活を支える社会基盤の役割をよく理解する
JABEE d 当該分野において必要とされる専門的知識とそれらを応用する能力
本校教育目標 ① ものづくり能力

教育方法等

概要:
本講義では、近現代の日本社会がどのように変化してきたか(あるいは変化していないか)について、鉄道などの交通史から概観する。現在存在する交通路や交通網は、多様な要素から影響を受けて現在の姿となっているが、その要素のうちいくつかが欠けているか異なっていた場合、現在とは全く異なる姿をしていたことが想定される。そこで、どのような要因がどのような結果を発生させたかを考察することを目的として、「歴史上のIF」についても議論していきたい。
授業の進め方・方法:
講義、ディスカッション、発表等。
注意点:
講義中、可能な限り受講者に発言を求め、その発言・議論をふまえて講義を展開していきたい。議論に参加できるよう、継続的に授業内容の予習復習を行うことを期待する。毎回、講義の終わりに予習に関する指針を提示するので参考にして欲しい。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 交通とは何か
(講義の振り返りと次回の予習)
交通とは何か、どのような性質を有しているかなどについて議論できる。
2週 武豊線と中山道
(講義の振り返りと次回の予習)
明治期の幹線鉄道建設について史的に理解できる。
3週 鉄道忌避伝説
(講義の振り返りと次回の予習)
鉄道忌避伝説および偽汽車について理解できる。
4週 河川と鉄道
(講義の振り返りと次回の予習)
河川交通と鉄道交通との関係性について理解できる。
5週 空と海の港
(講義の振り返りと次回の予習)
東海地方における空港と港湾との関係性について理解できる。
6週 鉄道狂時代
(講義の振り返りと次回の予習)
二度の鉄道建設ラッシュについて、その要因と結果を理解できる。
7週 鉄道と沿線
(講義の振り返りと次回の予習)
鉄道事業者が営む鉄道事業以外の副業について、鉄道事業との関係性を踏まえて理解できる。
8週 災害と鉄道
(講義の振り返りと次回の予習)
災害と鉄道との関係、また、災害時の鉄道について理解できる。
4thQ
9週 戦争と鉄道
(講義の振り返りと次回の予習)
鉄道の軍事的な側面、あるいは戦時の鉄道について理解できる。
10週 鉄道と制度
(講義の振り返りと次回の予習)
鉄道を取り巻く制度について理解できる。
11週 報告(1)
(報告や議論のための準備)
史実を適切に踏まえた上で「あり得た可能性」について述べられている。
建設的な議論ができる。
12週 報告(2)
(報告や議論のための準備)
史実を適切に踏まえた上で「あり得た可能性」について述べられている。
建設的な議論ができる。
13週 報告(3)
(報告や議論のための準備)
史実を適切に踏まえた上で「あり得た可能性」について述べられている。
建設的な議論ができる。
14週 報告(4)
(報告や議論のための準備)
史実を適切に踏まえた上で「あり得た可能性」について述べられている。
建設的な議論ができる。
15週 総括
(これまでの講義や議論の内容を適切に復習する)
これまでの内容を整理し、理解を深める。
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学社会現代社会の考察現代社会の特質や課題に関する適切な主題を設定させ、資料を活用して探究し、その成果を論述したり討論したりするなどの活動を通して、世界の人々が協調し共存できる持続可能な社会の実現について人文・社会科学の観点から展望できる。3後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15
分野横断的能力汎用的技能汎用的技能汎用的技能書籍、インターネット、アンケート等により必要な情報を適切に収集することができる。3
収集した情報の取捨選択・整理・分類などにより、活用すべき情報を選択できる。3
収集した情報源や引用元などの信頼性・正確性に配慮する必要があることを知っている。3
情報発信にあたっては、発信する内容及びその影響範囲について自己責任が発生することを知っている。3
情報発信にあたっては、個人情報および著作権への配慮が必要であることを知っている。3
目的や対象者に応じて適切なツールや手法を用いて正しく情報発信(プレゼンテーション)できる。3
複数の情報を整理・構造化できる。3
課題の解決は直感や常識にとらわれず、論理的な手順で考えなければならないことを知っている。3
どのような過程で結論を導いたか思考の過程を他者に説明できる。3
事実をもとに論理や考察を展開できる。3
結論への過程の論理性を言葉、文章、図表などを用いて表現できる。3

評価割合

定期試験課題合計
総合評価割合7030100
基礎的能力7030100