到達目標
(ア)環境問題の歴史を理解している。
(イ)世界規模の主な環境問題や越境問題、開発途上国における環境問題を理解している。
(ウ)地球での物質循環を理解し、地球資源問題を説明できる。
(エ)公害を代表とした環境と人と健康との関わりを理解すると共に、その原因と疾病の関係を説明できる。
(オ)日本の環境施策を理解している。
(カ)環境影響評価の目的、現状およびその指標を理解している。
(キ)リスクアセスメント、ライフサイクルアセスメントを理解している。
(ク)都市における主な環境問題を理解している。
(ケ)主な環境問題に対し、その原因を理解すると共に、その対策を提案できる。
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
日本,世界における環境問題を理解し,環境施策と法律を説明することができる。 | 日本の公害問題,世界の環境問題を理解し,それを抑制する環境施策や条約を説明できる。加えて,我が国の環境基準および環境アセスメントについて説明できる。 | 日本の公害問題,世界の環境問題を理解しすると共に,我が国の環境アセスメントについて説明できる。 | 日本の公害問題,世界の環境問題を理解していない。また,我が国の環境アセスメントについて説明できない。 |
世界のエネルギー問題を理解し,持続可能な観点からの対応策を述べることができる。 | 地球温暖化とその影響を理解し説明でき,それに関連するエネルギーの利用技術や温暖化対策についても理解し,説明できる。さらに,産業界における具体的な温暖化対策も説明することができる。 | 地球温暖化とその影響を理解し,それに関連するエネルギーの利用技術や温暖化対策についても理解している。さらに,産業界における具体的な温暖化対策も述べることができる。 | 地球温暖化とその影響を理解せず,それに関連するエネルギーの利用技術や温暖化対策についても理解できていない。さらに,産業界における具体的な温暖化対策も述べることができない。 |
都市域や生活の場においての環境問題を把握し,その対策について説明できる。 | 都市域における環境問題およびその対策を説明できる。さらに,その都市システムを理解し,物質フローの観点から対策技術を説明できる。また,各方面の環境保全についての取り組みを述べることができる。 | 都市域における環境問題およびその対策を説明できる。また,各方面の環境保全についての取り組みを述べることができる。 | 都市域における環境問題およびその対策が説明できない。また,各方面の環境保全についての取り組みを述べることができない。 |
学科の到達目標項目との関係
教育方法等
概要:
日本の公害の歴史や世界の環境問題の現状に関する情報や知識は、人類が先端科学や技術を使い文明を築くためには最低限身につけておかなければならない。また将来、それら環境問題を解決するための技術開発・設計・運用を生業としたり、様々な規模での社会基盤の整備を生業とする環境都市工学の初学者諸君は、問題対策までを含めた環境工学の基礎を学ばなければならない。
授業の進め方・方法:
本講義では、地球の成り立ちや資源などの自然科学を理解することから始め、人間活動がもたらした主な地球規模もしくは都市規模の環境問題(大気汚染,水汚染,地球温暖化など)の原因と現状について理解する。さらに、主な環境問題に対して、学習した知識をもとにその対策を提案する機会を設ける。
注意点:
授業内容の理解向上を促すためグループワークなどのアクティビティーを行うことがある。それらの活動に自発的に参加し、クラス内の仲間や教員との意見交換を積極的に行うことを求める。
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
後期 |
3rdQ |
1週 |
地球と人類:地球の成り立ち、地球の資源 |
(ア)環境問題の歴史を理解している。 (ウ)地球での物質循環を理解し、地球資源問題を説明できる。
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2週 |
地球と人類:地球の成り立ち、地球の資源 |
(イ)世界規模の主な環境問題や越境問題、開発途上国における環境問題を理解している。
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3週 |
地球と人類:地球の成り立ち、地球の資源 |
(ウ)地球での物質循環を理解し、地球資源問題を説明できる。
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4週 |
社会と環境:日本の公害、環境問題、世界規模の環境問題 |
(ア)環境問題の歴史を理解している。 (エ)公害を代表とした環境と人と健康との関わりを理解すると共に、その原因と疾病の関係を説明できる。
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5週 |
社会と環境:日本の公害、環境問題、世界規模の環境問題 |
(イ)世界規模の主な環境問題や越境問題、開発途上国における環境問題を理解している。 (エ)公害を代表とした環境と人と健康との関わりを理解すると共に、その原因と疾病の関係を説明できる。
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6週 |
社会と環境:日本の環境施策、環境影響評価 |
(オ)日本の環境施策を理解している。 (カ)環境影響評価の目的、現状およびその指標を理解している。
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7週 |
社会と環境:日本の環境施策、環境影響評価 |
(カ)環境影響評価の目的、現状およびその指標を理解している。 (キ)リスクアセスメント、ライフサイクルアセスメントを理解している。
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8週 |
地球温暖化とエネルギー:地球温暖化とその影響 |
(ケ)主な環境問題に対し、その原因を理解すると共に、その対策を提案できる。
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4thQ |
9週 |
地球温暖化とエネルギー:地球温暖化とその影響 |
(ケ)主な環境問題に対し、その原因を理解すると共に、その対策を提案できる。
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10週 |
地球温暖化とエネルギー:エネルギーの利用技術と温暖化対策 |
(ケ)主な環境問題に対し、その原因を理解すると共に、その対策を提案できる。
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11週 |
産業と環境:環境管理、環境リスク、省エネルギー |
(オ)日本の環境施策を理解している。
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12週 |
都市・生活と環境:都市システムと環境(大気,水,廃棄物) |
(ク)都市における主な環境問題を理解している。
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13週 |
都市・生活と環境:都市システムと環境(大気,水,廃棄物) |
(ク)都市における主な環境問題を理解している。
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14週 |
都市・生活と環境:都市システムと環境(大気,水,廃棄物) |
(ク)都市における主な環境問題を理解している。
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15週 |
都市・生活と環境:環境保全に向けた取り組み |
(ク)都市における主な環境問題を理解している。 (オ)日本の環境施策を理解している。
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16週 |
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モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
基礎的能力 | 自然科学 | 化学(一般) | 化学(一般) | 洗剤や食品添加物等の化学物質の有効性、環境へのリスクについて説明できる。 | 3 | 後3,後4,後5 |
ライフサイエンス/アースサイエンス | ライフサイエンス/アースサイエンス | 熱帯林の減少と生物多様性の喪失について説明できる。 | 3 | 後2,後5,後8,後9,後10 |
有害物質の生物濃縮について説明できる。 | 3 | 後4,後5 |
地球温暖化の問題点、原因と対策について説明できる。 | 3 | 後4,後5,後8,後9,後10 |
人文・社会科学 | 社会 | 地理歴史的分野 | 世界の資源、産業の分布や動向の概要を説明できる。 | 3 | 後1,後2,後3 |
専門的能力 | 分野別の専門工学 | 建設系分野 | 環境 | 地球規模の環境問題を説明できる。 | 3 | 後1,後2,後3,後5,後10 |
水質汚濁の防止対策・水質管理計画(施策、法規等)を説明できる。 | 3 | 後12 |
水道の役割、種類を説明できる。 | 3 | 後12 |
下水道の役割と現状、汚水処理の種類について、説明できる。 | 3 | 後12 |
大気汚染の現状と発生源について、説明できる。 | 3 | 後13 |
騒音の発生源と現状について、説明できる。 | 3 | 後14 |
廃棄物の発生源と現状について、説明できる。 | 3 | 後11 |
廃棄物の収集・処理・処分について、説明できる。 | 3 | 後11 |
廃棄物の減量化・再資源化について、説明できる。 | 3 | 後11 |
廃棄物対策(施策、法規等)を説明できる。 | 3 | 後11 |
環境影響評価の目的を説明できる。 | 3 | 後6,後7 |
環境影響評価の現状(事例など)を説明できる。 | 3 | 後6,後7 |
環境影響指標を説明できる。 | 3 | 後6,後7 |
リスクアセスメントを説明できる。 | 3 | 後6,後7 |
ライフサイクルアセスメントを説明できる。 | 3 | 後6,後7 |
生物多様性の現状と危機について、説明できる。 | 3 | 後8,後9,後10 |
生態系の保全手法を説明できる。 | 3 | 後10,後15 |
生態系や生物多様性を守るための施策を説明できる。 | 3 | 後10,後15 |
評価割合
| 定期試験 | 課題 | 小テスト | 合計 |
総合評価割合 | 50 | 10 | 40 | 100 |
基礎的能力 | 50 | 10 | 40 | 100 |