コンクリート構造学ⅡB

科目基礎情報

学校 豊田工業高等専門学校 開講年度 平成31年度 (2019年度)
授業科目 コンクリート構造学ⅡB
科目番号 44235 科目区分 専門 / 選択必修8
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 1
開設学科 環境都市工学科 対象学年 4
開設期 後期 週時間数 後期:2
教科書/教材 「コンクリート構造学」 中嶋清実・石川靖晃・河野伊知郎・菅原 隆・水越睦視 共著 (コロナ社)ISBN:9784339052312
担当教員 河野 伊知郎

到達目標

(ア)プレストレス,PC鋼材,緊張材,プレテンション方式,ポストテンション方式について理解する。
(イ)コンクリート構造物の劣化,点検方法,補修方法について理解する。
(ウ)各種コンクリートの施工法について理解する。
(エ)コンクリート目的と施工法について説明できる。
(オ)斜めひび割れの発生時の設計せん断耐力,せん断補強鉄筋降伏時の設計せん断耐力を求めることができる。
(カ)型枠工・鉄筋工・足場支保工・打設工の流れについて説明できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1プレストレストコンクリートの構造、初期プレストレス、有効プレストレスについて理解し,説明できる。プレストレストコンクリートの構造、初期プレストレス、有効プレストレスについて理解する。プレストレストコンクリートの構造、初期プレストレス、有効プレストレスについて理解できない。
評価項目2コンクリート構造物の維持管理について理解し,説明できる。コンクリート構造物の維持管理について理解する。コンクリート構造物の維持管理について理解できない。
評価項目3コンクリート構造物の点検方法,補修方法について理解し,説明できる。コンクリート構造物の点検方法,補修方法について理解する。コンクリート構造物の点検方法,補修方法について理解できない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 B2 工学の基礎理論に裏打ちされた専門知識を身につける
JABEE d 当該分野において必要とされる専門的知識とそれらを応用する能力
本校教育目標 ② 基礎学力

教育方法等

概要:
本講義ではプレストレスコンクリートの概念を理解するとともに、関連する知識を学ぶ。また、コンクリート構造物の維持管理の現状と課題を理解するとともに、劣化の仕組みや点検方法、補修方法の基礎についても学ぶ。さらに各種コンクリートの施工、コンクリート工、型枠工などについても学ぶ。
授業の進め方・方法:
注意点:
関数電卓を毎時間持参すること。(自学自習内容)継続的に授業内容の予習・復習を行うこと。適宜、授業内容に関連する課題(レポート)を課すので、決められた期日までに提出すること。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 プレストレストコンクリートの概要 プレストレストコンクリートの特徴、分類について、説明できる
2週 プレストレストコンクリートの基礎1 プレストレストコンクリートの構造、初期プレストレス、有効プレストレスについて説明できる
3週 プレストレストコンクリートの基礎2 プレストレス力の算定及び断面内の応力度の計算ができ、使用性を検討できる
4週 プレストレストコンクリートの演習 プレストレス力の基礎的な計算ができる
5週 コンクリート構造物の維持管理の概要 コンクリート構造物の維持管理の現状と課題を理解する
6週 コンクリート構造物の維持管理1 コンクリート構造物の維持管理の基礎を説明できる
7週 コンクリート構造物の維持管理2 コンクリート構造物の劣化およびそのしくみを説明できる
8週 コンクリート構造物の点検方法 コンクリート構造物の点検方法について理解する
4thQ
9週 コンクリート構造物の劣化予測、評価方法 コンクリート構造物の劣化予測および劣化評価方法について理解する
10週 コンクリート構造物の補修方法 コンクリート構造物の補修方法の基礎を説明できる
11週 各種コンクリートの施工 各種コンクリートの施工法について説明できる
12週 高機能コンクリート 高機能コンクリートについて説明できる
13週 コンクリート工の目的と施工法 コンクリート工の目的と施工法について説明できる
14週 型枠工・鉄筋工・足場支保工・打設工の流れ 型枠工・鉄筋工・足場支保工・打設工の流れについて、説明できる
15週 後期の(総)まとめ 後期に学んだ内容を確認し、完全に理解する
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学建設系分野材料プレストレストコンクリートの特徴、分類について、説明できる。4前12,前13,後1
プレストレス力の算定及び断面内の応力度の計算ができ、使用性を検討できる。4前12,前13,後3
コンクリート構造物の維持管理の基礎を説明できる。4前14,後6
コンクリート構造物の補修方法の基礎を説明できる。4前14,後10
施工・法規コンクリート工の目的と施工法について、説明できる。4後13
型枠工・鉄筋工・足場支保工・打設工の流れについて、説明できる。4後14

評価割合

定期試験小テスト課題合計
総合評価割合503020100
専門的能力503020100