到達目標
(ア)限界状態設計法の概念を理解する。
(イ)材料強度の特性値，コンクリート及び鋼材の応力ひずみ曲線について理解する。
(ウ)基本仮定，等価応力ブロック，曲げ耐力，釣合鉄筋比について理解する。
(エ)曲げと軸方向力が作用している断面の耐力が計算でき，相互作用図が作成できる。
(オ)斜めひび割れの発生時の設計せん断耐力，せん断補強鉄筋降伏時の設計せん断耐力を求めることができる。
(カ)許容ひび割れ幅，曲げひび割れ幅の算定式などを理解し，ひび割れに対する検討を行うことができる。
(キ)プレストレス，ＰＣ鋼材，緊張材，プレテンション方式，ポストテンション方式について理解する。
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
| 評価項目1 | 限界状態設計法の概念を理解し，説明できる。 | 限界状態設計法の概念を理解する。 | 限界状態設計法の概念を理解できない。 |
| 評価項目2 | 材料強度の特性値，コンクリート及び鋼材の応力ひずみ曲線について理解し，説明できる。 | 材料強度の特性値，コンクリート及び鋼材の応力ひずみ曲線について理解する。 | 材料強度の特性値，コンクリート及び鋼材の応力ひずみ曲線について理解できない。 |
| 評価項目3 | 基本仮定，等価応力ブロック，曲げ耐力，釣合鉄筋比について理解し，説明できる。 | 基本仮定，等価応力ブロック，曲げ耐力，釣合鉄筋比について理解する。 | 基本仮定，等価応力ブロック，曲げ耐力，釣合鉄筋比について理解できない。 |
学科の到達目標項目との関係
学習・教育到達度目標 B2 工学の基礎理論に裏打ちされた専門知識を身につける
JABEE d 当該分野において必要とされる専門的知識とそれらを応用する能力
本校教育目標 ② 基礎学力
教育方法等
概要:
建設技術者としては，コンクリート構造学の知識と，その応力度計算法および設計計算法について習熟していることが必要である。本講義では昭和61年版コンクリート示方書から全面的に取り入れられた限界状態設計の基本的な考え方を修得し，断面の曲げ耐力，曲げと軸方向力を受ける断面の耐力，棒部材のせん断耐力，曲げ応力度の算定，ひび割れに対する検討，さらにプレストレスコンクリートの概念および曲げ応力度の計算法に関する知識を学び，コンクリート構造物の設計に対する技術的感性を養う。
授業の進め方・方法:
注意点:
関数電卓を毎時間持参すること。_x000D_（自学自習内容）継続的に授業内容の予習・復習を行うこと。適宜、授業内容に関連する課題（レポート）を課すので、決められた期日までに提出すること。
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
| 前期 |
| 1stQ |
| 1週 |
コンクリート構造および設計法：コンクリート構造の種類，限界状態設計法及び許容応力度設計法 |
コンクリート構造の種類，特徴，限界状態設計法及び許容応力度設計法を理解する。
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| 2週 |
限界状態設計法の概念：各種限界状態，特性値，修正係数，材料強度，荷重の設計値，安全係数，安全性の検討 |
各種限界状態，特性値，修正係数，材料強度，荷重の設計値，安全係数，安全性の検討を理解する
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| 3週 |
材料の性質と設計値：材料強度の特性値，コンクリート及び鋼材の応力ひずみ曲線 |
各種限界状態，特性値，修正係数，材料強度，荷重の設計値，安全係数，安全性の検討を理解する
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| 4週 |
断面の曲げ耐力：基本仮定，等価応力ブロック，曲げ耐力，釣合鉄筋比 |
基本仮定，等価応力ブロック，曲げ耐力，釣合鉄筋比を理解する
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| 5週 |
断面の曲げ耐力：基本仮定，等価応力ブロック，曲げ耐力，釣合鉄筋比 |
基本仮定，等価応力ブロック，曲げ耐力，釣合鉄筋比を理解する
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| 6週 |
断面の曲げ耐力：基本仮定，等価応力ブロック，曲げ耐力，釣合鉄筋比 |
基本仮定，等価応力ブロック，曲げ耐力，釣合鉄筋比を理解する
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| 7週 |
曲げと軸方向力を受ける断面の耐力：軸方向圧縮力，相互作用図 |
曲げと軸方向力を受ける断面の軸方向圧縮力，相互作用図を理解する
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| 8週 |
曲げと軸方向力を受ける断面の耐力：軸方向圧縮力，相互作用図 |
曲げと軸方向力を受ける断面の軸方向圧縮力，相互作用図を理解する
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| 2ndQ |
| 9週 |
棒部材のせん断耐力：斜めひび割れ，せん断補強鉄筋の降伏，ウエブコンクリートの圧壊 |
斜めひび割れ，せん断補強鉄筋の降伏，ウエブコンクリートの圧壊を理解する
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| 10週 |
棒部材のせん断耐力：斜めひび割れ，せん断補強鉄筋の降伏，ウエブコンクリートの圧壊 |
斜めひび割れ，せん断補強鉄筋の降伏，ウエブコンクリートの圧壊を理解する
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| 11週 |
ひび割れに対する検討：許容ひび割れ幅，曲げひび割れ幅の算定式 |
許容ひび割れ幅，曲げひび割れ幅の算定式を理解する
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| 12週 |
プレストレストコンクリートの概念：プレストレス，ＰＣ鋼材，緊張材，プレテンション方式，ポストテンション方式 |
プレストレス，ＰＣ鋼材，緊張材，プレテンション方式，ポストテンション方式を理解する
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| 13週 |
プレストレストコンクリートの概念：プレストレス，ＰＣ鋼材，緊張材，プレテンション方式，ポストテンション方式 |
プレストレス，ＰＣ鋼材，緊張材，プレテンション方式，ポストテンション方式を理解する
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| 14週 |
コンクリート構造物の維持管理および補修方法 |
コンクリート構造物の維持管理および補修方法を理解する
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| 15週 |
前期の（総）まとめ |
前期に学んだ内容を確認し，完全に理解する。
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| 16週 |
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モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
| 分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
| 専門的能力 | 分野別の専門工学 | 建設系分野 | 材料 | プレストレストコンクリートの特徴、分類について、説明できる。 | 3 | 前12,前13 |
| プレストレス力の算定及び断面内の応力度の計算ができ、使用性を検討できる。 | 3 | 前12,前13 |
| コンクリート構造物の維持管理の基礎を説明できる。 | 3 | 前14 |
| コンクリート構造物の補修方法の基礎を説明できる。 | 3 | 前14 |
| コンクリート構造の種類、特徴について、説明できる。 | 3 | 前1 |
| コンクリート構造の代表的な設計法である限界状態設計法、許容応力度設計法について、説明できる。 | 3 | 前1,前2,前3 |
| 曲げモーメントを受ける部材の破壊形式を説明でき、断面破壊に対する安全性を検討できる。 | 3 | 前4,前5,前6,前7,前8 |
| 曲げモーメントを受ける部材の断面応力度の算定、使用性(ひび割れ幅)を検討できる。 | 3 | 前4,前5,前6,前7,前8,前11 |
| せん断力を受ける部材の破壊形式を説明でき、せん断力に対する安全性を検討できる。 | 3 | 前9,前10 |
評価割合
| 定期試験 | 小テスト | 課題 | 合計 |
| 総合評価割合 | 50 | 30 | 20 | 100 |
| 専門的能力 | 50 | 30 | 20 | 100 |