数理基礎ⅠA

科目基礎情報

学校 豊田工業高等専門学校 開講年度 平成30年度 (2018年度)
授業科目 数理基礎ⅠA
科目番号 41124 科目区分 専門 / 必履修,選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 環境都市工学科 対象学年 1
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 特に指定しない。/適宜プリントを配布する。
担当教員 佐藤 雄哉

到達目標

(ア)数や文字式の四則演算,平方根および指数の計算,分数式の演算ができる。
(イ)整式の展開,因数分解ができる。
(ウ)2次方程式を解くことがき,2次関数のグラフを描くことができる。
(エ)恒等式の概念,因数定理を理解し,高次方程式を解くことができる。
(オ)直線の方程式の特徴を理解している。
(カ)基本的な2次曲線の方程式を理解し,そのグラフの概形を描くことがことができる。
(キ)等加速度直線運動について理解し,各種公式を適切に利用することができる。
(ク)直線運動する物体の運動方程式を適切に立てることができる。
(ケ)運動量と力積との関係を理解し,物体の衝突に対して運動量保存則を利用することができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安最低限の到達レベルの目安(可)未到達レベルの目安
評価項目(ア)数や文字式の四則演算,平方根および指数の計算,分数式の演算,整式の展開,因数分解,2次方程式の応用的な問題を解くことができ,複雑な2次関数のグラフを描くことができる。また,恒等式の概念,因数定理を理解し,応用的な高次方程式を解くことができる。数や文字式の四則演算,平方根および指数の計算,分数式の演算,整式の展開,因数分解,2次方程式を解くことができ,2次関数のグラフを描くことができる。また,恒等式の概念,因数定理を理解し,高次方程式を解くことができる。数や文字式の四則演算,平方根および指数の計算,分数式の演算,整式の展開,因数分解,2次方程式を解くことができず,2次関数のグラフを描くことができない。また,恒等式の概念,因数定理を理解しておらず,高次方程式を解くことができない。
評価項目(イ)応用的な直線の方程式の特徴や2次曲線の方程式を理解し,そのグラフの概形を描くことができる。直線の方程式の特徴や基本的な2次曲線の方程式を理解し,そのグラフの概形を描くことができる。直線の方程式の特徴や基本的な2次曲線の方程式を理解しておらず,そのグラフの概形を描くことができない。
評価項目(ウ)等加速度直線運動を理解し,直線運動する物体の応用的な運動方程式を適切に立てることができる。また,運動量と力積の関係を理解し,複雑な物体の衝突に対して運動量保存則を利用することができる。等加速度直線運動を理解し,直線運動する物体の運動方程式を適切に立てることができる。また,運動量と力積の関係を理解し,物体の衝突に対して運動量保存則を利用することができる。等加速度直線運動を理解しておらず,直線運動する物体の運動方程式を適切に立てることができない。また,運動量と力積の関係を理解しておらず,物体の衝突に対して運動量保存則を利用することができない。

学科の到達目標項目との関係

本校教育目標 ② 基礎学力

教育方法等

概要:
環境都市工学において対象となる課題や問題は広範囲であり,これらの課題や問題を解決するために数学・物理を活用することは重要である。本講義では,数学・物理に関する問題演習を行い,これらを通じて環境都市工学を修得していく上で必要となる基礎能力を養い,論理的な思考の必要性を認識することを目的とする。
授業の進め方・方法:
本講義では,基礎解析IA,線形数学IAおよび物理IAで修得する内容に関する問題演習に取り組んでいく。適宜,応用的な問題にも取り組む。
注意点:
小テストは単元の終了を目安に適宜実施する。教科書は指定しないが受講者は基礎解析IA,線形数学IAおよび物理IAの授業で使用している教科書と問題集を持参すること。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 数・文字式の演算:四則演算,分数式の計算,平方根および指数の計算 数・文字式の演算問題を解くことができる。
2週 文字式の演算:整式の展開,因数分解 文字式の演算問題を解くことができる。
3週 文字式の演算:整式の展開,因数分解 文字式の演算問題を解くことができる。
4週 2次方程式・2次関数:2次方程式の各種解法,平方完成,2次関数のグラフ,2次関数の最大・最小 2次方程式・2次関数の問題を解くことができる。
5週 2次方程式・2次関数:2次方程式の各種解法,平方完成,2次関数のグラフ,2次関数の最大・最小 2次方程式・2次関数の問題を解くことができる。
6週 等式の性質:恒等式,因数定理,高次方程式 恒等式,因数定理,高次方程式などの問題を解くことができる。
7週 平面上の点と直線の性質:2点間の距離,内分点・外分点,直線の方程式とグラフ,2直線の交点と位置関係 平面上の点と直線の性質を理解し,それを利用して問題を解くことができる。
8週 平面上の点と直線の性質:2点間の距離,内分点・外分点,直線の方程式とグラフ,2直線の交点と位置関係 平面上の点と直線の性質を理解し,それを利用して問題を解くことができる。
2ndQ
9週 基本的な2次曲線:円,楕円,双曲線,放物線の方程式とその性質 基本的な2次曲線の問題を解くことができる。
10週 基本的な2次曲線:円,楕円,双曲線,放物線の方程式とその性質 基本的な2次曲線の問題を解くことができる。
11週 等加速度直線運動:位置,速度,加速度の意味とその関係性,各種公式とその活用 等加速度直線運動の問題を解くことができる。
12週 等加速度直線運動:位置,速度,加速度の意味とその関係性,各種公式とその活用 等加速度直線運動の問題を解くことができる。
13週 運動方程式:ニュートンの法則,各種の力(重力,万有引力,弾性力,摩擦力など),運動方程式の立て方とその応用 運動方程式を理解し,それを利用して問題を解くことができる。
14週 運動量:運動量と力積,運動量保存則 運動量と力積,運動量保存則を理解し,それを利用して問題を解くことができる。
15週 前期のまとめ 前学期に取り組んだ内容について疑問点がきちんと解消できている。
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力数学数学数学整式の加減乗除の計算や、式の展開ができる。3前1,前2,前3
因数定理等を利用して、4次までの簡単な整式の因数分解ができる。3前6
分数式の加減乗除の計算ができる。3前1
実数・絶対値の意味を理解し、絶対値の簡単な計算ができる。3前1
平方根の基本的な計算ができる(分母の有理化も含む)。3前1
複素数の相等を理解し、その加減乗除の計算ができる。3前1
解の公式等を利用して、2次方程式を解くことができる。3前4
因数定理等を利用して、基本的な高次方程式を解くことができる。3前6
簡単な連立方程式を解くことができる。3前4
1次不等式や2次不等式を解くことができる。3前6
恒等式と方程式の違いを区別できる。3前6
2次関数の性質を理解し、グラフをかくことができ、最大値・最小値を求めることができる。3前4,前5
2点間の距離を求めることができる。3前7,前8
内分点の座標を求めることができる。3前7,前8
2つの直線の平行・垂直条件を利用して、直線の方程式を求めることができる。3前7,前8
簡単な場合について、円の方程式を求めることができる。3前9,前10
放物線、楕円、双曲線の図形的な性質の違いを区別できる。3前9,前10
自然科学物理力学速度と加速度の概念を説明できる。3前11,前12
等加速度直線運動の公式を用いて、物体の座標、時間、速度に関する計算ができる。3前11,前12
平均の速度、平均の加速度を計算することができる。3前11,前12
自由落下、及び鉛直投射した物体の座標、速度、時間に関する計算ができる。3前13
慣性の法則について説明できる。3前13,前14
作用と反作用の関係について、具体例を挙げて説明できる。3前13,前14
運動方程式を用いた計算ができる。3前13,前14
運動の法則について説明できる。3前13,前14
物体の質量と速度から運動量を求めることができる。3前13,前14
運動量の差が力積に等しいことを利用して、様々な物理量の計算ができる。3前13,前14
運動量保存則を様々な物理量の計算に利用できる。3前14

評価割合

定期試験課題小テスト合計
総合評価割合402040100
基礎的能力402040100