交通工学

科目基礎情報

学校 豊田工業高等専門学校 開講年度 令和03年度 (2021年度)
授業科目 交通工学
科目番号 44126 科目区分 専門 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 環境都市工学科 対象学年 4
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 「地域交通の計画 政策と工学」竹内伝史、川上洋司、磯部友彦、嶋田喜昭、三村泰広 共著 (鹿島出版会)/プリント配布
担当教員 山岡 俊一

到達目標

(ア)人々の社会生活を支える社会資本整備の一つとして都市交通基盤整備の重要性を理解する。
(イ)交通網整備における法制度の体系の理解と,道路及び鉄道との整備計画手法の違いが総合的に理解できる。
(ウ)交通需要予測手法(四段階推定法)について説明し、適切に計算できる。
(エ)交通事故の現状と特徴が説明できる。
(オ)経済評価,環境評価や安全安心面(バリアフリ-)の評価の重要性が理解できる。
(カ)新たな社会問題や環境問題を考慮した各種交通政策について説明できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安(優)標準的な到達レベルの目安(良)未到達レベルの目安(不可)
評価項目(ア)人々の社会生活を支える社会資本整備の一つとして都市交通基盤整備の重要性を総合的に理解する。人々の社会生活を支える社会資本整備の一つとして都市交通基盤整備の重要性を理解する。人々の社会生活を支える社会資本整備の一つとして都市交通基盤整備の重要性を理解できない。
評価項目(イ)交通網整備における法制度の体系の理解と,道路及び鉄道との整備計画手法の違いが総合的に理解できる。交通網整備における法制度の体系の理解と,道路及び鉄道との整備計画手法の違いが理解できる。交通網整備における法制度の体系の理解と,道路及び鉄道との整備計画手法の違いが理解できない。
評価項目(ウ)交通需要予測手法(四段階推定法)について説明し、適切に計算できる。交通需要予測手法(四段階推定法)について説明できる。交通需要予測手法(四段階推定法)について説明ができない。
評価項目(エ)各種交通事故の現状と特徴が説明できる。交通事故の現状と特徴が説明できる。交通事故の現状と特徴が説明できない。
評価項目(オ)経済評価,環境評価や安全安心面(バリアフリ-)の評価の重要性の特徴を理解し、説明できる。経済評価,環境評価や安全安心面(バリアフリ-)の評価の重要性が理解できる。経済評価,環境評価や安全安心面(バリアフリ-)の評価の重要性が理解できない。
評価項目(カ)新たな社会問題や環境問題を考慮した各種交通政策について説明できる。各種交通政策について説明できる。各種交通政策について説明できない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 A1 社会の変化と要請を的確に捉え、人の生活を支える社会基盤の役割をよく理解する
JABEE d 当該分野において必要とされる専門的知識とそれらを応用する能力
本校教育目標 ① ものづくり能力

教育方法等

概要:
将来の人,自動車,物の動きを予測し,それに備えた的確な都市整備を行う必要がある.正確で合理的な将来の交通需要予測が行われないと社会資本としての都市施設の過剰な投資が行われたり,市民のサ-ビス低下を招いたりして,時には大きな社会問題を引き起こす結果となる.本講義は,道路交通全般や交通事故,道路交通環境と安全など,社会構造が少子高齢化に向かうにあたっての交通整備構造の変化を捉えた交通計画を学ぶ.
授業の進め方・方法:
授業の進め方:教科書の内容を基に説明する。詳しい資料については、別途印刷物を配布する。
授業内容・方法:最近の交通は進化が激しく、従来の交通現象が一気に変化する。特にITでの検索機能、あるいはビッグデータを利用した一連の移動そのものを連携して移動情報を提供するサービスが提供されるようになった。それらの最新内容も含め紹介する。教科書の内容に沿って、PPTや現象映像を利用して理解を深める。
注意点:
人口減における交通のあり方、次世代の交通を理解する。

選択必修の種別・旧カリ科目名

選択必修3

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業
必履修

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 交通網整備の必要性とその意義
(自学自習内容:少子高齢化と社会資本整備との関係を確認する)
交通網整備の必要性とその意義を理解する。また、少子高齢化と社会資本整備との関係を理解する。
2週 道路交通の現状
(自学自習内容:道路交通,道路交通流の特性,道路交通容量などを確認する)
道路交通の現状を理解する。
3週 交通調査と交通計画の基礎
(自学自習内容:交通に関する調査とトリップの定義について確認する)
交通調査と交通計画の基礎について理解する。
4週 交通調査と交通計画の基礎
(自学自習内容:我が国のトリップ特性とODについて確認する)
交通計画の基礎と我が国の交通実態の特徴について理解する。
5週 四段階推計法
(自学自習内容:生成交通量と発生・集中交通量について確認する)
四段階推定法の生成交通量と発生集中交通量を理解し、推計計算ができる。
6週 四段階推計法
(自学自習内容:分布交通量について確認する)
四段階推定法の分布交通量を理解し、推計計算ができる。
7週 四段階推計法
(自学自習内容:手段別交通量について確認する)
四段階推定法の手段別交通量について理解する。
8週 四段階推計法
(自学自習内容:配分交通量について確認する)
四段階推定法の配分交通量について理解し、基礎的な最短経路探索について計算できる。

2ndQ
9週 交通環境と安全
(自学自習内容:交通事故の現状と特徴,交通事故対策などを確認する)
交通事故対策などを理解する。
10週 交通環境と安全
(自学自習内容:交通事故の現状と特徴,交通事故対策などを確認する)
交通環境と安全を総合的に理解する。
11週 道路施設の計画
(自学自習内容:道路網計画,公共交通計画などを確認する)
道路施設計画、道路網計画を理解する。
12週 道路施設の計画
(自学自習内容:道路網計画,公共交通計画などを確認する)
公共交通計画を理解する。
13週 道路網整備における費用便益分析と事業評価 
(自学自習内容:経済評価,環境影響評価,利用者サ-ビス水準評価の考察を確認する)
道路網整備における費用便益分析と事業評価を理解する。
14週 交通需要管理(TDM)とモビリティ・マネジメント 
(自学自習内容:TDMについて確認する)
交通需要管理(TDM)とモビリティ・マネジメントの各種手法を理解する。 
15週 総まとめ 本授業で学習した内容の演習問題を解くことができる。 
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学建設系分野環境環境影響評価の目的を説明できる。4前7
環境影響評価の現状(事例など)を説明できる。4前7
環境影響指標を説明できる。4前7
計画交通流調査(交通量調査、速度調査)、交通流動調査(パーソントリップ調査、自動車OD調査)について、説明できる。4前1,前5,前6
交通需要予測(4段階推定)について、説明できる。4前11,前12
交通流、交通量の特性、交通容量について、説明できる。4前1,前3,前4,前6,前10
費用便益分析について考え方を説明でき、これに関する計算ができる。4前14

評価割合

中間試験定期試験課題合計
総合評価割合305515100
専門的能力305515100