都市計画

科目基礎情報

学校 豊田工業高等専門学校 開講年度 令和02年度 (2020年度)
授業科目 都市計画
科目番号 44203 科目区分 専門 / 選択必修3
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 環境都市工学科 対象学年 4
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 環境・都市システム系教科書シリーズ「都市計画」平田登基男、亀野辰三、宮腰和弘、武井幸久、内田一平共著 コロナ社(ISBN:978-4-339-05516-0)/適宜、プリントを配布する。参考書:都市計画【第3版】 川上光彦著 森北出版(ISBN:978-4-627-49613-2)
担当教員 佐藤 雄哉

到達目標

(ア)都市の成立ちと都市計画の役割を、その思想、特徴を変遷とともに理解する。
(イ)都市計画法や関連法規、上位計画の内容とその関係性を理解し、説明できる。
(ウ)都市計画基礎調査、都市計画区域、マスタ-プラン、各種部門計画等の関係性およびその内容を理解し、説明できる。
(エ)道路、鉄道、駅前広場、公園緑地、供給処理施設などの都市・交通施設の計画を理解し、具体例と関連付けて説明できる。
(オ)都市整備の手法としての区画整理、再開発など都市整備事業、制度としての地区計画制度を理解する。
(カ)都市の環境を保全、整備する公園緑地計画、防災計画、景観施策を理解する。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安最低限の到達レベルの目安(可)未到達レベルの目安
評価項目(ア)都市の成立ちと都市計画の役割を、その思想、特徴を変遷とともに理解し、現在の都市と関連付けて説明できる。また、都市の環境を保全、整備する公園緑地計画、防災計画、景観施策を理解し、実社会の実態と関連付けて説明できる。都市の成立ちと都市計画の役割を、その思想、特徴を変遷とともに理解するとともに、都市の環境を保全、整備する公園緑地計画、防災計画、景観施策を理解する。都市の成立ちと都市計画の役割を、その思想、特徴を変遷とともに理解しておらず、都市の環境を保全、整備する公園緑地計画、防災計画、景観施策を理解していない。
評価項目(イ)都市計画法や関連法規、上位計画の内容とその関係性を理解し、現状の活用実態と関連付けて説明できるとともに、都市計画基礎調査、都市計画区域、マスタ-プラン、各種部門計画等の関係性およびその内容を理解し、現状の活用実態と関連付けて説明できる。都市計画法や関連法規、上位計画の内容とその関係性を理解し、説明できるとともに、都市計画基礎調査、都市計画区域、マスタ-プラン、各種部門計画等の関係性およびその内容を理解し、説明できる。都市計画法や関連法規、上位計画の内容とその関係性を理解しておらず、説明できず、都市計画基礎調査、都市計画区域、マスタ-プラン、各種部門計画等の関係性およびその内容を理解しておらず、説明できない。
評価項目(ウ)道路、鉄道、駅前広場、公園緑地、供給処理施設などの都市・交通施設の計画を理解し、具体例と関連付けてその問題点も含めて説明できるとともに、都市整備の手法としての区画整理、再開発など都市整備事業、制度としての地区計画制度を理解し、現状の活用実態と関連付けて説明できる。道路、鉄道、駅前広場、公園緑地、供給処理施設などの都市・交通施設の計画を理解し、具体例と関連付けて説明できるとともに、都市整備の手法としての区画整理、再開発など都市整備事業、制度としての地区計画制度を理解する。道路、鉄道、駅前広場、公園緑地、供給処理施設などの都市・交通施設の計画を理解しておらず、具体例と関連付けて説明できず、都市整備の手法としての区画整理、再開発など都市整備事業、制度としての地区計画制度を理解していない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 C1 防災,環境,社会資本整備等について自ら学習し、問題を提起する能力を身につける
JABEE d 当該分野において必要とされる専門的知識とそれらを応用する能力
本校教育目標 ③ 問題解決能力
本校教育目標 ④ コミュニケーション能力

教育方法等

概要:
本科目では、都市を理解しこれからの都市のあるべき姿を計画していく上で必要となる都市計画の基本的な知識の習得を目指します。都市は、大都市への一極集中や地域間格差、地方都市の衰退など様々な課題を抱えています。一方でコンパクトシティーやユニバーサルデザイン、地球温暖化に向けた都市環境対策など、これまでとは違った観点での都市施策も進められています。本講義では、都市の課題を解決し、より良いまちを創るための知識を理解し取得していくことを目指します。
授業の進め方・方法:
本講義では、都市の課題や政策に取り組むための都市の歴史や思想、都市計画法や関連法規、都市計画事業策定手順、都市計画立案を支える情報技術などの基礎的知識を学びます。実例紹介などを多く取り入れ、身近な問題から制度・政策を理解できるように取り組みます。
注意点:
(自学自習内容)継続的に授業内容の予習・復習を行うこと。適宜、授業内容に関する課題を決められた期日までに提出すること。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 都市計画論(都市計画の必要性とその意義、国土・都市・地域とは)(復習:都市計画のスケールと内容) 都市計画の必要性やその意義、国土・都市・地域の定義を説明できる。
2週 都市計画の歴史や思想とその変遷(大ロンドン計画、田園都市論、近隣住区論など)(復習:古代都市) 都市計画の歴史や思想とその変遷を説明できる。
3週 都市計画の歴史や思想とその変遷(大ロンドン計画、田園都市論、近隣住区論など)(復習:産業革命以降の都市が抱えた課題) 都市計画の歴史や思想とその変遷を説明できる。
4週 都市計画法および関連法規(日本における都市計画制度とその関連法規、上位計画など)(復習:日本の都市計画制度の成り立ち) 都市計画法および関連法規を説明できる。
5週 都市計画法および関連法規(日本における都市計画制度とその関連法規、上位計画など)(復習:区域区分制度) 都市計画法および関連法規を説明できる。
6週 都市計画の策定(都市計画立案のためのプロセスや都市計画区域の考え方、市民参加のまちづくりなど)(復習:用途地域) 都市計画の策定について説明できる。
7週 都市計画の策定(都市計画立案のためのプロセスや都市計画区域の考え方、市民参加のまちづくりなど)(復習:都市施設) 都市計画の策定について説明できる。
8週 土地利用計画(土地利用の意義や制度、諸外国の計画制度など)(復習:コンパクトシティ) 土地利用計画を理解している。
4thQ
9週 土地利用計画(土地利用の意義や制度、諸外国の計画制度など)(復習:市街地開発事業) 土地利用計画を理解し、説明できる。
10週 土地利用計画(土地利用の意義や制度、諸外国の計画制度など)(復習:地区計画) 土地利用計画を理解し、説明できる。
11週 都市交通と都市交通施設の計画(都市交通及び都市交通施設の基礎的事項)(復習:パーソントリップ) 都市交通と都市交通施設の計画を理解している。
12週 都市の整備手法(区画整理や再開発など都市の整備手法)(復習:開発許可制度) 都市の整備手法を理解し、説明できる。
13週 都市の整備手法(区画整理や再開発など都市の整備手法)(復習:建築確認申請) 都市の整備手法を理解し、説明できる。
14週 供給及び処理計画(供給処理施設の基礎的事項)(復習:供給・処理施設の種類) 都市の供給及び処理計画について説明できる。
15週 都市の環境計画(公園緑地、防災、景観など)(復習:環境アセスメント) 都市の環境計画について理解している。
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学建設系分野計画国土と地域の定義を説明できる。4後1
日本、世界における古代、中世および現代の都市計画の思想および理念と実際について、説明できる。4後2,後3
都市計画法と都市計画関連法の概要について、説明できる。4後4,後5
土地利用計画と交通計画について、説明できる。4後6,後7,後8,後11
総合計画とマスタープランについて、説明できる。4後6,後7
都市計画区域の区域区分と用途地域について、説明できる。4後8,後9,後10
緑化と環境整備(緑の基本計画)について、説明できる。4後14,後15
風景、景観と景観要素について、説明できる。4後15
都市の防災構造化を説明できる。4後15
土地区画整理事業を説明できる。4後12,後13
市街地開発・再開発事業を説明できる。4後12,後13

評価割合

中間試験定期試験課題合計
総合評価割合305020100
専門的能力305020100