コンクリート構造学ⅠA

科目基礎情報

学校 豊田工業高等専門学校 開講年度 令和02年度 (2020年度)
授業科目 コンクリート構造学ⅠA
科目番号 43129 科目区分 専門 / 必履修,選択必修8
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 環境都市工学科 対象学年 3
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 「建設材料」 中嶋清実・角田忍・菅原隆 著 (コロナ社)ISBN:9784339055085
担当教員 河野 伊知郎

到達目標

(ア)フレッシュコンクリートの性質(コンシステンシー、ワーカビリティー、プラスチシティー、フィニシャビリティー)の意味を理解する。
(イ)コンクリートのワーカビリティーの意味および影響する要因を理解する。
(ウ)コンクリートの材料分離、ブリーディング、レイタンス、沈降収縮等の意味を理解する。
(エ)コンクリートの正しい練混ぜ、運搬、打込み、仕上げ、養生方法ができる。
(オ)型枠に作用する側圧、有効ヘッドの意味を理解する。
(カ)コンクリートの配合強度、設計基準強度、割増し係数の意味を理解する。
(キ)コンクリートの示法配合と現場配合を理解する。
(ク)コンクリートの配合設計の計算ができる。
(ケ)硬化コンクリート単位容積質量、コンクリート強度の計算方法および影響する要因を理解する。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1フレッシュコンクリートの性質(コンシステンシー、ワーカビリティー、プラスチシティー、フィニシャビリティー)の意味を十分に理解し,説明できる。フレッシュコンクリートの性質(コンシステンシー、ワーカビリティー、プラスチシティー、フィニシャビリティー)の意味を理解している。フレッシュコンクリートの性質(コンシステンシー、ワーカビリティー、プラスチシティー、フィニシャビリティー)の意味を理解できない。
評価項目2コンクリートのワーカビリティーの意味および影響する要因を十分に理解し,説明できる。コンクリートのワーカビリティーの意味および影響する要因を理解している。コンクリートのワーカビリティーの意味および影響する要因を理解できない。
評価項目3コンクリートの材料分離、ブリーディング、レイタンス、沈降収縮等の意味を十分に理解し,説明できる。コンクリートの材料分離、ブリーディング、レイタンス、沈降収縮等の意味を理解している。コンクリートの材料分離、ブリーディング、レイタンス、沈降収縮等の意味を理解できない。

学科の到達目標項目との関係

本校教育目標 ② 基礎学力

教育方法等

概要:
コンクリートは、土や鉄金属とともにきわめて重要な建設用材料である。コンクリート構造学とは、鋼材で補強されたコンクリート構造物の設計方法を学ぶ学問である。コンクリート構造物を計画、設計、施工するに際し、はじめにコンクリート用材料の特性、フレッシュコンクリート、硬化コンクリートの性質を十分把握しておく必要がある。ここでは、フレッシュコンクリートの性質を学ぶ。
授業の進め方・方法:
適宜講義プリントを配布する。スライドや教科書により講義を進めていく。
注意点:
関数電卓を毎時間持参すること。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 コンクリート概要 コンクリートの概要、長所、短所について、説明できる
2週 フレッシュコンクリートの性質1 フレッシュコンクリートに求められる性質(ワーカビリティー、スランプ、空気量等)を説明できる
3週 フレッシュコンクリートの性質2 フレッシュコンクリートに求められる性質(材料分離,ブリーディング等)を説明できる
4週 コンクリートの作製工程 コンクリートの作製工程を説明できる
5週 配合設計の基本1 配合設計の基本、設計基準強度、配合強度、W/C、細骨材率、目標スランプ等を説明できる
6週 配合設計の基本2 配合設計の基本、設計基準強度、配合強度、W/C、細骨材率、目標スランプ等を説明できる
7週 配合の表し方、試験配合の設計 コンクリートの示方配合、現場配合を説明できる
8週 配合設計の手順1 示方配合の決定、現場配合の考え方、配合設計の手順を理解する
2ndQ
9週 配合配合の手順2 示方配合の決定、現場配合の考え方、配合設計の手順を理解する
10週 配合設計の演習 配合設計の手順を理解し、計算できる
11週 硬化コンクリートの性質 硬化コンクリートの性質を理解している
12週 硬化コンクリートの強度1 硬化コンクリートの圧縮強度、圧縮強度に影響する主な要因を理解する
13週 硬化コンクリートの強度2 硬化コンクリートの引張強度、曲げ強度、せん断強度、付着強度、疲労強度を理解する
14週 強度計算の演習 強度計算(圧縮強度、引張強度、曲げ強度、せん断強度等が計算できる
15週 前期の(総)まとめ 前期に学んだ内容を確認し,完全に理解する。
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学建設系分野材料コンクリートの長所、短所について、説明できる。4前1
配合設計の手順を理解し、計算できる。4前5,前6,前7,前8,前9,前10,前14
フレッシュコンクリートに求められる性質(ワーカビリティー、スランプ、空気量等)を説明できる。4前2,前3
硬化コンクリートの力学的性質(圧縮強度、応力-ひずみ曲線、弾性係数、乾燥収縮等)を説明できる。4前11,前12,前13,前14

評価割合

定期試験小テスト課題合計
総合評価割合503020100
専門的能力503020100