設計製図Ⅲ

科目基礎情報

学校 豊田工業高等専門学校 開講年度 平成30年度 (2018年度)
授業科目 設計製図Ⅲ
科目番号 45301 科目区分 専門 / 選択
授業形態 演習 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 環境都市工学科 対象学年 5
開設期 通年 週時間数 前期:3 後期:3
教科書/教材 特に指定しない。適宜プリント配布する。
担当教員 河野 伊知郎,玉山 豊

到達目標

(ア)構造物が完成するまでのプロセスを理解することにより,習得している専門知識の重要性を理解する。
(イ)図面作成の必要性を理解する。
(ウ)鉄筋コンクリート構造物の安全度の照査計算を行うことができる。
(エ)護岸構造物の安全度の照査計算を身につけることができる。
(オ)限界状態設計法を理解する。
(カ)限界状態設計法による倒立T形擁壁の設計法を身に付ける。
(キ)課題達成能力を身につけることができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1構造物が完成するまでのプロセスを理解でき,習得している専門知識の重要性を理解できる。構造物が完成するまでのプロセスを理解できる。構造物が完成するまでのプロセスを理解できない。
評価項目2図面を理解し,図面作成の必要性を理解できる。図面を理解する。図面を理解できない。
評価項目3鉄筋コンクリート構造物の安全度の照査計算を行うことができる。鉄筋コンクリート構造物の安全度を理解できる。鉄筋コンクリート構造物の安全度を理解できない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 C2 問題の解決策を豊かな発想で創造し,解決に向けて計画、実践する能力を身につける
JABEE d 当該分野において必要とされる専門的知識とそれらを応用する能力
JABEE e 種々の科学、技術及び情報を活用して社会の要求を解決するためのデザイン能力
JABEE g 自主的、継続的に学習する能力
JABEE h 与えられた制約の下で計画的に仕事を進め、まとめる能力
JABEE i チームで仕事をするための能力
本校教育目標 ③ 問題解決能力

教育方法等

概要:
これまでに習得した専門科目(知識)が,実務においてどのように活用されているのか種々の構造物を設計し,製図演習することによって土木工学の重要性と面白さを学ぶ。凡例としては,床版(梁構造),水路(ラーメン構造)などの静定,不静定の鉄筋コンクリート構造物について,許容応力度設計法,限界状態設計法(終局,使用限界)を用い,適正断面,鉄筋量を決定し,製図演習を通じて形状の表現方法を学ぶ。また,河川における護岸力学設計として,張りブロックモデルの安定計算を行い,製図演習を通じて環境に配慮した護岸工法の現状を学ぶ。後半部分は限界状態設計法を用いて,コンクリート構造物の設計として,倒立T形擁壁を採り上げ,仮定した部材がすべての限界状態を満足するかどうかの検討を行い,限界状態設計法を身に付ける。
授業の進め方・方法:
注意点:
電卓を毎授業持参すること。製図演習時には、製図用具を持参する。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 土木構造物の設計の基本:荷重・安全率の基本的考え 土木構造物の設計の基本:荷重・安全率の基本的考えを理解する
2週 静定構造物の断面力の算出と応力度,耐力の照査(許容応力度設計法と限界状態設計法(終局と使用限界状態)) 静定構造物の断面力の算出と応力度,耐力の照査を理解する
3週 静定構造物の断面力の算出と応力度,耐力の照査(許容応力度設計法と限界状態設計法(終局と使用限界状態)) 静定構造物の断面力の算出と応力度,耐力の照査を理解する
4週 静定構造物の断面力の算出と応力度,耐力の照査(許容応力度設計法と限界状態設計法(終局と使用限界状態)) 静定構造物の断面力の算出と応力度,耐力の照査を理解する
5週 上記静定構造物の配筋図の作成 上記静定構造物の配筋図作成ができる
6週 不静定構造物の断面力の算出,適正鉄筋量の算出および応力度の照査(許容応力度設計法) 静定構造物の断面力の算出,適正鉄筋量の算出および応力度の照査が理解できる
7週 不静定構造物の断面力の算出,適正鉄筋量の算出および応力度の照査(許容応力度設計法) 静定構造物の断面力の算出,適正鉄筋量の算出および応力度の照査が理解できる
8週 不静定構造物の断面力の算出,適正鉄筋量の算出および応力度の照査(許容応力度設計法) 静定構造物の断面力の算出,適正鉄筋量の算出および応力度の照査が理解できる
2ndQ
9週 不静定構造物の断面力の算出,適正鉄筋量の算出および応力度の照査(許容応力度設計法) 静定構造物の断面力の算出,適正鉄筋量の算出および応力度の照査が理解できる
10週 護岸力学設計法の基礎の習熟と現場事例の紹介 護岸力学設計法の基礎を理解する
11週 護岸ブロックの製品紹介と同構造物の流体力に対する安定計算 護岸ブロックの構造物の流体力に対する安定計算ができる
12週 環境に配慮した護岸ブロックの設計および図面の作成とその根拠説明 護岸ブロックの設計および図面を理解する
13週 環境に配慮した護岸ブロックの設計および図面の作成とその根拠説明 護岸ブロックの設計および図面作製ができる
14週 環境に配慮した護岸ブロックの設計および図面の作成とその根拠説明 護岸ブロックの設計および図面作製ができる
15週 環境に配慮した護岸ブロックの設計および図面の作成とその根拠説明 護岸ブロックの設計および図面作製ができる
16週
後期
3rdQ
1週 コンクリート工の目的と施工法 コンクリート工の目的と施工法について、説明できる。
2週 型枠工・鉄筋工・足場支保工・打設工 型枠工・鉄筋工・足場支保工・打設工の流れについて、説明できる。
3週 倒立T形擁壁の設計条件 倒立T形擁壁の設計条件を理解する
4週 使用材料および断面の仮定 使用材料および断面の仮定を理解する
5週 剛体の安定 剛体の安定計算ができる
6週 剛体の安定 剛体の安定計算ができる
7週 剛体の安定 剛体の安定計算ができる
8週 鉛直壁の設計 鉛直壁の設計ができる
4thQ
9週 鉛直壁の設計 鉛直壁の設計ができる
10週 鉛直壁の設計 鉛直壁の設計ができる
11週 フーチングの設計 フーチングの設計ができる
12週 フーチングの設計 フーチングの設計ができる
13週 フーチングの設計 フーチングの設計ができる
14週 倒立T形擁壁の図面作成 倒立T形擁壁の図面作成ができる
15週 倒立T形擁壁の図面作成 倒立T形擁壁の図面作成ができる
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学建設系分野施工・法規コンクリート工の目的と施工法について、説明できる。3後1
型枠工・鉄筋工・足場支保工・打設工の流れについて、説明できる。3後2
製図与えられた条件を基に設計計算ができる。3前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前9,前11,前12,前13,前14,前15,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13

評価割合

課題合計
総合評価割合100100
専門的能力100100