土質力学ⅡB

科目基礎情報

学校 豊田工業高等専門学校 開講年度 令和06年度 (2024年度)
授業科目 土質力学ⅡB
科目番号 44246 科目区分 専門 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 環境都市工学科 対象学年 4
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 「基礎から学ぶ 土質工学」 西村友良他 著,朝倉書店,ISBN:978-4-254-26153-0/適宜,資料を配布
担当教員 小林 睦

到達目標

(ア)斜面の安定計算について理解している。
(イ)土の液状化現象について理解している。
(ウ)地盤調査について理解している。
(エ)地盤改良工法について説明できる。
(オ)圧密現象を説明できる。
(カ)トンネル工について理解している。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目(ア)斜面のすべり破壊現象を理解し,斜面安定計算を行うことができる。斜面のすべり破壊現象を理解している。斜面のすべり破壊現象を理解できない。
評価項目(イ)液状化現象について理解し,液状化判定を説明できる。液状化現象について理解している。液状化現象を理解できない。
評価項目(ウ)地盤調査について理解し,適切な方法の選定が行える。地盤調査について理解している。地盤調査を理解できない。
評価項目(エ)地盤改良工法について理解し,適切な工法の選定が行える。地盤改良工法について理解している。地盤改良工法を理解できない。
評価項目(オ)圧密現象を理解し,圧密方程式の解を得ることができる。圧密現象を理解している。圧密現象が理解できない。
評価項目(カ)トンネル工について理解し,目的と施工法について説明できる。トンネル工について理解している。トンネル工が理解できない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 B2 工学の基礎理論に裏打ちされた専門知識を身につける
JABEE d 当該分野において必要とされる専門的知識とそれらを応用する能力
本校教育目標 ② 基礎学力

教育方法等

概要:
土構造物を設計する上で,それに期待する『機能』やその『安全性』を十分に考えなければならない。土質力学Ⅰでは,土が持つ『機能』を理解するために土の基本的諸性質を学び,地盤および土の記述方法を習得してきた。本講義では,構造物の基礎を設計するための支持問題,および斜面の安定問題に関する解析手法を学び,『安全性』の評価手法を習得していく。
授業の進め方・方法:
授業は,講義形式を主体とするが,現象を説明できるスキルを向上させることを重視して進めていく。また,この科目は,土工の設計・施工を担当していた教員が,土構造物の設計に関する基本的な考え方および近年の動向について,講義形式で行うものである。
注意点:
土質力学Ⅰを修得していることが望ましい。関数電卓を毎回持参してくること。
Microsoft365を活用した授業を行うので,ノートPCあるいはタブレット等を持参することが望ましい。

選択必修の種別・旧カリ科目名

選択必修7,規制技術に含まれるものはない

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業
必履修

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 斜面安定問題
斜面崩壊メカニズム(復習:安全率の考え方)
斜面安定問題の概要を理解している
2週 斜面安定問題
直線斜面:粘着力,地下水がある場合(復習:直線すべり)
直線すべりを理解している
3週 斜面安定問題
直線斜面:降雨浸透による影響(予習:円弧すべり)
直線すべりを理解している
4週 斜面安定問題
分割法:修正フェレニウス法(復習:円弧すべり)
直線すべりを理解している
5週 斜面安定問題
分割法:修正フェレニウス法(課題:円弧すべり)
円弧すべりを理解している
6週 斜面安定問題
まとめ(復習:斜面安定問題)
円弧すべりを理解している
7週 土の動的性質
地盤の動的問題,震度法(予習:せん断特性)
土の動的現象を理解している
8週 土の動的性質
せん断特性(予習:液状化現象)
土の動的現象を理解している
4thQ
9週 土の動的性質
液状化現象(予習:液状化対策)
土の動的現象を理解している
10週 土の動的性質
液状化対策(復習:土の動的問題)
地盤改良工法について理解している
11週 地盤調査
地盤調査の役割,種類(復習:地盤調査)
地盤調査について理解している
12週 地盤調査
ボーリング,サウンディング,N値(予習:地盤改良)
地盤調査について理解している
13週 地盤改良
軟弱地盤対策(予習:圧密方程式)
地盤改良工法について理解している
14週 圧密方程式の解(復習:圧密方程式の解) 圧密現象について理解している
15週 トンネル工
目的と種類(復習:トンネル工)
トンネル工について理解している
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学建設系分野地盤土の圧密現象及び一次元圧密理論について、説明できる。4後14
斜面の安定計算手法を説明でき、安全率等の算定に適用できる。4後1,後2,後3,後4,後5,後6
飽和砂の液状化メカニズムを説明できる。4後7,後8,後9
地盤改良工法や液状化対策工法について、説明できる。4後10,後13,後15
地盤調査の分類と内容について、説明できる。4後11,後12,後13
施工・法規トンネル工の目的と施工法について、説明できる。4後15

評価割合

定期試験課題中間試験合計
総合評価割合502030100
専門的能力502030100