到達目標
(ア)セメントの定義、各種ポルトランドセメントの規格及び特性を理解し、これらを分類できる。
(イ)セメントの製造方法について理解し、セメントの製造過程及び原料等について説明できる。
(ウ)セメントの種類とその一般的性質を理解して、コンクリートの硬化に及ぼす影響を説明できる。
(エ)骨材の種類と特性を理解し、良好な骨材の使用方法を把握することができる。
(オ)骨材の特性がコンクリートに与える影響を理解し、適切な骨材の使用方法を説明できる。
(カ)混和材料の特性を理解し、混和材料の適切な使用法及びコンクリートの改善方法が説明できる。
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 最低限の到達レベルの目安(不可) |
評価項目1 | セメントの物理的性質、化学的性質、各種セメントの特徴、用途を理解し、説明できる。 | セメントの物理的性質、化学的性質、各種セメントの特徴、用途を理解できる。 | セメントの物理的性質、化学的性質、各種セメントの特徴、用途を理解できていない。 |
評価項目2 | 骨材の含水状態、密度、粒度、実積率、骨材の種類、特徴について、理解し、説明できる。 | 骨材の含水状態、密度、粒度、実積率、骨材の種類、特徴について、理解できる。 | 骨材の含水状態、密度、粒度、実積率、骨材の種類、特徴について、理解できていない。 |
評価項目3 | 混和剤と混和材の種類、特徴について、理解し、説明できる。 | 混和剤と混和材の種類、特徴について理解できる。 | 混和剤と混和材の種類、特徴について理解できていない。 |
学科の到達目標項目との関係
教育方法等
概要:
建設材料とは、土木構造物に用いる材料の総称である。従って、その種類はきわめて多い。建設材料学では、主として、鋼、コンクリート、木材、歴青材料、高分子材料などを対象とする。構造物の破壊の原因としては、材料使用上の誤りが原因としてあげられる。従って、建設材料に関する知識は、構造物の設計施工上きわめて重要である。本講義では、特にセメント、混和材料、骨材及び水に関する基本的性質を熟知し、使用を誤らないよう素地を養うことを目標とする。
授業の進め方・方法:
注意点:
関数電卓を毎時間持参すること。
授業計画
|
|
週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
後期 |
3rdQ |
1週 |
セメントの歴史的背景、セメントの定義、セメントの種類と規格(普通、早強、超早強、中庸熱など) |
セメントの歴史的背景、セメントの定義、セメントの種類と規格(普通、早強、超早強、中庸熱など)が理解できる。
|
2週 |
セメントの歴史的背景、セメントの定義、セメントの種類と規格(普通、早強、超早強、中庸熱など) |
セメントの歴史的背景、セメントの定義、セメントの種類と規格(普通、早強、超早強、中庸熱など)が理解できる。
|
3週 |
セメントができるまでの工程、セメントの原料及びセメントの製造(湿式法、乾式法) |
セメントができるまでの工程、セメントの原料及びセメントの製造(湿式法、乾式法)が理解できる。
|
4週 |
セメントの鉱物組成、セメントの化学成分、水硬性化合物の化学的特性 |
セメントの鉱物組成、セメントの化学成分、水硬性化合物の化学的特性が理解できる。
|
5週 |
セメントの鉱物組成、セメントの化学成分、水硬性化合物の化学的特性 |
セメントの鉱物組成、セメントの化学成分、水硬性化合物の化学的特性が理解できる。
|
6週 |
セメントの一般的性質:水和反応、凝結と硬化、急結と擬凝結、水和熱、風化 |
セメントの一般的性質:水和反応、凝結と硬化、急結と擬凝結、水和熱、風化が理解できる。
|
7週 |
セメントの種類とその性質:早強、超早強、中庸熱、耐硫酸塩、混合セメント、特殊セメント |
セメントの種類とその性質:早強、超早強、中庸熱、耐硫酸塩、混合セメント、特殊セメントが理解できる。
|
8週 |
骨材および水:骨材の分類(細骨材および粗骨材)、細骨材及び粗骨材の規格、練り混ぜ水 |
骨材および水:骨材の分類(細骨材および粗骨材)、細骨材及び粗骨材の規格、練り混ぜ水が理解できる。
|
4thQ |
9週 |
骨材の一般的性質:表面水率、吸水率、骨材の密度、単位容積質量 |
骨材の一般的性質:表面水率、吸水率、骨材の密度、単位容積質量が理解できる。
|
10週 |
骨材の粒形及び粒度、細骨材及び粗骨材の最大寸法、粗粒率、粒度曲線 |
骨材の粒形及び粒度、細骨材及び粗骨材の最大寸法、粗粒率、粒度曲線が理解できる。
|
11週 |
骨材の粒形及び粒度、細骨材及び粗骨材の最大寸法、粗粒率、粒度曲線 |
骨材の粒形及び粒度、細骨材及び粗骨材の最大寸法、粗粒率、粒度曲線が理解できる。
|
12週 |
アルカリ骨材反応、海砂、砕石、砕砂、コンクリート用混合用水の基準 |
アルカリ骨材反応、海砂、砕石、砕砂、コンクリート用混合用水の基準が理解できる。
|
13週 |
混和材料:混和材及び混和剤の定義、ポゾラン、フライアッシュ、高炉スラグ、AE剤、減水剤 |
混和材料:混和材及び混和剤の定義、ポゾラン、フライアッシュ、高炉スラグ、AE剤、減水剤が理解できる。
|
14週 |
混和材料:混和材及び混和剤の定義、ポゾラン、フライアッシュ、高炉スラグ、AE剤、減水剤 |
混和材料:混和材及び混和剤の定義、ポゾラン、フライアッシュ、高炉スラグ、AE剤、減水剤が理解できる。
|
15週 |
後期の(総)まとめ |
後期14週分の内容が理解できる。
|
16週 |
|
|
モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
専門的能力 | 分野別の専門工学 | 建設系分野 | 材料 | セメントの物理的性質、化学的性質を説明できる。 | 4 | 後1,後2 |
各種セメントの特徴、用途を説明できる。 | 4 | 後4,後5,後6,後7 |
骨材の含水状態、密度、粒度、実積率を説明できる。 | 4 | 後8,後9 |
骨材の種類、特徴について、説明できる。 | 4 | 後10,後11,後12 |
混和剤と混和材の種類、特徴について、説明できる。 | 4 | 後13,後14,後15 |
評価割合
| 定期試験 | 小テスト | 課題 | 合計 |
総合評価割合 | 50 | 30 | 20 | 100 |
基礎的能力 | 50 | 30 | 20 | 100 |