社会科学特論Ⅰ

科目基礎情報

学校 豊田工業高等専門学校 開講年度 令和04年度 (2022年度)
授業科目 社会科学特論Ⅰ
科目番号 05108 科目区分 一般 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 環境都市工学科 対象学年 5
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 テーマに応じて資料を配布する。/テキストは特に指定しない。
担当教員 申 成秀

到達目標

(ア)韓国の事例を基に現代資本主義・福祉国家の多様性を理解することができる。
(イ)経済に関する議論が多様であること、また各議論の意義と限界を理解することができる。
(ウ)資本主義の多様性について理解することを通じて韓国及びその他各国が置かれている経済的な問題を正しく理解することができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目(ア)資本主義の多様性と福祉国家の類型論についての理解をもとに現代の社会問題について考察できる。資本主義の多様性と福祉国家の類型論についての理解できる。資本主義の多様性と福祉国家の類型論についての理解できない。
評価項目(イ)経済を構成する要素の多様性について理解し、現代の経済問題について考察できる。経済を構成する要素の多様性について理解できる。経済を構成する要素の多様性について理解できない。
評価項目(ウ)人文・社会科学への理解を基に、批判的思考ができる。人文・社会科学の特徴について理解できる。人文・社会科学の特徴について理解できない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 A1 社会の変化と要請を的確に捉え、人の生活を支える社会基盤の役割をよく理解する
JABEE d 当該分野において必要とされる専門的知識とそれらを応用する能力
本校教育目標 ① ものづくり能力

教育方法等

概要:
現代社会における資本主義の形は単一ではなく、国々によって異なっている。本講義では韓国の事例を中心に資本主義の多様性に関する理解を深めていく。韓国における経済危機の時期を中心に東アジアの資本主義について考え、また資本主義における福祉国家の役割に関する理解を深めていく。
授業の進め方・方法:
基本的に毎回資料を配布し、その内容に沿って授業を進める。また状況に応じて、授業内容に関する発言を受講者に求めることがある。
注意点:
授業内容に該当する項目について,科目担当教員の紹介する文献などを中心として、継続的に復習を行うこと。

選択必修の種別・旧カリ科目名

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 イントロダクション
(紹介した文献を参照し講義内容を復習する。)
講義全体の流れ・見通しを理解できる。
2週 韓国経済の現状
(配布資料や紹介した文献を参照し講義内容を復習する。)
韓国経済が置かれている現状を理解できる。
3週 資本主義の多様性論
(配布資料や紹介した文献を参照し講義内容を復習する。)
資本主義の多様性について理解できる。
4週 福祉国家の類型論
(配布資料や紹介した文献を参照し講義内容を復習する。)
福祉国家の多様性について理解できる。
5週 韓国及び東アジアに関する研究
(配布資料や紹介した文献を参照し講義内容を復習する。)
資本主義の多様性論と福祉国家に関する研究の中で韓国及び東アジアに関連するものについて理解できる。
6週 開発独裁期 ― 福祉国家 ―
(配布資料や紹介した文献を参照し講義内容を復習する。)
韓国における開発独裁期の福祉国家の特徴について理解できる。
7週 開発独裁期 ー 労働市場 ー
(配布資料や紹介した文献を参照し講義内容を復習する。)
韓国における開発独裁期の労働市場の特徴について理解できる。
8週 開発独裁期 ー 生産レジーム ー
(配布資料や紹介した文献を参照し講義内容を復習する。)
韓国における開発独裁期の生産レジームの特徴について理解できる。
2ndQ
9週 金大中政権期 ー 福祉国家 ー
(配布資料や紹介した文献を参照し講義内容を復習する。)
韓国における金大中政権期の福祉国家の特徴について理解できる。
10週 金大中政権期 ー 労働市場 ー
(配布資料や紹介した文献を参照し講義内容を復習する。)
韓国における金大中政権期の労働市場の特徴について理解できる。
11週 金大中政権期 ー 生産レジーム ー
(配布資料や紹介した文献を参照し講義内容を復習する。)
韓国における金大中政権期の生産レジームの特徴について理解できる。
12週 李明博政権期 ー 福祉国家 ー
(配布資料や紹介した文献を参照し講義内容を復習する。)
韓国における李明博政権期の福祉国家の特徴について理解できる。
13週 李明博政権期 ー 労働市場 ー
(配布資料や紹介した文献を参照し講義内容を復習する。)
韓国における李明博政権期の労働市場の特徴について理解できる。
14週 李明博政権期 ー 生産レジーム ー
(配布資料や紹介した文献を参照し講義内容を復習する。)
韓国における李明博政権期の生産レジームの特徴について理解できる。
15週 理解度の確認
(配布資料や紹介した文献を参照し講義全体の内容を復習する。)
韓国の事例を中心に資本主義の多様性と福祉国家について理解を深め、それらについて人文・社会科学の観点から適切に論述できる。
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学社会公民的分野自己が主体的に参画していく社会について、基本的人権や民主主義などの基本原理を理解し、基礎的な政治・法・経済のしくみを説明できる。3前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14
分野横断的能力汎用的技能汎用的技能汎用的技能書籍、インターネット、アンケート等により必要な情報を適切に収集することができる。3前15
収集した情報の取捨選択・整理・分類などにより、活用すべき情報を選択できる。3前15
収集した情報源や引用元などの信頼性・正確性に配慮する必要があることを知っている。3前15
情報発信にあたっては、発信する内容及びその影響範囲について自己責任が発生することを知っている。3前15
複数の情報を整理・構造化できる。3前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14
課題の解決は直感や常識にとらわれず、論理的な手順で考えなければならないことを知っている。3前15
どのような過程で結論を導いたか思考の過程を他者に説明できる。3前15
適切な範囲やレベルで解決策を提案できる。3前15
事実をもとに論理や考察を展開できる。3前15
結論への過程の論理性を言葉、文章、図表などを用いて表現できる。3前15

評価割合

定期試験課題合計
総合評価割合6040100
基礎的能力6040100