環境工学基礎

科目基礎情報

学校 豊田工業高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 環境工学基礎
科目番号 41223 科目区分 専門 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 環境都市工学科 対象学年 1
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 花木啓祐他 「First Stageシリーズ 環境工学入門」 実教出版 ISBN: 978-4-407-33540-8
担当教員 松本 嘉孝

到達目標

(ア)環境問題の歴史を理解している。
(イ)世界規模の主な環境問題や越境問題、開発途上国における環境問題を理解している。
(ウ)地球での物質循環を理解し、地球資源問題を説明できる。
(エ)公害を代表とした環境と人と健康との関わりを理解すると共に、その原因と疾病の関係を説明できる。
(オ)日本の環境施策を理解している。
(カ)環境影響評価の目的、現状およびその指標を理解している。
(キ)リスクアセスメント、ライフサイクルアセスメントを理解している。
(ク)都市における主な環境問題を理解している。
(ケ)主な環境問題に対し、その原因を理解すると共に、その対策を提案できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
日本,世界における環境問題を理解し,環境施策と法律を説明することができる。日本の公害問題,世界の環境問題を理解し,それを抑制する環境施策や条約を説明できる。加えて,我が国の環境基準および環境アセスメントについて説明できる。日本の公害問題,世界の環境問題を理解しすると共に,我が国の環境アセスメントについて説明できる。日本の公害問題,世界の環境問題を理解していない。また,我が国の環境アセスメントについて説明できない。
世界のエネルギー問題を理解し,持続可能な観点からの対応策を述べることができる。地球温暖化とその影響を理解し説明でき,それに関連するエネルギーの利用技術や温暖化対策についても理解し,説明できる。さらに,産業界における具体的な温暖化対策も説明することができる。地球温暖化とその影響を理解し,それに関連するエネルギーの利用技術や温暖化対策についても理解している。さらに,産業界における具体的な温暖化対策も述べることができる。地球温暖化とその影響を理解せず,それに関連するエネルギーの利用技術や温暖化対策についても理解できていない。さらに,産業界における具体的な温暖化対策も述べることができない。
都市域や生活の場においての環境問題を把握し,その対策について説明できる。都市域における環境問題およびその対策を説明できる。さらに,その都市システムを理解し,物質フローの観点から対策技術を説明できる。また,各方面の環境保全についての取り組みを述べることができる。都市域における環境問題およびその対策を説明できる。また,各方面の環境保全についての取り組みを述べることができる。都市域における環境問題およびその対策が説明できない。また,各方面の環境保全についての取り組みを述べることができない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
日本の公害の歴史や世界の環境問題の現状に関する情報や知識は、人類が先端科学や技術を使い文明を築くためには最低限身につけておかなければならない。また将来、それら環境問題を解決するための技術開発・設計・運用を生業としたり、様々な規模での社会基盤の整備を生業とする環境都市工学の初学者諸君は、問題対策までを含めた環境工学の基礎を学ばなければならない。本講義では、地球の成り立ちや資源などの自然科学を理解することから始め、人間活動がもたらした主な地球規模もしくは都市規模の環境問題(大気汚染,水汚染,地球温暖化など)の原因と現状について理解する。さらに、主な環境問題に対して、学習した知識をもとにその対策を提案する機会を設ける。
授業の進め方・方法:
注意点:
授業内容の理解向上を促すためグループワークなどのアクティビティーを行うことがある。それらの活動に自発的に参加し、クラス内の仲間や教員との意見交換を積極的に行うことを求める。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 地球と人類:地球の成り立ち、地球の資源 (ア)環境問題の歴史を理解している。
(ウ)地球での物質循環を理解し、地球資源問題を説明できる。
2週 地球と人類:地球の成り立ち、地球の資源 (イ)世界規模の主な環境問題や越境問題、開発途上国における環境問題を理解している。
3週 地球と人類:地球の成り立ち、地球の資源 (ウ)地球での物質循環を理解し、地球資源問題を説明できる。
4週 社会と環境:日本の公害、環境問題、世界規模の環境問題 (ア)環境問題の歴史を理解している。
(エ)公害を代表とした環境と人と健康との関わりを理解すると共に、その原因と疾病の関係を説明できる。
5週 社会と環境:日本の公害、環境問題、世界規模の環境問題 (イ)世界規模の主な環境問題や越境問題、開発途上国における環境問題を理解している。
(エ)公害を代表とした環境と人と健康との関わりを理解すると共に、その原因と疾病の関係を説明できる。
6週 社会と環境:日本の環境施策、環境影響評価 (オ)日本の環境施策を理解している。
(カ)環境影響評価の目的、現状およびその指標を理解している。
7週 社会と環境:日本の環境施策、環境影響評価 (カ)環境影響評価の目的、現状およびその指標を理解している。
(キ)リスクアセスメント、ライフサイクルアセスメントを理解している。
8週 地球温暖化とエネルギー:地球温暖化とその影響 (ケ)主な環境問題に対し、その原因を理解すると共に、その対策を提案できる。
4thQ
9週 地球温暖化とエネルギー:地球温暖化とその影響 (ケ)主な環境問題に対し、その原因を理解すると共に、その対策を提案できる。
10週 地球温暖化とエネルギー:エネルギーの利用技術と温暖化対策 (ケ)主な環境問題に対し、その原因を理解すると共に、その対策を提案できる。
11週 産業と環境:環境管理、環境リスク、省エネルギー (オ)日本の環境施策を理解している。
12週 都市・生活と環境:都市システムと環境(大気,水,廃棄物) (ク)都市における主な環境問題を理解している。
13週 都市・生活と環境:都市システムと環境(大気,水,廃棄物) (ク)都市における主な環境問題を理解している。
14週 都市・生活と環境:都市システムと環境(大気,水,廃棄物) (ク)都市における主な環境問題を理解している。
15週 都市・生活と環境:環境保全に向けた取り組み (ク)都市における主な環境問題を理解している。
(オ)日本の環境施策を理解している。
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

定期試験課題小テスト合計
総合評価割合501040100
基礎的能力501040100